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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 78: Cookiee Kawaii「Vanice」
新譜アルバム紹介Vol. 78です。
今回紹介するのは、ニュージャージーのシンガーのCookie Kawaiiがリリースした「Vanice」です。
Cookiee Kawaiiはニュージャージー出身のシンガーです。
10年代前半に登場。16年には初のアルバム「ZEN」をリリースし、その後も19年のミックステープ「Club Soda, Vol. 1」、JTBSとのタッグ作「Satori」とリリースを重ねていきます。20年に発表したシングル「Vibe (If I Back It Up)」が話題を集め、同年には同曲を収録したミックステープ「Club Soda, Vol. 2」をリリース。人気を拡大しつつある新進アーティストです。
Missy Elliottからの影響を感じさせる、ラップとスムースな歌の二刀流スタイルです。路線的は基本的にはジャージークラブですが、R&Bやヒップホップの要素も多く含んでいます。しかし自身の声を素材のように扱うことも多く、やはりヒップホップ/R&Bというよりエレクトロニック・ミュージックの文脈にあるアーティストです。
今作は全曲でジャージークラブのリズムを使いつつ、メロウなものやフロリダあたりのトラップを思わせる不穏なものまで揃えた好作に仕上がっています。ヒップホップ好きの方も是非。
1. Cookiee & The Monsters (Turn Me Up)
Travis Scottあたりが出てきそうなダークな路線。
しかしリズムはジャージークラブです。暗いシンセやエレキギターの音を使ったビートで堂々とした歌を聴かせる良曲。
2. Planet Us
ハウス的なミニマルなシンセを使った曲。
清涼感のある歌と刻まれた自身の声を巧みに使い、クールかつダンサブルに仕上げた好曲です。ジャージークラブ好きの方にはたまらないはず。
3. DISCO
全編で歌ではなくラップを披露する曲。
落ち着いたシンセにジャージークラブのキック、声ネタやリロード音を使った抑えなビートが静かな魅力を放っています。声ネタのようなフックも印象的。
ラッパーのDear Silasをフィーチャー。
タイトル通りヴァイオリンを使ったビートで、現行トラップ的なダーティな808も良い味を出したヒップホップ寄りの曲です。Cookiee Kawaiiもラップで聴かせます。
再びラッパーを迎えたヒップホップ的な曲。
不穏なギターループにジャージークラブのキック、フリーキーな声ネタ連打を合わせたビートが強烈です。Blesztの荒っぽいラップもばっちり。
9. Tomorrow
Drakeが出てきそうなダークメロウ路線。
しかしリズムは相変わらずジャージークラブです。透明感があるのにどこか不穏なシンセを使ったビートで、ラップし歌う好曲に仕上がっています。
12. Relax Your Mind
R&B風味のメロウ曲。
煌びやかなシンセが効いた切ないビートに、スムースな歌が絡む良曲です。銃声や掛け声のサンプリングも良い味を出しています。
15. Hey DJ
浮遊感のあるR&B寄りのメロウ。
キックの鳴りが現行トラップ的で、歌だけではなくラップも聴けるのでヒップホップ好きの方にもおすすめです。声ネタ的な展開もばっちり。
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