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『好きこそ物の上手なれ』


こんにちは!COZY大久保です。
突然ですが、皆さんは今習っているスポーツや今取り組んでいることは好きですか?
おそらくほとんどの読者の方は、この質問に対してYESと答えるでしょう。
では、次の質問です。

皆さんはスポーツを楽しめていますか?

この問いに対しては、人それぞれで意見が分かれるかと思います。ちなみに、私が中・高で現役の頃に野球をしていた時なら『NO!』と答えます。はっきりとNOです(笑)
理由は、チームの練習がしんどかったり、思うような結果が出なかったからです。また、周りから、練習しないと上手くなれないぞと、執拗に練習を強要されていたことも理由です。


そんな僕が、ある一つのスポーツをきっかけに『楽しむ』ことの大切さを学びました。ただ、適当にふざける意味での楽しさではなく、楽しみながら努力をするということです。

私の好きな言葉で【好きこそ物の上手なれ】という言葉があります。この言葉は、楽しんでやることで上手くなるということ。また、上達するためには努力を楽しめるようになること、という意味があります。

今回の記事では、『楽しむことが一番の上達』だという、私の信念とも呼べる考えについて皆さんにお話ししていこうと思います。
この記事は、今現在野球やその他のスポーツをやっていて、楽しいと思える状態ではない。また、努力が苦手な人に向けた内容になっています。

自分の考えを少しでも広げられるための知識として、是非参考にしてください!


①焦ったり焦らせなくても、いつか必ず上手くなれる


本来練習は、自らやりたいという気持ちを持って取り組むことが大切です。しかし、他者と比較しすぎてしまうと、やらなきゃいけない動機に変わってしまいます。

例えば、最初は楽しく打つことをしていたのが、周りより下手だからと毎日100回の素振りをコーチから課されたり。しまいには、走り込みをしなきゃいけなくなったり。本来、好きでバットを振っていたのが、いつの間にか周りに負けないように、高いノルマを設定して、そのノルマを越えなければいけない義務と闘ってしまう。そして、バットを振りたい気持ちが、振らなきゃという気持ちに変わってしまう。

他人と比較し、本来やれない量を自分に課してしまうことで、いつしかその量をこなすのがしんどくなってきてしまう。これが、スポーツが楽しくなくなるメカニズムです。上手くなりたい気持ちは大切ですが、変に誰かと比べて自分のやれる以上の量を課してしんどくなってしまうならば、まずは自分のペースで取り組む方が、長い目で見たときに大きな力に変わります。


そもそも、スポーツは義務教育ではありません。だれかに強制されるべきものではありませんし、必ず習わなければいけないルールはありません。
そうならば、楽しめるように無理をせずにできる量を行うことが大切です。


誰かは多く練習している。誰かは、自分よりも結果を残している。そのようなことに、とらわれる必要はありません。


かくいう私も、小学校から高校、大学生までずーーっと周りより上手くありませんでした。
小・中・高の頃、私よりは早いボールを投げている選手はたくさんいました。ですが、今となってみれば当時の選手たちよりも球速は超えました。当時一番早かったエースの選手と同じ142kmまで伸びました。


続けていれば、勝手に周りより上手くなる日は来ます。ならば、少しでも楽しんで練習していた方が、より上達のスピードは早くなります。次の章では、私が実際に体感した『楽しんで努力することが最強のツール』について、お話ししていきます。

②純粋な動機が一番成長する。


記事の冒頭で、私はあるスポーツをきっかけに楽しむことの重要性を見出せたとお話ししました。

そのスポーツはバスケです。始めたのは、高校3年生の秋頃。それまでは一切経験のない競技です。始めたきっかけは、高校野球の最後の大会が終わり、引退した同級生たちと体育館でバスケをしていた時でした。たまたま、そこに居合わせたバスケ部の顧問の先生が『1on1しようよ』と声をかけてくれたことがきっかけでした。

結果は、15−0。大惨敗。ですが、顧問がしていたプレーがあまりにもかっこよく、自分もあれくらいかっこいいプレーで点をとってみたい。そんな思いで、毎日のように海外プロのかっこいい動きを見ては、たくさん真似したりしていました。

そして、5ヶ月後に顧問の先生に勝つことができました。その時は、勝つことを目的にはしておらず、かっこいいプレーで点を取りたいというとても純粋な動機が、バスケを上達させました。6年たった今でもバスケをしていますが、プロの選手と戦えるくらいの実力はつきました。(勝つことはまだまだ難しいですが…笑)

思えば、当時毎日のようにドリブルをついていました。ですが、それを練習だと感じたことはなく、ただ自分の好きなようにドリブルをついては、かっこいいプレーをイメージして遊んでいる感覚でした。私は、とにかくバスケを楽しんでいました。

この体験から楽しむことがどれだけ人間を成長させるかを、身をもって痛感しました。
周りの人間は、私が狂ったようにバスケの練習をしているように映っていたと言います。毎日、何時間も練習をしていたら当然上達していくでしょう。ですが、私にその自覚はありません。つまり、楽しんでいたらいつの間にかとんでもない量を練習しているようになるということです。

上手くなりたかったわけでもなく、勝ちたいが目的でもなく、ドリブルをついたりシュートを決めるのがただひたすら楽しかった。そんな純粋な動機が、いつの間にか自分を上達させるのだと気が付きました。選手としてプレーすると、どうしてもそこの価値観を忘れがちになってしまう子は多いとおもいます。

野球ならば、色々な投げ方をしてみたり、変化球を投げてみたり。
カッコいいプレーを真似することも大事です。正面のゴロから練習しなくても、いきなり逆シングルのプレーを練習してもいいと思います。形は、そういった遊びの中で後から身についていくものです。最初から、やり方やフォームを教わることは一見上達をしているように感じますが、長い目で見たら悪い癖がついたり、無理やり苦手な動作をやり続けることにもつながりかねません。

まずは、やらせてみる。真似したり、遊び心を混ぜてみたり、結果に左右されずに好きなプレーにトライしてみることが大切です。スポーツに基礎はありますが、その一番の土台は【遊び心】だと思っています。形は、やっていく過程で教わればいい。この考えを是非皆さんにも覚えてほしいです。

③どうしても上手くいかない時は、何もしない


ここまで楽しむ気持ちが、上達にどれだけ良い影響を与えるかをお話しました。しかし、時にはどうしても楽しい気持ちが持てない時期もあるでしょう。そんな時は、一度練習をやめてみるのも大切です。辞めるといっても、競技そのものをもうしないというわけではありません。

他のスポーツや趣味を初めてみたり、練習を減らしてみたりといったことです。楽しめない原因の一つに、疲労が溜まっていることによるコンディション不良があります。切羽詰まったり、体や脳に疲れが溜まった状態だと、中々体力的にしんどくなりメンタルも疲弊してしまうことがあります。

まずは、心の体力を回復させること。悪いコンディションで向き合っても、あまり良い結果は望めません。良いコンディションで行うことが、より質の高い時間になり、効果が出ます。
今後、そういった休む重要性についても、詳しく記事にしようと思います。

まとめ


今回の記事をまとめると

①他人と比較して、執拗に自分に量を課さない。
②自分の価値観と向き合い、純粋な気持ちに目を向ける。
③コンディションを整えることも、楽しむ状態作りに必要不可欠!

ということでした。日本のスポーツ文化は今でも頑張り続けることや勝利のために全力を尽くすことが美学とされています。もちろん、そういった美しさがスポーツの醍醐味であることは、間違いありません。ですが、絶対にそうある必要はないということを皆さんに伝えたいことでした。

私はCOZYのスクールや野球専科でも、【楽しむ幅】を増やせる環境でいたいと思っています。楽しみ方や考え方は人それぞれです。自分の価値観を大切にして、是非日頃のスポーツや好きなことと向き合ってみてください。

COZY大久保

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