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おすすめ旧譜アルバムVol. 70: Young Bleed「My Own」

旧譜紹介Vol. 70です。

今回紹介するのは、ルイジアナのラッパーのYoung Bleedによる2000年のアルバム「My Own」です。

旧譜紹介

Young Bleedはルイジアナ出身のラッパーです。

C-Loc率いる集団、Concentration Campのメンバーとしても活躍。1990年代半ば頃に登場し、1998年には1stアルバム「All I Have In This World, Are... My Balls And My Word」をリリースします。その後も2000年の本作、2002年の「Carleone's Vintage」などアルバムリリースを重ね、2010年代に入ってもマイペースながら堅実に活動。今年に入ってからもKD the StrangerとのタッグでEP「AmeriKranium EP」をリリースしています。

ぬめりのある声質でソウルフルかつルーズなラップを聴かせるラッパーです。ダークなバウンスやファンキー路線など、C-Loc周辺のルイジアナGらしいビート選びにもGセンスがあります。

本作はイナタくジメジメとした空気が漂う、ルイジアナGならではの作品です。西海岸勢とのコラボが良い味を出しています。


1. Bless Em' All

緊張感漂うギターやピアノが印象的なバウンス。

トラップとしても聴けそうな手数の多いドラムが効いたビートで、ヌラリとした不穏なラップが楽しめる曲です。派手さはありませんが好曲。


2. I Could't C' It

泥臭いファンキー路線。

ゴリっとしたベースやタイトなドラムが目立つ、ブーンバップ好きの方にもおすすめしたい曲です。スクラッチによるフックもばっちり。


4. Time and Money Feat. Too $hort

Happy Perezプロデュース。

高速ハイハットに例の高音シンセを合わせたルイジアナ流Gファンクです。Too $hortのゆるいラップとも好相性。


6. A Husla' Feat. Daz Dillinger & Lay-Lo

暖かいホーンが効いたソウルフルな曲。

南部Gマナーのなめらかなベースや高速ハイハットを使ったビートで、大振りなDaz DillingerやイナタいLay-Loと絡む良曲です。Pimp C風(本人?)の歌フックも印象的。


7. No Disrespect

本作のベストトラック。

ブリブリのシンセベースや高速ハイハットで南部Gらしさを出しつつ、ギターやエレピでやるせなく仕上げた哀愁メロウ路線です。Young Bleedのラップも抜群に映えています。


12. My Own Feat. Gram

シンガーのJennifer Brumfieldも参加。

シリアスなピアノやギターを用いたダークな哀愁メロウです。二人のシンガーがソウルフルに歌い倒す様に、オヤGの方はソファに泣き崩れるはず。

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