34節 リーズ戦 プレマッチインタビュー和訳
前節、試合の入りと競り合いの強度という明確な課題を残したパレス。リーズとの前回対戦はアディショナルタイムにコーナーキックからグエイが痛恨のハンド、PKを献上して敗戦しています。怪我人情報ももちろん気になりますが、ヴィエラはどのような意気込みで試合に臨むのでしょうか。
チームのニュースは何がありますか?
オリーセに関しては、昨日(21日木曜)と今日(22日金曜)は練習に参加しなかった。だから、明日まで様子を見て決断を待たなければならない。だが、オリーセの状態が100%出ないと判断したため前節は早めに交代させた。その判断がいい方向に向かうことを願う。
その他の選手は特に問題はない。ミリヴォイエビッチはまだ調整中だが、明日(土曜)にはチームに合流する。
リーズ戦に向けてどのような準備をしていますか?
彼らはいいチームだ。彼らは、プレミアリーグの多くのクラブと同様にエネルギッシュにプレーする。彼らにはスピードがあり、前任者と異なった哲学を持った新たな監督を迎え入れている。彼らは好調を維持しているため、チャレンジングな試合になることを期待している。
ジェシー・マーシュとはどのような関係ですか?
私がニューヨークシティにいた時、彼はニューヨーク・レッドブルズにいた。我々は困難な試合を戦った。それはMLSのダービーマッチだった。そして今、彼と再戦することを楽しみにしている。我々は互いに尊敬し、友好な関係を築いている。
彼との対戦は熱いものでしたか?
あの頃はダービーだったからだ。我々の間には緊張が走っていたが、一度そういった関係を崩してしまえばお互いに多分な尊敬の念を抱いている。
現在3連敗中ですが、再び勝ちを重ねるためには何が重要ですか?
私たちはプレミアリーグの舞台にいる。パフォーマンスと結果、両方の一貫性を持ち続けることが重要だ。今シーズン、これまで浮き沈みはあったが、試合に勝つためにより良い方法を見出し、我々はいつも調子を取り戻してきた。
最近の結果は決して望んでいたものではないが、パフォーマンスに関しては、ここ最近の試合でもいい時期はあった。
しかし、それでは勝利には至らない。ここ最近よりいいパフォーマンスをすべきだし、我々自身をより良いレベルに引き上げるために、95分間チームとしてより結束を高めて戦わなければならない。
テン・ハーグ監督についてどう思いますか?
特に感想は持ち合わせていないが、他のみんなと同様に彼のプレミアリーグでの幸運を願い、歓迎している。
彼が監督をしてる姿を見たことがありますか?
アヤックスのCLでの結果が彼の指揮官としての能力を証明している。ここ数年、アヤックスはCLという舞台でより良いフットボールを披露したクラブだ。彼の幸運を祈る。
ニューカッスル戦を終えてから選手達にはどのような声をかけてきましたか?
選手達は現状を理解している。特に前節の前半、いいスタートが切れなかった。その後、後半は意思統一と団結をし、ニューカッスルと同じ土俵で戦った。チームとしても、選手自身も試合の入り方に満足していなかった。
この前とは違う入りをしなければならないし、それを95分維持し続けなければならない。私も前半の出来には不満だった。
次節はホームですが、より良い結果を得るために前節とは違ったものを示すつもりですか?
ホームでプレーする時の雰囲気に対しては何の疑いもない。ファンが我々を後押しするためにスタジアムに駆けつけてくれてることは知っているが、ファンは後押しすることしかできない。我々がしっかりやらなければ。
ピッチに情熱とよりよくプレーできるという確信と競争力を持ち込まなければならない。これらの要素が揃うことで勝つ可能性が高くなる。
我々はプロセスの途中だ。FA杯は我々の中で消化させるのに多くの時間を要する。しかし、シーズンが終わるまで前に進み続けなければならないし、選手達はやり続けなければならない。
マーシュやロイ・キーンといったあなたと個人的にライバル関係にある人との対戦はより普段と違った興奮を感じますか?
いや、全く。ベンチにいる時、私は本当に落ち着いている。だから、試合に勝ちたい考えている2人の監督のライバル関係に過ぎず、お互いに個人的因縁はない。
私と彼は率いているクラブが違う。いくつかの決断には見解の相違があったが、全て情熱から来るものだ。
マーシュの働きぶりに感心していますか?
彼の監督としての能力に疑いの余地がなかったから、全く驚きはなかった。彼はMLSの中でもレッドブルグループの一員という意味で特殊な存在だった。そして、今やプレミアで監督として共にいるが、彼の働きぶりは信用に値すると思う。彼は残留するために懸命に働いている。
監督は常にあらゆるプレッシャーに晒されている。そしてそれは人々の見解や、期待値が間違っていると証明するためのエネルギーとなっている。
私もそういったプレッシャーを感じているが、それは監督として仕事をしていく上でついて回るものだ。
彼は自分自身を信じているし、自分がどれだけ優れた監督かを知っている。そういった自信は選手達の能力を最大限引き出し、選手は監督の要望に応えるという相互作用によって培われたものだ。
MLSから直接プレミアに来るのではなく、他のヨーロッパでの経験は必要ですか?
ただ単にどういったオファーが手元に届くかと、個人的にどのようにキャリアを築き上げたいかと、次のステップをどのように見据えているかによると思う。
MLSにいた頃は、常にプレミアに戻ることを夢見ていた。プレミアに行く前に別の段階を踏む必要があり、ニースはそのための絶好の機会だった。
プレミアリーグに殿堂入りした気分はどうでしたか?
よかった。素敵な夜だった。家族に囲まれ生活をしながら選手たちを見て、自分の成し遂げてきたことを振り返れたことは誇り高い瞬間だった。プレミアリーグに影響を与えた選手の1人として認められてよかった。
終わりに
ヴィエラが監督としてマーシュと対戦経験があったというのは初知りでした。MLS時代の両者の対戦成績は3シーズンで9試合戦い、4勝3敗2分という結果です。ただ、初戦は0-7という衝撃的なスコアで敗戦しているのが気になります。
とはいえ、監督同士の個人的関係はピッチ上では何の言い訳にもなりません。トップハーフフィニッシュに向け落とせない一戦。ホームなだけに、より勝利は必至です。