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【BLBドラフトクイックガイド】コモン指標ランキングで見るブルームバロウ

前略 恒例のクイックガイドたぜ!
※全文無料です。
※MTGアリーナのBO1ドラフト視点が主軸

相変わらず以下2点の温度感の方を対象としている。

・とにかく初見なので何かしらのフックが欲しい
・今期のドラフトをやり込んでるわけではないけど、どこかしらでやるのでノー勉は嫌だ
・アリーナオープン二日目の権利を得たのでとにかく情報が欲しい
・自分以外の思考を覗いてみて考察のきっかけとしたい


忙しい人向けの乱暴な結論

ファーストカラーの推奨順は緑=白=黒>青≧赤

  • 各アーキ(もしくはテーマ)に寄せることがデッキパワーの大前提となるため住み分けと単色気味の主張を最優先推奨。

  • とはいえ理解度が煮詰まっていないうちは安定したコモンスタッツを持つアブザンカラーの汎用カードorボムからの参入を推奨したい。

  • 各色の所感は後述

新生による低サイズ化、除去の両極化

  • 小動物の種族テーマのため生物の最大サイズは抑え目にデザインされている。高マナ域は新生枠に置き換わっており、コモン最大スタッツは6マナ払って4/4+1/1が出てくる程度。

  • 逆に言えばデカブツ少な目のCIP能力持ち多数の世界。除去は見た目通りの性能をしていると思っていいが、相対的にバリューが下がってしまう場面が発生する。

  • 一方でアーキの核となるクリーチャーを除去できないとそのままギミックを押し付けられて敗着となることも多く、除去の打ち所には俯瞰的な視点を持ちたい。

ブロッカーが機能しにくい中序盤→膠着の打破がカギとなる最終盤

  • 攻撃側に有利なデザインが満載なため、攻めアーキ同士ではすれ違いつつチャンプブロックとライフゲイン要素でのずらしを狙っていくことが多い。

  • 遅いゲームを目指すアーキタイプも存在するが、序盤から積極的に相討ちブロックを多用しする前提で適切なスタッツの生物を送り出していきたい。
    盤面が適切に推移すれば環境スタッツの小ささと到達持ちの多さから膠着フェイズに突入する。

  • 各種デザインの関係で、ゲームの早い段階から後半まで3/3によるアタックを仕掛けたり捌いたりすることが多い。楽なアタックにさせないために以下のブロッカー布陣を意識したい
     →パワー3による相討ち牽制
     →タフネス3による熊とトークンの牽制
     →合計タフネス4によるタップアウト攻撃の牽制
    ※コモン最大スタッツのタフネス5はパワー3にコンバットトリック(+2修正が最大だがどれも優秀)を合わせることで簡単に突破できるためタップアウトでの送り出し時は過信しない

とりあえずGIHランキングを貼る(左から順に1位~5位)

※今回はアーキ環境であり、勝率TOP層の統計(シナジーをうまく活用できている想定)との差分も併載した。考察のきっかけとなることを祈る。

緑(All User)

アーキの軸を担いつつ単体性能も十分なカードが上位を占める。
貯え放題とドルイドはピック後メイン投入率が60%前後であり、アーキで組めないと採用しづらいことに注意

緑(TOP)

アーキ環境傾向がより先鋭に

白(All User)

上位の2枚以外は僅差のため2マナ生物を個人的に補正して配置

白(TOP)

TOP層は生物ラインを確保した上で非生物呪文を要所で使えているため良い数値が出てそう

黒(All User)

ロングゲームと差し合いを支える主軸たち

黒(TOP)

トカゲアーキのリターンの大きさが象徴される

青(All User)

ここでもアーキ前提カードが多数

青(TOP)

上位卓ほど除去が濃くなる傾向からの下支えか

赤(All User)

アーキボーナスで化けるカードが少なく火力頼みになってしまう

赤(TOP)

まさかのAll Userとの差分なし

アーキ別勝率

個別解説

伝えたい内容はほぼ出したのであとは個別の所見を述べつつ、環境全体へのコメントもちょいちょい挟んでいく。

緑(期待パワーA 許容人数4)

  • 低サイズがはびこる環境においてサイズの優位性をしっかりと押し付けていける。メインカラーに据えることが出来ればあまり意識せず戦線を優位に構築できるのは大きい。

  • 除去2種類もかなりソリッド。

  • どの上位コモンが各アーキに跨ってデザインされており、流れに乗れればまともなデッキを形作りやすい。

  • 緑絡みの4種アーキのどれもがギミックの強さと専用カードの強さを備えており補色も柔軟に選びやすい。

  • アリーナにおいてはオーバードラフトになりがちなのでアーキの方向性と流れに注意したい。指標の高さから重心を置いてしまいがちだが、空きアーキに早めに鞍替えする判断を大事にしたい。

BGでフルスペックを出せる前提の数値と思われるが、積算とスレッショルドにも絡むので一枚目は様子を見て積んで良さそう。
環境を象徴するプレミアム熊。
能力も種族も強く。何に入れても機能してしまう。
軽減が無い場合もインスタントで積算を達成できるので偉い。
パワーの2倍を与えるので概ね確定除去として機能する。
CIPで仕事をし、3/3を一方出来るサイズがgood。
種族が2つあるので勝手にシナジーしやすい。
パーフェクトUG(カエル)の数値を受けてこの位置か。
1/3が横に立っているだけでかなりアタックしづらくなるので、
遅いレンジを目指すアーキなら採用の余地があると思う。
3/3環境を象徴する1枚。カエルテーマの核。
そもそもスタッツが優秀。
バウンス効果はCIP持ちの生物や置物、果ては積算とも絡む。
緑メインならあまり悩まず採用してしまう。

白(期待パワーA-、許容人数3.5)

  • 飛行・横並び(全体強化)・勇姿(一時的強化)の3点を軸にテンポ寄りに攻めていくことが多い。

  • 緑に次いで安定したスタッツを持っており生物ラインを濃くピックすることを意識するだけで平均以上のデッキパワーを出すことが出来る。

  • 最大スタッツには期待できないので、全体強化による押し込みや占術による物量供給などを意識して膠着からのジリ貧負けがないようにしたい。

  • 白側から入ればスタッツの安定性から補色(最終アーキ)も自由に選びやすいが青白(鳥)だけは青側に生物を任せづらい関係上、白の要求濃度が高いことに注意

占術によるロングゲーム性能、
兎・トークン・食物の広範なシナジー性は構築での採用も頷ける。
これが高すぎるせいで純粋な兎テーマに寄せ辛いことには注意。
性能が高すぎてアーキに関係なく機能してしまう。
もちろん高いので兎テーマ側としては逆風。
範囲の広いレンジストライク。すれ違い戦の化身。
警戒持ちのアタックや戦闘・能力起動後のタップ状態にも打てるので使いやすい。
コウモリ前提でなくても許せてしまう性能。
プレミアムな熊のひとつ。兎テーマが高くなりすぎる要因その3。
相討ちで消費してしまうのは勿体ないことが多く、
登場タイミングはよく考えたい。
コウモリ部分での貢献があまりにも大きい。
トークン生成とも絡んで見た目以上にライフレースに貢献してくれる。
優秀な2マナ域としてアーキに関わらず高めに取りたい。
低サイズ環境のため戦闘を覆すには十分。
戦場のキーとなるクリーチャーを除去から守れるのも偉い。
最も危険な生物を格納することが多く、割られるリスクはいつもより高め。
苦し紛れに打つことがないよう生物ラインの充実は重ね重ね意識したい。

黒(期待パワーA 許容人数3.5)

  • 多様なライフゲイン要素で長期戦やすれ違いを狙っていく。
    除去が優秀な分スタッツは控えめで、相討ちによる消耗戦や回避能力による攻撃で勝ち筋を作っていく。

  • 序盤のスタッツ負けで押し切られてしまうことに注意したい。受け切るのかすれ違いを制すのかはしっかりと意識してデッキの方向性を統一したい。

  • 赤黒(トカゲ)に進む場合は専用パーツの密度が特に重要となるため上家と卓全体の流れには細心の注意を払いたい。反面、しっかり主張・参入ができればドラフト後半はかなり楽ができる印象。

危険なシステムクリーチャーを手軽に処理できるし、2ターン目の立ち遅れもケアしてくれる。
食物の価値がいつもより高い。低サイズ環境の戦闘に介入するにも十分な数値。
シングルシンボルなのが本当に使いやすい。
能動的にライフルーズできるのもgood。
1マナで防がれ得るのと除去すべき驚異の判断には本当に注意。
軽減が無くてもまぁ許せる性能。
戦闘介入のついでに大きくライフゲインできるのがとても沁みる。
純粋に強力なCIP能力。
種族と合わせて横断的なシナジーを持ち、5マナ圏の中でも突出した性能。
相討ちしてロングゲームに入っていく意図を体現したカード
能力だけで十分なのに種族までgood。
及第スタッツな上に種族とCIPがテーマに噛み合いすぎている。
トカゲテーマ前提ではあるがトカゲテーマの全てに噛み合っている。

青(期待パワーB 許容人数2.5)

  • コモンのラインナップだけでは生物スタッツの細さと除去の微妙さに目がいってしまう。各アーキを俯瞰した場合にも逆側の色を主軸にしたほうが強いパターンが多い。

  • 1-3、1-4あたりから安さを感じ取って参入するのはアリだがパック後半までちゃんと流れがあるかは他の色以上に注意したい。

  • 特に青赤は生物スタッツに難のあり過ぎる組み合わせ。赤の火力にかなり依存度が高いため参入にはかなりの慎重さを要する。

  • 白の段でも触れているが青から入る場合の鳥(青白)においても生物スタッツの厳しさがあることは意識しておきたい。

とても打ちやすいがデッキトップに置かれて苦しみが継続することも多い。
果敢抜きにしてもナイススタッツであり、
諜報2はテーマに絡んでいなくても純粋にアド。
二人組なので種族もgood。
スタッツ不安な青の2ターン目の受け札として最適。
積算や新生の関係上、賞味期限も意外とある。
序盤は生物の攻防に全力を注ぎたいので取り得、入れ得とは言い難い。
ちゃんと引き増してロングゲームで勝つ意思を持って組んだデッキで使いたい。
黒の二人組にはどうしても見劣りしてしまう。
アーキシナジー前提であればちゃんとパフォーマンスを出してくれる。
相手にとって除去を打ちたくなる盤面を作ることが大前提だが、
決まるとやはり強い。
積算達成のためにフルタップで攻撃される場面も多めなので、
アンタップ能力で奇襲するオプションも留意したい。

赤(期待パワーB+、許容人数2.5)

  • 青と同じくコモンの層の薄さが目立つ。

  • 火力除去は悪くない性能だがcip能力とトークンに対して難しい交換を強いられがちなのは逆風。

  • 攻めに特化したアーキが多く、レアアンコもアーキシナジー前提のデザインが目立つため、どうしても決め打ち気味のピックになりがち。うまくアーキテーマに沿ってピックできた場合の出力は十分だが、メインカラーとしてのリスクを考慮して末席とした。

  • 赤緑(積算・アライグマ)はランプ気味の構成に寄りがちなため、攻め前提のパーツの採用には吟味を重ねたい。

環境的に思ったより範囲は広い。
フラッド受けには悩みがちなのでアライグマボーナスもgood。
死亡せずに戦場を離れさせることが裏目になりうるので注意。
タフネス5は希少なので範囲は広めだが、1マナで防げるカードが多いので注意。
赤にしては珍しくほぼ確実にリソースを供給してくれる。
相討ち専門のスタッツなので攻めのテンポには貢献しづらいことには注意。
修正とトランプルを自分以外にも付与(勇姿)できて偉い。
攻め前提の性能なので覚悟を持ってピックを進めたい。

終わりに

今回も駆け足で仕上げたつもりですが、環境の複雑さから評価が翻ることも多々あり、書き応えのある回でした。
1ミリでも有益さを感じたならスキやフォローをいただけると次投稿のモチベーションとなり世界の幸福の総量が増えます!
(余裕とモチベがあれば次のアリーナオープンにむけてアーキタイプについても深く言及したい。)

投げ銭用に空の有料ゾーンを設定しております。次稿執筆のためのカフェイン代を恵んでやっても良いという方がいれば、格別のモチベアップになります!


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