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郷に入っては郷に従い過ぎず。

皮肉文化に鍛えられ?素質があって自分で更に鍛えたか?我がフラ夫。下品な言葉を使わず、いかに巧妙に相手に皮肉を言うか。言われたら、その上を行く一撃を瞬時に発射する技を備えている。一瞬怯んだらそこで鼻で笑われ、終了のゴングが鳴らされる。もしくは、頭に血がにぼってこちらがスマートな皮肉返しが出来ず、ヒステリーに怒ってしまった場合…これまた両手を広げて肩を竦められ勝者の微笑みを浮かべられてしまう。

『キー(怒)』

そんな私、ここ1年前よりある技を身につけました。義両親にフラ夫の前で即電話。「ちょっとちょっと、おたくの息子ちゃんこんなことを奥さんに向かって言ってきたんですけど!」「お宅のお坊ちゃま、口が達者で。。。オホホホホ」最初はフラ夫 義両親、ポカーンって感じだったけど。最近は私が電話に出ると「今度はうちの息子ちゃん、なんの悪さをしたの?」と笑いながら聞いてくる。そして、聞き終わると「勝手にそう育っちゃったのよ〜。私たちがそう育てたんじゃないのよ。」「それそれ、パパにそっくり!」と、笑いあって終了。フラ夫も笑って終了。チャンチャン♪私の怒りもとりあえず発散終了。

そんな電話もする義両親ですが、義家族の集まりの3回に1回はフラ夫のみ行ってもらってます。この距離感?になるまで、ここに書ききれない壮絶なやり取りがフラ夫との間にありました。前にも書きましたが、義弟家族とちょっとそばにすんでいた時には。。。わたしの休日が(当時働いていたので)全て義家族の集まりで終わりました。甥っ子が生まれてからは、家族のスケジュールは義弟が決める感じに。その頃の喧嘩の原因は100%義家族について。よく離婚しなかったな〜と思うほど、わたしは追い詰められてました。他の方のブログであったり諸々に、フランス人は家族を大事にする。家族は集まりみんなで共有する文化だ!。それが普通のことと書かれている事が多く。結婚前後、他のかたはどうやって生活しているのか知りたくって色々読み漁って頭に染み付いてしまった。また、事ある毎に「これがフランスの普通だ!もっと私の家族とリンクしてほしい」と言うフラ夫に騙され、いやフラ夫には普通のことだったのだろうけど。『郷に入っては郷に従え』が染み付いている日本人、フランスに嫁いだからには頑張らなければ。。。と。その後、職場でちょこっと愚痴を言って得た、他の同僚のアドバイスもあり。【フランスの普通】と言う見えない鎖から、少し自分で解放するわけですけど。その後、色々他の友人に話を聞いてみるとみんな似たり寄ったりで(苦笑)あの充実したフランス文化の生活は幻か?(いや、数名稀に居ました。でも、よくよく聞くと集まりの頻度が全然違う!)。フランス人女性だって、みんな義実家とのお付き合いは人それぞれ。

地方都市に引っ越し、物理的に義弟ファミリーから離れたのもあるし。フラ夫も色々学んだようで、今ではこの距離感に「僕の家族…」と言ってくることもなくなりました。私自身、幼少から母と祖母の嫁姑戦争をまじまじ見て育っているのも大きいのかもしれないけど、いい人であろうと家族であろうと距離感大事。

私が3回に1度は主人だけで行ってもらっている。と、友人達に言っていたので。最近親しい友人何人かが、バカンスについて話してきました。こちらに来て一番仲良しの中国人の友人は、この夏のバカンスで初めて義実家に1週間、旦那と娘だけで行ってもらうことになったと。他の友人は、毎年夏のバカンスは義実家で3週間だったところを。それはわたしのバカンスにはならないと、数日は他の地方でバカンスをすごし、数日義実家で過ごす日程に変更してもらったと言ってました。みんなそれぞれ、旦那さんと話し合ってお互いの妥協点というか、それぞれの家族の最適な落とし所を見つけたよう。そんな話をフラ夫にもしたところ、苦笑い。

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相手の文化をお互いがリスペクトし、住んでいる国の風習 習慣も尊重しつつ自分の負担になるほど過度にし過ぎない。全く同じ状況とは限らないのだから、他の人の話も参考までにとどめる。自分そして自分達家族にとって最適な道を探るのも大事。最小限の家族が幸せがあって、大きな家族の幸せがある。

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