パワーについて考えてみた
こんにちは。
COZY の鈴木です。
今回は、パワーが陸上競技において非常に重要な能力であることを解説していこうと思います。
・パワーとは?
パワーは、力×速度で表され、強い力を素早く発揮する能力のことを言います。
例
A選手とB選手が重いおもりを前方に 1m進める時間を測ったとします。
A 選手は 1 秒かけておもりを移動させ、B選手は 2 秒かけて移動させたとします。
この場合、A選手の方が素早くおもりを移動させることができているので、A選手の方がB選手よりもパワーが優れていると言えます。
・パワーと陸上競技
陸上競技は歩く、走る、跳ぶ、投げるといった基本的な運動能力を競うスポーツです。
歩く、走るは、自分の身体を素早く、遠くへ運び。
跳ぶは、自分の身体をより遠く、高く。
投げるは、投擲物をより遠くへ飛ばします。
陸上競技は基本的に物体を素早く移動させる能力が必要とされ、これらの能力を伸ばす基礎となるのがパワーとなります。
・パワーを身に着けるためには
パワーは、力と速度で構成されているため、この 2 つを両立させる必要があります。
力を向上させるためには、筋力トレーニングを行う必要があり、主に 2 つの目的を達成させる必要があります。
1、筋肉を大きくする
力を向上させるためには、筋力の源となる筋肉を大きくする必要があります。
筋肉は、総負荷量によって大きくさせることが出来ます。
総負荷量は、強度(重量)×回数×セット数で表せます。
総負荷量の例
100kg×10 回×3 セット=3,000kg
50kg×20 回×3 セット=3,000kg
重量は、異なりますが総負荷量が同じなので、筋肉を大きくする効果は同じとなります。
2、筋力を向上させる
筋力を向上させるためには、筋肉を構成している筋繊維をより多く動員させる高強度のトレーニングを行うことが効果的です。
筋肉は、サイズの原理といって強度によって動員される筋繊維の数が変わります。
強度が強ければ筋繊維の動員数が増え、効率よくトレーニングを行うことが出来ます。
つまり、先ほど筋肉を大きくする際に説明した総負荷量の例では、100kg でトレーニングを行った方が筋肉を大きくしつつ、筋力を向上させることが出来るということです。
3、速度を向上させる
速度を向上させるためには、おもりなどを挙上する際に、全速力で行うことが重要となります。
この、全速力で行うトレーニングこそがパワートレーニングです。
筋肉は、力速度関係といって速度が速くなるほど力の発揮が弱くなる特性があります。
よって、筋力向上を目的としたトレーニングの重量で行っても速度が出なければ、パワーの向上には繋がらないため普段よりも重量を落として実施する必要があります。
パワートレーニングの重量を向上させるためには、基礎筋力の向上が必須なため、筋力向上を目的としたトレーニングも合わせて実施するのが効果的です。
また、速度を向上させるトレーニングとして自重でのスクワットジャンプなども有効です。
解説は以上となります。
少しでも皆さんの有益な情報となれば、うれしいです。