20-21シーズン 開幕節 vs Southampton
19-20シーズンが終了してからわずか1ヶ月半しか経過をしていないが20-21シーズンが開幕した。例年とは大きく異なるオフシーズンとなり、各チームどのようにモチベーションを維持するかなどメンタリティの面での不安があるだろうが我がチームにとってはあまり不安要素にはならないように感じた。
大きな要因はロイ・ホジソンだ。1976年から44年間でリバプールやインテルをはじめとした15のクラブとイングランドを含む4回の代表監督を務めた経験は伊達じゃない。戦術的な流行にはついていけずとも、モチベーションの維持という点では相当長けているに違いない。
また、19-20シーズンの最終節でスパーズから勝ち点を取れたことも大きかった。目下7連敗中かつ、前回の対戦では0-4と大敗を喫している相手だけに引き分けでシーズンを締めくくれたことは1勝以上に大きな価値があった。そういった中で迎えた今シーズンの開幕戦はどのようなものだったか振り返ろうと思う。
スタメンはメンバーこそ昨シーズンとは代わり映えしないものの4-4-2で前線にザハとアイェウの2枚を残すなど昨シーズンよりも攻撃的な的な布陣で臨んだ。また、事前情報でセンターバックに4人の怪我人を抱えているチーム事情からプレシーズンマッチから試していたクヤテのセンターバック起用も注目の一つだった。
試合内容はスタッツが示すようにポゼッション29.4%、ボールタッチ数もセインツ787に対し450と終始セインツがボールを握り試合を展開していた。しかし、パレスは獲りどころを決めてそこで奪うことによるカウンター狙いという明確な意思を見ているこちらにも感じさせた。
中盤の2人のマッカとダン、クヤテの4人でバイタルエリアをコントロールして中央の侵入を許さずサイドに追いやり、サイドバックとサイドハーフ、ボランチで数的優位をつくり奪うという形が多く見受けられた。そこからのカウンターが前半の8分と13分、2回ともタウンゼントが抜け出し右足でのクロスという形でチャンスメイクをし、先制点を奪うことができた。少ない決定機で決めきるということはカウンター中心のチームの絶対条件でもあるためそこを実行できたことはよかった。
やはり、もう一つのポジティブな面はエゼのデビューだろう。後半36分に投入され左サイドで15分間のプレーにとどまったが、印象的なドリブル突破と3本のクロスを上げるなど今後に大きく期待を持たせる活躍だった。
グアイタの2つのビックセーブやザハの得点、ダンのディフェンスラインの統率やミッチェルの守備での躍動などほかにも個々に取り上げるとキリがないくらい良いシーンがたくさん見ることができた試合だった。
ここまでポジティブな面を取り上げたが当然ネガティブな面もある。右サイドの守備だ。右サイドで守備をする場合ウォード、マッカーシー、タウンゼントの3人が担当するのだが、タウンゼントのチェックがあまり早くなく、ポジションを埋める際も遅い時があった。そこでワンタッチでバイタルエリアに侵入され決定期を迎えるというシーンも見られた。
次節はアウェーでMan Utd戦である。ポグバやブルーノフェルナンデス、 LWGはラッシュフォードとリーグ屈指の攻撃陣を誇る。フォーメーションを4-5-1にするなどより守備的になるとは予想されるが元S Bのシュラップが務めた左サイドに比べ右は弱点であることが明白であるため次節はエゼやマイヤーを右サイドに置くなど守備面での穴を埋めて対策を講じたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?