運動と脳
幼少期の運動は運動能力意外にも沢山の影響を与えることとなります。
幼児期から学童期のことに関して勉強をしていると、「ん、自分自身はどうだったろう」という思いになります。
私自身の記憶では運動は確かに好きでしたが、それは小学生の時の記憶で、幼少期は記憶がありません。ですが、自分自身の身体の課題や脳の発達に関して想像をすると幼少期は必ずしも適切な運動環境があったとは言えないのかな?と。
乳児期、そして幼児期では特に粗大運動の重要性があります。
粗大運動というのは「全身を使う運動」のことを指します。
※粗大運動について
飛んだり、跳ねたり、転がったり、走ったりといった子供が自然に行う運動のことで、例えば公園遊びもその一つに入ってきます。
JASSBAアスリート塾でも、幼児クラスは粗大運動がベースで作られています。
そして、粗大運動をもっともっと深掘りをしていくと「運動と脳の関係」について私自身の意識がいくようになりました。
まだまだ、私自身が勉強をしている段階ではありますが、いくつか分かりやすい記事がありましたのでリンクをしたいと思います。
からだの脳、お利口さんの、こころの脳 ※財団法人母子健康協会様のサイトより
脳の育て方には順番があるという考え方。
①からだの脳:0歳から5歳。生命維持の役割、感情。
→大脳辺縁系、脳幹など
②お利口さの脳:1歳から18歳(中核6歳から14歳)。言語、微細運動、思考。
→大脳皮質
③こころの脳:10歳から18歳(中核10歳から14歳)。からだの脳とお利口さんの脳を繋げる役割。
からだの脳は五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)からの刺激や運動で育つと言われています。刺激が入ることで、神経細胞がより繋がっていくようです。
外遊び、様々な運動、自然に触れる、食べ物を味わう、箸を使う、タオルを絞る、着替え、家事の手伝いなどgood。
全身を使った運動(粗大運動)をある程度行えるようになったら、次に手先を使う微細運動へと入っていくと良いですね。
全身を動かす運動は人の行動や感情をコントロールする部分であり、集中力、思考力、計算力、記憶力、決断力を司る前頭前野が活性化されると言われています。
脳の神経回路は、特に5歳~6歳までに急速に発達とされているので、幼少期の運動は様々な効果があるようです。
下に脳の各部位の役割をまとめておきます。
・大脳皮質:考える脳。思考の中枢。
・大脳辺縁系:本能の脳。怒りや恐怖など動物的な情動を司る。
・脳幹:生命維持の脳。自律神経の調整、ホルモン分泌、呼吸、反射など。
・小脳:運動脳。人間らしいからだの動きを司る。
・前頭葉:創造性の脳。思考や創造性など。
次の投稿の際には、どんな運動が具体的に良いのかに触れてみたいと思います。