2024年おすすめ新譜アルバムVol. 46: Ledisi「Good Life」
新譜アルバム紹介Vol. 46です。
今回紹介するのは、ベイのシンガーのLedisiがリリースした「Good Life」です。
Ledisiはルイジアナ生まれでベイ育ちのシンガーです。
1990年代半ば頃に活動を開始。2000年には1stアルバム「Soulsinger」をリリースします。2002年には2ndアルバム「Feeling Orange but Sometimes Blue」をリリースし、2003年には1stアルバムの再リリース版「Soulsinger: The Revival」を発表。2007年には3rdアルバム「Lost & Found」をVerveからリリースし、以降も2011年の「Pieces of Me」や2020年の「The Wild Card」など多くの作品を発表。また、ライブ盤やクリスマスアルバム、カヴァーアルバム「Ledisi Sings Nina」などもリリースしています。一年に複数枚をリリースすることはありませんが、長いキャリアで堅実にリリースを重ねているアーティストです。
深みのある声質で、力を巧みにコントロールしたソウルフルな歌を聴かせるシンガーです。軸となっているのはソウルですが、トラップなどのメインストリーム寄りのサウンドやジャズなども取り入れます。
今作はネオソウル系の生演奏を活かしたものを中心に、ヒップホップ色が強い曲も少し導入した快作に仕上がっています。
1. Good Life
DJ Camperプロデュース。
ブーンバップ的なニュアンスのあるドラムを用いた、明るいムードのソウルです。ヴァースでのちょっとラップっぽい歌い方もよく合っています。
Marsha Ambrosiusの名前もクレジットされた曲。
エレピとスナップ音が印象的なスムースな曲です。ベースの鳴りはトラップを踏まえたようなものですが、強すぎずサラっと聴けます。
スロウで粘っこい濃厚なソウル。
メロウなエレピとギターが沁みるサウンドで、ソウルフルな歌の魅力が堪能できる佳曲です。オーガニックな質感ですが、ハイハットの細かさにはトラップ的な味も感じられます。
7. Perfect Stranger (feat. Kenny Lattimore)
メロウで優しいネオソウル路線。
柔らかなエレピやベースを使いつつ、ドラムの太さと歌の力強さでソフトすぎない印象に仕上げています。Kenny Lattimoreの誠実な歌との絡みも濃厚。
8. Quality Time (feat. Butcher Brown)
トロトロのメロウなネオソウル。
繊細なバンドサウンドに乗り、力を巧みにコントロールした歌を聴かせる良曲です。後半のファルセットに悶絶必至。
12. Good Year
Chance the Rapperあたりがやりそうな曲。
明るいムードのループ感強めなピアノ、太いドラムを使ったヒップホップソウル的な曲です。歯切れ良いフックがファンキー。
13. Hello Love
スムースなネオソウル。
優しいエレピと柔らかなドラムが効いたサウンドで、暖かい歌を聴かせる好曲です。随所で入るホーンも絶妙。
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