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2022年おすすめ新譜アルバムVol. 33: Larry June & Jay Worthy「2 P’z in a Pod」

新譜アルバム紹介Vol. 33です。

今回紹介するのは、ベイのラッパーのLarry Juneと西海岸のラッパーのJay Worthyがリリースした「2 P’z in a Pod」です。

ジャケ

Larry Juneはベイ出身のラッパーです。Jay Worthyはカナダ出身で西海岸を拠点に活動するラッパーで、カナダのプロデューサーのSean HouseとのユニットのLNDN DRGSでも活動しています。

二人のこれまでの活動や音楽性については、以前書いたこちらこちらを。これまでにも2016年に連名で発表したシングル「On Sight」のほか、お互いの作品にたびたび参加し合っています。

今作は全曲をSean Houseがプロデュースしており、実質Larry JuneとLNDN DRGSのタッグ作です。西海岸Gの音色をブーンバップ的にループしたビートで、二人のGなラップが堪能できる好作に仕上がっています。


3. Big Funds Feat. Cee-Lo Green

1980年代R&Bっぽい質感の煌びやかな曲。

ブリブリのベースと水気のあるドラムが印象的なビートで、フックではCee-Lo Greenがソウルフルに歌い上げる良曲です。Larry JuneのどこかコミカルなラップとCee-Lo Greenの絡みが美味。


5. Maybe The Next Time Feat. Roc Marciano

ブギー的なシンセと極太のベースが効いたGファンク。

グルーヴにはループ感のあるブーンバップ的なビートなので、Roc Marcianoのハードボイルドなラップも見事に馴染んでいます。歌声をサンプリングしたフックも素晴らしいです。


7. Leave It Up To Me

歌声をループに取り込んだメロウ路線。

スウィートなR&B系を余計なものを足さずにそのままループしたような曲です。二人のGなラップもばっちり。


8. She's Not Around

2000年代のKanye Westや9th Wonderにも通じるソウルフルな曲。

歌声や美しいストリングスを巧みにループしたビートで、二人でイナタいラップを聴かせる好曲です。ブーンバップ好きの方にもおすすめ。


10. Late Nights Feat. Jim Jones

今作のハイライトの一つ。

エレピとソウルフルな歌をループした極上メロウです。Larry Juneのゆるい歌フックでオヤGの方はソファに泣き崩れると思います。Jim Jonesもオフビート気味のフロウで好演。

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