公認会計士の長考

こんにちは。すっかりご無沙汰しておりました。私は12月決算のクライアントを担当しておりまして年明けから繁忙期真っ只中なんです・・と言い訳させていただきます。

タイトルは「公認会計士の長考」
先日将棋の藤井聡太さんが5冠を達成されたそうで、「す、すごい方やで・・」と思っておりまして、対局のことを色々調べたら90分を超える長考をすることもあるとか。
集中力が続くとかどういう脳をしているのでしょうかね。

実は公認会計士も長考をすることがあるのです。どんな機会に?
それは

「税率差異分析」

監査で税金調書を経験された方はトラウマ級の6文字です。

簡単に言いますと、法人税の税率や、所属している地方公共団体の税率を元に実効税率というのが計算できます。
それとは別にPL上で法人税等÷税引前当期純利益で実際の税率を計算できます。(以下実際税率)

この実効税率と実際税率の差額がどんな原因で生じているかを分析していきます。
そしてこの分析は有価証券報告書の注記で開示されるので税金調書担当者は必ず担当することになります。

ある程度差額の理由は検討がつきます。(一般的な差異は他のサイトが説明してくれているので割愛します)
しかし、差額の原因が判明しないことがよくあります。いくら考えても判明しないんです。ここで公認会計士の長考が始まります。

「ネットで調べればいいじゃない」と思ったあなた。ネットに書いてあるような原因は既に織り込んでいるのです。それでもまだ差額が生じているんです・・。

「専門書で調べればいいじゃない」と思ったあなた。それは良い視点です。
実は信頼できる税率差異分析の本が一冊だけあって、監査人の2人に1人は本棚にあるのではないでしょうか。


こうして今日も夜が更けていきます。

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