令和二年度公認会計士試験論文式~開示答案を公開~
どうも、闘う会計士の卵🥚です。
今年は予想よりも早く答案が届きました。ということなので、ここに私の答案を晒そうと思います。論文生及び論文を見据えている短答生はぜひ、活用してください。順番は試験日程通りに載せます。
企業法 合計素点59.5点 偏差値62.80
第一問 素点21.5点 偏差値50.8
こんな感じでした、ここは思ったより点が来ませんでしたね。個人的には55くらいは来てもいいんじゃないかと思いました。
第二問 素点38点 偏差値74.8
逆にここが第一問よりもできていないと思っていました。しかし、アホみたいに跳ねていましたね。公認会計士・監査審査会の「出題の趣旨」を見てみましたが、私の記述内容と出題の趣旨と書いている事が整合していました。おそらく試験委員が書いてほしいことをドンピシャで書いたから跳ねたのでしょう。しかし、124条の4項を指摘しなければならないのに3項を指摘し、議決権行使の「権」が脱字したりとか所々ミスってるんですが点数をくれました。また、文字間隔スカスカで数行余りました。このことから、ポイントを押さえていれば点数を与えてくれるということが証明されましたね。
監査論 素点48.5点 偏差値62.75
第一問 素点28点 偏差値72.6
ここもアホみたいに跳ねていましたね。この問題の勝因は論ズレが埋没問題以外に存在しないという事、(公認会計士法は3個中1個正解。)独立性のヤマが当たったことです。KAMはまだ実務に浸透していないから出ないと私は予想したし、LECの予想では、独立性も出題が7年程間隔があいているといってたので、私の中のヤマの一つとして試験前に決め、テキストを読み込みました。結果としてヤマが当たり、完答しました。結構、模範解答と近いと思います。最後の監査契約の事例問題も試験委員の意図(安易に契約を締結しないと判断しないで欲しいという事。)を汲み取ってそれなりのことを書けました。だから全体としてよかったのでしょう。
第二問 素点20.5点 偏差値52.9
これは、普通でしたね。負けていない。ここは、書けなければならない所を外さなかったのでしょう。しかし、リスクの識別とかが微妙でした、あとは最後の監査手続の指摘。列挙した二つのところは、ズレた指摘がそれなりにありました。それをカバーするかのように問2と問3で稼いだのでしょうね。元々、監査は52を下回らなければ良いという立ち位置だから文句は何もありません。
租税法 素点46.5点 偏差値55.1
第一問 素点17.5点 偏差値51.875
今回の結果で期待外れ1位2位を争う問題でした。個人的には免除レベルだと思っていたのですが、ダメでした。なんでだろうか?けど、ボーダー近辺。けど、よくよく見てみると条文指摘が雑なんですよね。あとは余計な条文いれたりとか。敗因はそこにあるでしょうね。
第二問 素点29点 偏差値57.25
やはり、延期の影響で少し跳ねにくかったかもしれません。令和元年だと確か30点で偏差値62くらいだったと記憶しております。(間違ってたらごめんなさい。)けど今年は30点で58くらい?ですね。けど想定内でしたのでここは大体予想通りな偏差値の付き方でした。そして、基本的に法人税で20点以上取れていたらまず52は下回らないですね。令和3年の論文式を受験される方はこの事実は頭に入れておいてほしいと思います。あとはいかに、所得と消費で点数を削り出すか。それで偏差値はついていくでしょう。あと採点したら30なのに29点になってました。採点箇所じゃなかったのかな?まぁ合格したからどうでもいいや。(令和四年現在の傾向は、法人20問で一問の重みが凄いらしいですね。そういう時こそ受取配当金、減価償却、納税充当金を落とすとダメージがでかい。)
会計学 素点160点 偏差値57.88
第一問 素点36.5点 偏差値59.8
ここは、努力の成果が反映された問題だといっても過言ではないでしょう。私は管理会計が大の苦手です。けど最低限は稼ごうと思い色々努力しました。講師に質問を毎週1回はする約束をこぎつけて、疑問点をまとめてZoomで質問してました。そこで理解に齟齬がないか確認して理解に務めてました。そして計算の反復を欠かしませんでした。その結果本番で花開きました。TAC模試、経理研模試はいつも、偏差値が足切り又は52未満という状況で試験前は本当に不安でした。だから本当に良かった、原価計算はまだ努力が報われやすいと思います。管理会計は知りません。
第二問 素点5点 偏差値44.5
この問題、どうかしていると思う。私はここで完全に思考停止しました。推定もあまり好きではありません。腐った頭で2-1と2-2往復し、努力も虚しく、時間が消費されていきました。この時の絶望感は忘れられないですね。けどここで、落ち込んでしまって財務に引きずっていたらやばかったと思います。なんとか終了後、友人、知り合い少し話して安心感を得ました。気を取り直して、財務へと突撃していきます。
第三問 素点45点 偏差値63.33
ここの率直な感想は、「ミスらなくて本当に良かった」です。ここの大問は、天国か地獄ですからね。ミスが連発されれば、いとも簡単に足切りしてしまいますからね。逆をいえば、簡単な問題を合わせれば簡単に偏差値60になる天国でもある。なのでかな~り慎重に解きました(笑)。検算も3回以上しました。そしてソフトウェアが出たのは本当にびっくりした。見た瞬間、見なかったことにしたかったですね。だけどここもアドが取れました。理由は、「計算テキストの例題を短答論文関係なく3〜4週間に1時間×3日で解いてメンテしてた」からなんですよね。令和四年現在はわからないけど、論文レベルならテキストの例題をメンテしとけば3問対策としては十分です。短答の問題集を解くのはやり過ぎで時間の無駄です。結果としてソフトフェアの論点を思い出せましたので効果がありました。ある程度のレベル感で短答論点をメンテしておくと想定外の出題でも対応ができるので負けにくくなります。
第四問 素点36点 偏差値56.92
この大問は、いい意味で予想外でした。正直偏差値は50ジャストくらいだろうと思っていましたが、思いのほかできました。多分ですが、数値、外貨、有価証券で外さなかったのが勝因だと思います。だから、結果として52を下回らなかったと思います。そして、減耗償却と新収益認識基準で貯金ができたからその分上乗せされたと思います。今回は、典型が少なかったから自分なりの言葉で書いても偏差値が来たと思います。逆に典型論点ばかりだと他の人は精度高く記述してくるので、自分なりの言葉では厳しい戦いになると思います。受験生は、典型論点の学習を怠らず精度高く学習するべきでしょう。
第五問 素点37.5点 偏差値62.35
今回の連結は死ぬほど簡単でした。空欄がどんどん埋まっていくのが快感でした。けど詰めの甘いところ(漢字間違えと脱字)があったのでどこは反省です。理論はそこそこ書けました。1個だけ書けませんでした。繰り返しますが、今回の連結は簡単でした。だから、令和元年ほどは跳ねにくい感じでした。けど、合格という面では十分です。連結は稼ぎたかったので何とか跳ねてよかった。追記:連結、組織再編が得意だと監査法人行った時に仕事しやすいです。クライアントで大なり小なり組織再編が起きた時にどんな会計処理をするのかアテをつけやすくなってそこから深掘りして論理を組み立てるまでの時間が短くなると思います。
経営学 素点48点 偏差値43.35
第一問 素点22点 偏差値43.7
????????おっかしいなぁ~?CPAとかの予想よりもすげー下振れているし。しかも足切り寸前。経営学みんな出来すぎでしょ。これは酷い。敗因は現場対応型の問題があまりできていなかったからですね。これに関しては、もうその場の自分のひらめき、算数力、ひらめきに頼るしかないです。もう私は知りません。今回は基本的なワード1つでも落とすと最悪、足切りかもね。経営学って本当に怖い科目だと思う。
第二問 素点26点 偏差値43
??????????これも、想像よりもかなり低い。みんな経営学できs(略)これもレベルの高い戦いになりました、落としてはいけない所をなんとか保持してもやっと偏差値43。ファイナンスはまじで死んでもA論点を落としてはいけないと言うことが証明された。ファイナンス苦手な人は本当になんとかした方がいいと思う。簡単に足切ります。ここで偏差値稼ごうにも猛者と競り合わないといけない。個人的には会計学よりもしんどい。なんでみんなファイナンスはできるのに会計学があまりできないのかが不思議でなりません。苦手な人は本試験までには何とかしましょう。(コロナ禍で延期されて、ただでさえできるファイナンスがさらにできるようになっただけなのかもしれない。)
以上、開示答案でした。私は合格したので本試験の偏差値は結果論にしか過ぎず、もはや重要ではないです。なぜなら実務でもっと努力しなければならないし論文の結果なんて関係ないから。しかし、これから受験する過年度論文生や短答生にとってはこのデータは役に立つと思います、ですので活用したい方はぜひ、私の開示答案を活用してみてください。以上です。ありがとうございました。