おすすめ旧譜アルバムVol. 64: Skip「Live From Hollygrove」
旧譜紹介Vol. 64です。
今回紹介するのは、ルイジアナのラッパーのSkipによる01年のアルバム「Live From Hollygrove」です。
Skipはルイジアナ出身のラッパーです。
00年代前半にJuvenile周辺から登場。01年に本作をリリースし、その後もJuvenile作品を中心に客演を重ねていきます。04年にはJuvenileとWackoとの三人でアルバム「The Beginning of The End...」をリリース。以降もWackoとの二人体制でのUTPの07年作「Back Like We Left Something」などをリリースし、客演でもJuvenile関連作やBilly Cookなどの作品に参加しています。目立ったソロ作はないものの現役のラッパーです。名義はいつの間にかUTP Skipに変えていました。
高めの声質でヌメりのあるタメの効いたラップを聴かせる、ルイジアナG印のイナタさのあるラッパーです。サウンド的にはバウンスやファンキー路線など。
本作はほぼ全曲をJuvenileとDJ Divineが制作した、チープで垢抜けないファンキーな曲が中心の好作に仕上がっています。
2. Pimps/Players Feat. Corey Cee
クレジットはありませんがJuvenileがフックを担当。
チープなストリングスとファンキーなベースが効いたビートで、癖の強いラップが楽しめる良曲です。Corey Ceeも力強いラップで好演。
3. Nigger What Feat. Young Buck & Wacko
少し西海岸Gっぽい匂いのするファンク路線。
ネチネチしたギターが印象的なビートに、パワフルなYoung BuckとWackoを迎えた当時のUTP下っ端マイクリレーです。Young Buckがやはり頭一つ抜けた良さ。
4. Lap Top
Cool & DreとJuvenileの共作。
ポロロン系ギターとポコポコとしたパーカッションを使ったラテン風味の曲です。Juvenileもフックで登場。
7. Big Thangs Feat. Young Buck & Wacko
「2001」期のDr. Dreからの影響を感じさせるファンク。
Young Buckの参加もあり、少しG-Unitっぽくも楽しめる曲です。SkipとWackoのイナタいラップもばっちり。
11. Broke and Lonely Feat. Billy Cook
南部印のバウンス路線。
ワウギターやチープなストリングス、高速ハイハットを使った好曲です。Skipのねちっこいラップの良さが堪能できます。
12. Make It Happen
エレピが心地良いメロウ曲。
「Broke and Lonely」にはいなかったようにも思えるBilly Cookらしき声が聞こえてきます。誤植?
15. Strip Bitch Feat. Papa Rue
ミニマルなシンセループを用いたバウンス。
チープなシンセのルイジアナGらしいビートで、Papa Rueがレゲエっぽい歌い方のフックを聴かせる良曲です。Skipのイナタいラップとも好相性。
17. Git Got
クレジットはありませんがKokaneと思しき人が登場します。
Dr. Dre「2001」系のピアノが効いたファンク路線です。Pファンク直系の歌フックも決まっています。
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