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学習効率を劇的にアップ!復習管理シートの作り方と活用法

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はじめまして、ぴえんです!

ぴえんの自画像

私は、大学3年生から初学者として公認会計士試験の勉強を始め、1年後の短答式試験で得点率91%を獲得して合格。同年には論文式試験にも合格し、いわゆる「ゴッパチ」を達成しました。

この経験をもとに、現在は公認会計士受験生に向けて以下の活動を行っています。

受験生の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。


突然ですが、こんな悩みありませんか?

  • 自分の得意な論点と苦手な論点が曖昧で、どこを重点的に復習すればいいか分からない

  • 復習の重要性は分かっているけれど、どこから手をつければいいのか迷う

  • 間違えた問題を振り返る仕組みがなく、同じミスを繰り返してしまう

  • 毎回「とりあえずやってみる」スタイルで勉強を進めてしまい、成果が見えない

しかし…

この状況を放っておくと、勉強にかけた時間も労力もムダになってしまうかもしれません。なぜなら、公認会計士試験は効果的かつ効率的な学習が求められる試験だからです。

  • 科目数が多いため、学習バランスを崩すと全体の仕上がりが遅れてしまう

  • 内容の難しい論点が多いため、何度も復習する必要がある

  • 合格ラインが高いため、中途半端な学習では突破が難しい

だからこそ、この試験に合格するためには、苦手科目や重要度の高い論点により多くの時間を割き、ミスを振り返る仕組みを作ることで、効果的かつ効率的に学習を進めていく必要があるのです。そこで活用したいのが「復習管理シート」。このシートを使えば、膨大な試験範囲を効率的に攻略し、自分に合った学習計画を立てることができます。

この記事では、このスプレッドシートを誰でも簡単に作成できる方法を詳しく解説します。今抱えている不安を、一緒に解消していきましょう!

記事を大幅にアップデートしました!(2025年1月3日)
一応、アップデート前の内容は残しておきます。

復習管理シートの概要と機能

復習管理シートは、以下の2つのシートから構成されます。

  1. メインシート

  2. 復習状況シート

ここでは、これら2つのシートの概要と機能について紹介します。

1. メインシートの概要と機能

メインシート

メインシートは、復習管理シートのとなるシートです。以下の項目を論点ごとにまとめることで「いつ・何を・どの優先度で復習するか」を明確にできます。

  • 重要度(A・B・C)

  • 前回復習日

  • ステータス(◎・◯・△・×)

  • 復習方法(3S・2S・1S・見送り)

  • ミス(どの箇所で間違えたか)

  • 原因(誤読・暗記不足・理解不足 など)

  • 改善策(同じミスをしないためには?)

これらを整理することで、各論点の優先度や学習状況が「見える化」され、学習計画を立てやすくなります。

1-1. 重要度に応じた色分け

まずは、論点の「重要度」です。A・B・Cなどのランクを割り振ると、自動的に色分けされるように設計してあります。たとえば、

  • A:赤色

  • B:黄色

  • C:青色

というように、色だけで優先度がすぐわかるので、「たくさん論点があるけれど、まずどこから復習すればいいの?」と迷う時間を大幅に削減できます。

1-2. 本日復習が必要な論点の自動抽出

勉強したはずの論点を「どうだったっけ?」と忘れてしまう経験はありませんか? これは、長期間復習せずに放置すると、せっかく身につけた知識が驚くほど簡単に抜け落ちてしまうためです。

  • 「得意な論点だから大丈夫」と油断して2週間以上あけてしまうと、思っていた以上に記憶があやふやになっている

  • 苦手な論点を後回しにすれば、克服のタイミングを逃してしまい、いつまでも学習効率が上がらない

このような失敗を避けるために欠かせないのが、論点の習熟度に応じて適切なスパンで復習を行うことです。

  • 得意な論点は定期的に軽く見直して記憶を維持する

  • 苦手な論点ほど短い間隔で繰り返し学習して弱点を素早く克服する

意識的に復習のタイミングを管理しておけば、テスト本番で「忘れてしまった……」と後悔するリスクを最小限に抑えられるでしょう。

そこで、このメインシートでは、ステータス(◎・◯・△・×)を使って論点ごとの「復習サイクル」を管理しています。具体的には、次のように設定しました。

  • ◎:2週間に1度

  • ◯:1週間に1度

  • △:3日に1度

  • ×:1日に1度

こうすることで、苦手な論点は短いスパンで何度も復習し、得意な論点は忘れにくいギリギリのタイミングで効率よく確認できます。

さらにシート上では、前回の復習日などの情報をもとに「本日復習が必要な論点」を自動抽出してくれる機能も搭載。該当する論点の日付セルが水色で表示されるため「今日はどの論点を見直すべきか」をひと目で把握できます。限られた時間を無駄なく使えて、苦手箇所の補強にも集中しやすいのが大きな魅力です。

1-3. 遅れている復習へのアラート表示と自動メール送信

せっかく立てた学習計画でも、忙しさなどで遅れてしまうことはありますよね。そんなとき、復習予定日を過ぎてしまった論点に対しては、以下のように色でアラートを表示するように設定しています。

  • 赤色(要対応):復習予定日から4日以上遅れている論点

  • 黄色(遅延):復習予定日から3日以内遅れている論点

  • 水色(適切):本日復習すべき論点

ひと目で遅れの状況がわかるため、「うっかり放置していた…」と後悔するリスクを大幅に減らせます。

さらに、これらの状況は毎朝自動でメール送信されるため、忙しいときでも赤色・黄色・水色の数をチェックするだけで学習の優先順位をすぐに判断できるのがポイントです。

1-4. PDCAサイクルを回しやすい仕組み

メインシートには、論点ごとの「ミス」「原因」「改善策」を記録しておく機能を備えています。勉強を進める中で間違えた箇所や、その理由を明確に書き残し、次回の復習時にどのように取り組むべきかを整理しておくことが可能です。

  • ミス:具体的にどの部分を間違えたか

  • 原因:暗記不足・理解不足など、ミスの背景にある要因

  • 改善策:次回はどのように取り組むか、具体的なアクション

この仕組みによって、「Plan(計画)→Do(実行)→Check(振り返り)→Act(改善)」のプロセスを自然に回しやすくなります。一度学習した論点のつまずきを放置せず、次のステップに向けて「どう直すか」を明文化できるため、同じ失敗を繰り返しにくくなるのが大きなメリットです。

1-5. 特定の条件を満たす論点だけを抽出する機能

メインシートには、さまざまな条件で論点を検索・絞り込みできる機能が搭載されています。たとえば、以下のような切り口で抽出が可能です。

  • 特定の分野のみ

  • 短答での重要度が高い論点のみ

  • 論文での重要度が高い論点のみ

  • 苦手な論点のみ

  • 同じ復習方法を設定している論点のみ

  • 本日復習すべき論点のみ

こうした条件を組み合わせることで、あなたが今集中して復習すべき論点簡単にリストアップできます。たとえば「苦手かつ短答の重要度が高い論点」にフォーカスして効率よく対策を進めたりと、目的に合わせた柔軟な使い方が可能です。

「苦手かつ短答の重要度が高い論点」のみ表示

この機能を活用すれば、勉強時間が限られている日でも、本当に必要な論点だけに集中して取り組めるため、学習の質と効率がぐんと高まります苦手を重点的に克服したいときや、試験直前に最重要ポイントだけを洗い出したいときなど、さまざまなシーンで強力なサポートとなるでしょう。

1-6. 一定以上の遅れに対する警告メール(⚠️試用段階)

さらに、メインシート上で「黄色」や「赤色」の遅れ状態の論点が一定数以上たまった場合、自動で警告メールを送信する仕組みも実装しています。具体的には、「要対応(赤色)」や「遅延(黄色)」の論点が急増した際に、メールや通知を通じて早めの復習を促すようになっているのです。

ただし、この機能はまだ試用段階で、今後の運用状況やフィードバックに応じて、判定基準や通知のタイミングなどを改善していく予定です。

2. 復習状況シート

メインシートで「いつ・何を・どの優先度で復習するか」を管理できる一方で、復習状況シートでは「現在の学習状況がどのような状態なのか」を可視化することに特化しています。メインシートの情報をもとに、以下のような指標をリアルタイムに確認したり、過去の推移を分析したりできるのが特徴です。

2-1. 適切・遅延・要対応を即時に把握

メインシートでは「前回復習日」から経過した日数に応じて、論点を以下のように色分けしています。

  • 水色(適切):予定どおり。本日復習対象の論点

  • 黄色(遅延):復習予定日から数日(3日以内)遅れている論点

  • 赤色(要対応):復習予定日から4日以上遅れている論点

そして、このシートではその色分けに基づき、いま「適切」「遅延」「要対応」に該当する論点がそれぞれどのくらいあるのかを一覧で確認できます。

2-2. ◎・◯・△・×の分布をリアルタイムで確認

メインシートでは各論点に「◎」「◯」「△」「×」のステータスを割り振りますが、復習状況シートではそれらの数をリアルタイムで集計し、数値で一目で分かるように表示します。

  • 「◎が大半を占めているから順調」

  • 「△や×が思ったより多いから早めに対策が必要」

など、全体像感覚的に把握しやすくなるのがポイントです。

2-3. 日ごとの適切・遅延・要対応の数の推移

前述の「適切」「遅延」「要対応」の数を、日ごとにどのように推移しているかを確認できます。

  • ある特定の日に「遅延」が急増していないか

  • 「要対応」の数が減ってきているか

といった変化をグラフなどで客観的に把握することで、学習計画に潜んでいる問題点を早期に発見しやすくなります。たとえば「休日にまとめて勉強しているが、平日に復習が回りきっていない」というケースを想定すると、この推移を見れば「平日に余裕を作るスケジューリングをしたほうがよい」といった具体的な改善策を考えやすくなります。

2-4. 日ごとの◎・◯・△・×の数の推移

前述の「◎」「◯」「△」「×」の数も、日々どのように変化しているかを一覧で比較できます。

  • 「◎が増えているなら学習が順調に進んでいる」

  • 「△や×が増加傾向にあるなら要注意」

といった具合に、学習効率や理解度の変化を可視化できます。特に「○ → △」や「◎ → ◯」のようにステータスがダウンし続ける場合は、勉強方法を見直すサインとして役立つでしょう。

復習管理シートの使い方(初回)

勉強を進める際、効率を高めるために重要なのは、分野ごとに勉強を進めることです。

例えば、テキストの例題をすべて解いてから問題集を解くのではなく、1つの分野(例:現金預金)について、例題を解き、理解を深めたらすぐに問題集を解きます。そして次の分野に進む、という進め方がおすすめです。

なぜなら、もし「現金預金」から「事業分離」までの例題をすべて解いてから問題集に取り組む場合、最初に学習した「現金預金」の知識が抜け落ちていることが多くなります。その結果、問題集の問題を解く際に再度例題を解き直す必要が出てきてしまい、時間を無駄にすることになるからです。

理解が最も深まったタイミングで問題集に取り組むことが、時間を効率的に使うための重要なポイントです。

ここでは、財務計算の「SO等」を例に、復習管理シートの使い方を説明します。初回は以下の項目をすべて埋めていきます。

  1. 分野(SO等)

  2. 論点(例題1(基本的会計処理))

  3. 重要度(A・B・C)

  4. 前回復習日(本日の日付)

  5. ステータス(◎・◯・△・×)

  6. 復習方法(3S・2S・1S・見送り)

  7. ミス(どの箇所で間違えたか)

  8. 原因(誤読・暗記不足・理解不足 など)

  9. 改善策(同じミスをしないためには?)

5. ステータス

学習した際の手応えに応じて、4段階に分類します。

手応えの基準(例)
… 論点の把握力、会計処理の想起力、ひっかけポイントの想起力がすべて完璧
◯ … 上記3つのうち1つが微妙(例題は解ける)
△ … 上記3つのうち2つが微妙(例題は解ける)
× … 上記3つすべてが微妙

6. 復習方法

ステータスに応じて、次回の復習方法を選択します。
ステータスごとの復習方法をあらかじめ決めておきましょう。

復習方法(例)
3S … 論点の把握力、会計処理の想起力、ひっかけポイントの想起力をすべて復習
2S  …  上記3つのうち2つを復習
1S  …  上記3つのうち1つを復習
見送り … 何もしない

なお、財計の具体的な勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、本記事では割愛します。詳しく知りたい方はぜひご参照いただき、学習にお役立ていただければ幸いです。

7. ミス

ミスノート作成のために、どこで間違えたかを簡潔に記入します。

ミス(例)
計上すべき株式報酬費用を間違えた

8. 原因

ミスの背景や理由を記入します。

原因(例)
下描きに書き込む月数を間違えた

9. 改善策

ミスを防ぐための対策を考え、具体的に記入します。

改善策(例)
ダブルチェックする

なお、改善策が思いつかない場合は空欄でOKです。後日、予備校のチューターや講師に相談してみましょう。

復習管理シートの使い方(2回目以降)

先述の通り、苦手科目や重要度の高い論点には、より多くの時間を割くことが効果的です。ただし、重要度については短答直前期(短答直前答練が始まる時期)に焦点を当てれば十分ですので、それまでは苦手科目や理解が浅い論点を優先的に強化しましょう。

ステータスごとの復習スパン(例)
復習スパンの目安は以下の通りです。苦手な論点ほど短期間で繰り返し復習しましょう。
◎ … 2週間
◯ … 1週間
△ … 3日
× … 1日

では、具体的にどのように復習管理シートを使っていくかを説明します。

  1. 本日復習すべき論点の抽出して、復習を実施

  2. メインシートの更新

1. 本日復習すべき論点の抽出

メインシートの「前回復習日」列を使い、まずはフィルタ機能を活用して遅れの大きい論点から取り組んでいきます。

具体的には「前回復習日」のセルを選択し、下三角マークをクリックしてフィルタをかけると、色による抽出が可能になります。

まずは赤色(要対応)を選択して、大幅に遅れている論点を最優先で復習しましょう。

その後、赤色の論点がすべて終わったら、同じ手順で黄色(遅延)を抽出し、次に復習を進めていきます。最後に、水色(本日復習予定)の論点を抽出して取り組めば、いま必要な論点を確実にカバーできます。

2. メインシートの更新

最後に、メインシートの各項目を最新版に更新します。

  • 前回復習日を「本日の日付」に書き換えます。

  • ステータスを、復習後の理解度に合わせて変更します。

  • 必要に応じて、復習方法を修正します。

  • ミス・原因・改善策を記入します。

復習管理シートの作り方

取り急ぎ、メインシートの作り方(拡張機能を使用しない部分のみ)について記載いたします。その他の作り方につきましては、早急に書き上げますので、もうしばらくお待ちください🙏(2025/01/05完了)

1. メインシートの作り方

Googleスプレッドシートにログイン後、「空白のスプレッドシート」をクリックして新しいシートを作成します。その後、適切な名前を付けましょう。ここでは「復習管理シート」と名付けています。

次に、画像を参考にしながら、各列に列名を入力しましょう。

A列のセルを選択し、メニューから「データ」→「データの入力規則」をクリックします。

次に、設定画面で適用範囲を「A2:A1000」に指定します。その後、条件として「プルダウン」を選び、プルダウンメニューに表示させたい分野(例:「SO等」「社債」「有形固定資産」など)を入力します。

最後に「完了」をクリックします。これにより、A列にプルダウンメニューが設定されます。これにより、A列のセルでは、直接文字を入力する代わりにプルダウンメニューから簡単に分野を選べるようになります。

同様の手順で、F列とG列にもプルダウンメニューを設定します。

  • F列(ステータス)には「◎」「◯」「△」「×」を選択肢として設定します。

  • G列(復習方法)には「3S」「2S」「1S」「見送り」を選択肢として設定します。

これにより、F列とG列でもプルダウンメニューから簡単にステータスや復習方法を選択できるようになります。なお、画像では操作手順をよりわかりやすくするために、実際に選択した後の状態を掲載しています。

C列とD列のセルを選択し、メニューから「表示形式」→「条件付き書式」をクリックします。

設定画面で、適用範囲を「C2:D1000」に指定します。その後、書式ルールとして「完全に一致するテキスト」を選び「A」と入力します。次に、書式設定のスタイルで「赤色」を選択します。

同様に「B」の場合は「黄色」、「C」の場合は「青色」を選択します。これにより、指定した文字がセルに入力された際に、自動的に設定した色で強調表示されるようになります。

そして、B列にテキストの例題(論点)を書き込んでいきます。

最後にE列のセルを選択し、メニューから「表示形式」→「条件付き書式」をクリックします。

設定画面で適用範囲を「E2:E1000」に指定します。その後、書式ルールとして「カスタム数式」を選択し、以下のように入力します。

=AND($F2="◎", $E2=TODAY()-14) + AND($F2="◯", $E2=TODAY()-7) + AND($F2="△", $E2=TODAY()-3) + AND($F2="×", $E2=TODAY()-1)

次に、書式設定のスタイルで「黄色」を選択します。これにより「ステータスが◎で、前回の復習日が14日前の論点」「ステータスが◯で、前回の復習日が7日前の論点」「ステータスが△で、前回の復習日が3日前の論点」「ステータスが×で、前回の復習日が1日前の論点」が自動的に水色で強調表示されます。

同様の手順で、ステータスに応じた書式ルールを設定します。具体的には以下の数式を使用します。

黄色に設定👇

=AND($F2="◎", $E2<=TODAY()-15, $E2>=TODAY()-16) + AND($F2="○", $E2<=TODAY()-8, $E2>=TODAY()-9) + AND($F2="△", $E2<=TODAY()-4, $E2>=TODAY()-5) + AND($F2="×", $E2<=TODAY()-2, $E2>=TODAY()-3)

これにより「ステータスが◎の場合、前回の復習日が15日前以前かつ16日前以降の論点」「ステータスが◯の場合は前回の復習日が8日前以前かつ9日前以降の論点」「ステータスが△の場合は前回の復習日が4日前以前かつ5日前以降の論点」「ステータスが×の場合は前回の復習日が2日前以前かつ3日前以降の論点」が自動的に黄色で強調表示されます。

赤色に設定👇

=AND($F2="◎", $E2<=TODAY()-17) + AND($F2="○", $E2<=TODAY()-10) + AND($F2="△", $E2<=TODAY()-6) + AND($F2="×", $E2<=TODAY()-4)

これにより「ステータスが◎で、前回の復習日が17日前以前の論点」「ステータスが◯で、前回の復習日が10日前以前の論点」「ステータスが△で、前回の復習日が6日前以前の論点」「ステータスが×で、前回の復習日が4日前以前の論点」が自動的に赤色で強調表示されます。

最後に、指定した範囲内にフィルタを設定しましょう。

ワークシート内で、フィルタを設定したい範囲(ここでは1:999の行)を選択します。具体的には、列全体の上部または任意のセルをドラッグして範囲を選択し、上部のメニューから「データ」タブをクリックし「フィルタを作成」を選択します。

範囲の1行目(列の見出し部分)にフィルタのドロップダウンマークが表示されます。このマークをクリックすると、列ごとにデータをフィルタリングできるようになります。

各列のフィルタアイコンをクリックし、条件を設定してデータを絞り込みます。たとえば、「テキストフィルタ」や「数値フィルタ」を選択して、特定の値や範囲に該当するデータだけを表示することができます。

これで、メインシートの作成(拡張機能を使用しない部分)は完了です。

2. 復習状況シートの作り方

ここからは、少しややこしくなるので、簡潔に説明します。
まず「復習状況シート」を見本と全く同じレイアウト・関数で作成してください。セルの配置や関数が異なると、後述するGAS(Google Apps Script)が正しく動作しません。GASに詳しい方は、関数と連動するようにセルの位置を調整しても構いません。

では、自動化設定を行います。

2-1. 復習状況の自動メール送信

目的:毎朝8時頃に、復習状況をメールで自動通知します。

  1. GASを開き、以下のコードをコピー&ペーストします。

  2. your gmailの部分を、ご自身のGmailアドレスに変更します。

// 復習状況のデイリーサマリーメールを送信する関数
function sendDailyReviewSummary() {
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("復習状況シート");
  const counts = {
    水色: sheet.getRange("C10").getValue(),
    黄色: sheet.getRange("D10").getValue(),
    赤色: sheet.getRange("E10").getValue()
  };

  const recipient = "あなたのGmail";
  const subject = "復習状況通知 - 毎朝8:00";
  const body = `
おはようございます!

本日の復習状況は以下の通りです:

- 水色 (適切な復習タイミング): ${counts.水色} 件
- 黄色 (少し遅延): ${counts.黄色} 件
- 赤色 (大幅に遅延): ${counts.赤色} 件

早急に対応が必要な項目がある場合は優先して復習しましょう。

良い一日をお過ごしください!
  `;

  GmailApp.sendEmail(recipient, subject, body);
}

次に、トリガーを以下のように設定します。

2-2. 日ごとの適切・遅延・要対応の数の推移

目的:毎日の復習状況(適切・遅延・要対応)の件数を自動で記録します。

まず、GASを開き、以下のコードをコピー&ペーストします。

// 復習状況のデータを日ごとに記録する関数
function logDailyStatus() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const statusSheet = ss.getSheetByName("復習状況シート");

  const today = new Date();
  const todayString = Utilities.formatDate(today, "Asia/Tokyo", "yyyy/MM/dd");
  const appropriateCount = statusSheet.getRange("C10").getValue();
  const delayedCount = statusSheet.getRange("D10").getValue();
  const criticalCount = statusSheet.getRange("E10").getValue();

  const dataRange = statusSheet.getRange("B29:B" + statusSheet.getLastRow());
  const dataValues = dataRange.getValues().flat();
  const existingIndex = dataValues.indexOf(todayString);
  const lastRow = existingIndex !== -1 ? existingIndex + 29 : dataValues.filter(String).length + 29;

  try {
    statusSheet.getRange("B" + lastRow).setValue(todayString);
    statusSheet.getRange("C" + lastRow).setValue(appropriateCount);
    statusSheet.getRange("D" + lastRow).setValue(delayedCount);
    statusSheet.getRange("E" + lastRow).setValue(criticalCount);
  } catch (e) {
    Logger.log("Error logging daily status: " + e.toString());
  }
}

次に、トリガーを以下のように設定します。

2-3. 日ごとの◎・○・△・×の数の推移

目的:日ごとのステータス(◎・○・△・×)の件数を記録します。

まず、GASを開き、以下のコードをコピー&ペーストします。

// 復習状況の評価データを日ごとに記録する関数
function logDailyValues() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const statusSheet = ss.getSheetByName("復習状況シート");

  const today = new Date();
  const todayString = Utilities.formatDate(today, "Asia/Tokyo", "yyyy/MM/dd");
  const excellent = statusSheet.getRange("I10").getValue();
  const good = statusSheet.getRange("J10").getValue();
  const ambiguous = statusSheet.getRange("K10").getValue();
  const bad = statusSheet.getRange("L10").getValue();

  const dataRange = statusSheet.getRange("H29:H" + statusSheet.getLastRow());
  const dataValues = dataRange.getValues().flat();
  const existingIndex = dataValues.indexOf(todayString);
  const lastRow = existingIndex !== -1 ? existingIndex + 29 : dataValues.filter(String).length + 29;

  try {
    statusSheet.getRange("H" + lastRow).setValue(todayString);
    statusSheet.getRange("I" + lastRow).setValue(excellent);
    statusSheet.getRange("J" + lastRow).setValue(good);
    statusSheet.getRange("K" + lastRow).setValue(ambiguous);
    statusSheet.getRange("L" + lastRow).setValue(bad);
  } catch (e) {
    Logger.log("Error logging daily values: " + e.toString());
  }
}

次に、トリガーを以下のように設定します。

以上で、自動メール通知・データ記録の設定は完了です。

さいごに

ここまで解説してきた「復習管理シート」は、学習内容の抜け漏れを防ぐだけでなく、進捗や優先順位を可視化し、自分の学習計画を柔軟にコントロールすることができます。

学習は常に「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」のサイクルで進めることが重要です。

PDCAサイクル

しかし、忙しい日々の中で振り返りや進捗管理が後回しになることも少なくありません。そんなとき、シートを活用することで、次に何をすればいいのかが一目でわかり、日々の学習に迷いが生じにくくなります。

また、シートの作り方や設定の方法も、慣れるほどにアレンジの幅が広がり、より自分に合った復習スタイルを確立できるでしょう。

「継続は力なり」とよく言われますが、継続を助ける仕組みとして、ぜひこの復習管理シートを取り入れてみてください。日々の勉強がより効果的かつ効率的になり、合格に近づく大きな手助けとなるはずです。より多くの方が学習の成果を実感できるようになることを願っています。

今後も、公認会計士試験に関する情報を発信してまいりますので、ぜひ引き続きご覧ください。ご質問やご意見がありましたら、ぜひDMやメッセージでお寄せください!

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。読者の皆さまが公認会計士試験に合格されることを、心よりお祈りしています!

もし、少しでも役立ったと思っていただけたら「スキ」を押していただけると励みになります(お願い🥺)

【プレゼント🎁】 復習管理シートのテンプレート

ここまで復習管理シートの作り方を説明してきましたが、ぶっちゃけ「作るのめんどくせ」と感じた方も多いのではないでしょうか。そこで、復習管理シートのテンプレートをあらかじめご用意しました!

ただ、いくつか注意点があるので、ゆっくりとお読みください。

1. シートのコピー作成

まずは、以下のリンクからシートをダウンロードしてください。
ダウンロード後、シートは「閲覧専用」になっているため「ファイル」 → 「コピーを作成」 を選択して、ご自身のGoogleドライブにコピーしてお使いください。なお、編集権限のリクエストをいただいても対応できませんので、ご了承ください。

2. Gmailアドレスの設定

次に「拡張機能」 → 「Apps Script」 を開いてください。
スクリプト内の以下の2箇所に記載されている「あなたのGmail」を、ご自身のGmailアドレスに変更し、保存してください。
この設定を行わないと、自動メールが送信されませんのでご注意ください!

1箇所目
2箇所目

3. トリガーの設定

最後に、画面左側にある「時計のアイコン(トリガー)」をクリックし、画像のように4つのトリガーを設定してください。
設定が完了すると、指定したタイミングで自動メールの送信などが自動的に実行されるようになります。

1つ目
2つ目
3つ目
4つ目
5つ目

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