見出し画像

おすすめ旧譜アルバムVol. 54: Luniz「Operation Stackola」

旧譜紹介Vol. 54です。

今回紹介するのは、ベイのラップデュオのLunizによる95年のアルバム「Operation Stackola」です。

旧譜紹介

Lunizはベイ出身のラッパー二人、YukmouthとNumbskullによるラップデュオです。

94年にEP「Formally Known as the LuniTunes」を発表し、95年に本作をリリース。97年には2ndアルバム「Lunitik Muzik」をリリースしますが、その後Yukmouthがソロ活動を本格化させた関係か、デュオとしての活動はその頃から客演で時々揃う程度のものになっていきます。02年にはデュオで「Silver & Black」をリリース。以降はほぼ活動休止か解散したものと思われてきましたが、15年にはデュオとして久々の作品「High Timez」をリリースします。18年には「No Pressure」をリリース。以降はアルバムやEPは発表していませんが、二人とも現役で活動しています。

Yukmouthは初期はヌルっとした高音とスムースなフロウ、Numbskullはタイトさも持つラップスタイルです。Yukmouthは徐々に荒れた声や吐き捨てるようなフロウを聴かせるようになっていきました。ソロではサグい雰囲気を出そうとする傾向にありますが、デュオになると少しアホっぽい感じになるのが魅力です。サウンド的にはベイらしいファンク路線やメロウなど。近年はトラップもやっています。

本作は妖しいファンク路線やメロウなどを揃えた、ベイ産Gらしいサウンドの名作です。今のベイにも繋がっているものが確実にあるので、現行ベイ好きの方も是非。


2. Put The Lead On Ya Feat. Dru Down

準メンバー的なDru Downをフィーチャー。

ビリビリくるベースと乾いたドラムが効いたファンク路線の曲です。Dru Downの胡散臭いラップもばっちり。


3. I Got 5 On It Feat. Michael Marshall

Lunizの代表曲。

妖しくファンキーなビートに、ネタ元のMichael Marshallをフックに迎えた名曲です。二人のフラフラとしたラップもファニーな味があります。


4. Broke Ho's

Shock Gプロデュース。

チープなシンセとはっきりとしたピアノが目立つ、音数少なめな曲です。時々ハイハットが早くなってトラップ的な匂いが出ることも。


5. Pimps, Playas & Hustlas Feat. Dru Down & Richie Rich

例の高音シンセも飛び出すスムースファンク。

G好きの方にはたまらない、シンセやワウギターの使い方が光る良曲です。Richie Richの低音ラップがセクシー。


6. Playa Hata Feat. Teddy

男性シンガーのTeddyがフックを歌うメロウ。

大ネタ使いで例の高音シンセも使ったビートで、清涼感たっぷりの歌フックも味わえるG好きの方は悶絶必至の曲です。Lunizの二人のラップもスムース。


8. Operation Stackola

N.O. Joe制作の少しテキサスっぽいファンク。

跳ねるピアノとタイトなドラム、例の高音シンセが効いた好曲です。二人のラップも見事に噛み合っています。


11. Yellow Brick Road

再びN.O. Joeプロデュース。

こちらもRap-A-Lot作品に入っていそうなビートです。例の高音シンセも使用したファンク路線の一曲。ユニークなベースの動きも印象に残ります。

ここから先は

0字

¥ 100

購入、サポート、シェア、フォロー、G好きなのでI Want It Allです