NLH-Cash(6max)/スタックがディープになるとアクションはどう変わるか
ライブキャッシュを前提にNL50(4BB cap, 5% rake)で検討。
①より広いハンドレンジでのオープンが肯定される。
<UTG 2.5bb Open>
- 100bb = 17.6%
- 200bb = 19.0%
<BTN 2.5bb Open>
- 100bb = 42%
- 200bb = 48%
②オープンされた後のプレイヤーのハンドレンジおよびアクションはあまり変わらない(BB除く)
100bb・200bb共にUTG+1〜BTN(IP)のアクション(3bet or fold)および頻度はあまり変化しないが、①でハンドレンジが若干広がった影響により、3betの頻度が若干上昇する。
③オープンされた後のBBのディフェンスレンジが広がり、AXsやスーコネ/1gapperの投機的なハンドの3bet頻度が増える。
<BTN 2.5bb Open>
- 100bb call/3bet/fold = 25%/14%/61%
- 200bb call/3bet/fold = 28%/13%/59%
④SRPにおけるCbetの変化(BTN vs BB)
<ボードテクスチャーごとの変化の有無>
(1) Aハイボード:Cbet頻度・サイズ共に減少。
(2) Kハイボード:高いcbet頻度(50%)は大きく変わらず。
特にドライなボードでは高い頻度でCbetが引き続き肯定される。
(3) ペアボード:高いcbet頻度(60%)は大きく変わらず。
ペアボード全体の傾向が変わらない中でも、ローボード(6ハイ以下)ではCbet頻度・サイズ共に減少している。
特にX22のような2のペアボードにおいて、100bbでは高いbet頻度およびサイズが肯定されていたが、200bbでは他のローカードのペアボードと同程度にCbetが減少している。
BB側のディフェンスレンジを見比べてみると、52sや42sがコールするようになったことによって、X22のボードがBB側にトリップスを完成させる可能性が増えていることによる影響か。
⑤バリューベット(Bet SizeはSimpleで検討)
【トップペアトップキッカー(TPTK)】
KハイボードにおけるAKoのBTN側のアクションの変化をみてみると、前段の考察でKハイボードではCbet頻度は変わらないとしたものの、BTNのハンドレンジが広くなったことによりKがヒットしていないハンドも多いことから、AKoがより高頻度でCheckに回っている。
ここでは、BTNが一般的な33%Cbetを行い、BBがコールしたシチュエーションで検討を続けたい。
ターンにラグが落ちた場合、200bbでのTPTKはよりポラライズされたサイズのbetを行うようだ。66%〜130%のベットサイズが用いられている。
ターンにBTNがポットオーバーの130%ベットを行い、BBがコールした状況でのリバーをみてみると、サイズに差はあるがどちらもトリプルバレルを打っている。
100bb
- 256%AI(セット、KXの2ペア)
- 100%(KQ+の1ペア)
200bb
- 561%AI(セット)
- 125%(2ペア+)
- 50%(KQ+の1ペア)
尚、BBからレイズが帰ってきた場合はインディファレントである。(AKoはトリプルバレルのバリューベットの下限のため)
リバーでフラッシュ完成カード、ストレート完成カード、ペアカード(特に9)が落ちた時は、AKoではバリューベットを打たなくなるのは100bb/200b特に変わらず、直感的な理解の通りのようだ。
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