34節 リーズ戦 プレスカンファレンス和訳
前節のニューカッスル戦からスタメンを4枚変更して臨んだマンデーナイトのリーズ戦。スタッツ的には相手より高い保持率、倍近くのシュートを放ちながらも、スコアレスドローに終わってしまった。これでカップ戦含め4戦勝ちなしとなってしまったが、ヴィエラはどのようにこの試合を振り返るのだろうか。
ゴール前での質が足りなかったですか?
分からない。チャンスを作り続けたし、オフザボールでもいいポジションを取ろうとし続けた。それと同時に、我々にとって不運な時間帯も続いた。
だが、ゴールを奪うのに十分なシチュエーションとチャンスは作り出せたと思う。ただ、今日に関しては決めきれなかった。
なんとしてもゴールを奪うという気持ちの有無がトップハーフとボトムハーフのクラブの違いですか?
いや、それに関しては、如何に我々がチャンスを掴むことに尽きると思う。質の高い選手を有しているし、前線の3枚はゴールを奪うことができることは今季のスタッツで明らかだが、彼らにはチャンスを作った数に対して、もっと得点を挙げて欲しい。今日は不運だったと思う。唯一ゴールだけが足りなかった。
ザハはいくつか深いタックルを受けましたが、彼はどのように対処したと考えていますか。
全く心配はしていない。ザハ自身、あのようなファールに慣れている。あの手のファールは初めてではないだろうし、今後もあるだろう。彼は多くの成熟したパフォーマンスをしているし、楽しみながらプレーしようとしている。
ザハのラフィーニャへのファール(41:30ごろ、カウンターに転じた際、ザハのブロックした手がラフィーニャの顔付近に行ってしまったシーン。ファールを取らなければマテタがチャンスを迎えた。)に関して、レフェリーには何を伝えましたか。
主審はジャッジできるポジションに無かったので、4th オフィシャルがファールの判定をし、主審が笛を吹いた。彼はファールだと思い、私はそうは思わなかった。それだけのことで、特別な何かはない。
リーズがファールなどを用いてフィジカル的にパレスを止めようとしたやり方は、フットボール的に褒められたやり方ですか?
これは彼らの選んだやり方だ。彼らの前線4枚は高いインテンシティをもってプレーし、我々の攻撃を寸断しようとした。今日、我々はボールを素早く回し、両サイドで人数をかけながら崩すことができたし、いいクロスもいくつかあったからその面に関してはとても満足している。今日のパスのテンポはとても良かった。
(同胞の)メリエについてどうお考えですか。
彼はまだまだ若手選手だが、U21フランス代表にも継続的に呼ばれているように、豊かな才能を秘めている選手だと思う。プレミアリーグで正GKとしてプレーすることは彼を選手として大きく成長させると思うが、彼が今後自分のポテンシャルを開花させるかどうかは、彼が毎日何をすべきかによる。全ては彼次第だ。
ミッチェルは怪我ですか。
はい。
ウォードとクラインの両SBは素晴らしかったですが、彼らのパフォーマンスをどう評価しますか。
最終ラインの4枚は全ての局面でとてもよかった。多くのデュエルで勝利し、前向きにプレーした。ウォードは同サイドのフォワードをよくサポートしたし、それはクラインにも同様のことが言える。彼らのパフォーマンスには本当に満足している。
試合後に、ドギー•フリードマン(スポーツダイレクター)とジョン•テクスター(パレス、ボタフォゴのオーナー)と話をしていましたが、彼らは試合を楽しんでいましたか。
あぁ。楽しんでいたと思う。今夜のような内容の試合では首脳陣は特に勝ちを期待するし、結果には不満はある。しかし経営陣はいつも今日のような試合は、勝てないなら負けるなと言っている。その点では最低限、達成できた。
今日は適切なタイミングでボールを放り込み、フィニッシュまで持っていったが、アタッキングサードで少し質を欠いた。今日のことを踏まえ、改善し続けるさ必要がある。
ニューカッスル戦では、試合の入りで精彩を欠きましたが、今日の試合の入りは満足ですか?
その点に関しては本当に良かったと思う。とても満足だ。選手たち自身で答えを見出してくれることを期待していたが、その通りにやってくれた。ホーム、アウェイ問わず結果を残しているので、選手たちが今日のようなパフォーマンスをやり得ることはわかっていた。
我々は少しパフォーマンス面で一貫性に欠くが、今日のような試合の入りをいつもやって欲しい。選手たちの試合への姿勢は、ミーティングで臨んだものだったので、私は試合後に選手たちを称賛した。
私が望んでいる試合のプロセスは、結果に関わらず、試合に勝つために終始いいポジショニングを維持し続けることが重要であり、今日はそれが実践できたと思う。
降格の危険性はないと思いますか。
他会場の結果はコントロールすることができない。重要なのは我々のパフォーマンスに集中することである。チーム内では降格についても、ヨーロッパ大会への出場権についても話すことはなく、いつも試合に勝つためのプロセスについて話し合っている。今日のようにプレーすることができれば今後、数試合のうちに勝利を得られるだろう。
終わりに
好パフォーマンスを披露していただけに、勝ち点を分けあったことは惜しまれるが、少なくとも高い強度で前線からプレスをかけてきたリーズに対して能動的にプレスを回避し、前進できたことは今後につながるポジティブな点だったと思う。
また、個人的にウォードは1枚剥がし、前線へ繋げるというシーンがいつもより多くみられたこともあるが、利き足をタッチライン側に置いてプレーするよりも、ピッチの中央側においてプレーした方がボールを持った局面では快適にプレーできるのではないかと思った。
次節は13位のセインツとアウェイで戦う。セントメリーズでは3シーズン勝ちがないが、リーズ戦のようなパフォーマンスを披露することと、JWPのセットピースに気をつければ、勝利を得られると思う。