基礎
これはもう一つの方に書いたのですが、電車内の動画広告で「簡単麻婆豆腐」というものを紹介する動画がありましたが、それを見た感想を・・・。
麻婆豆腐は家庭中華でもオーソドックスな一品ですが、作り方をざっとおさらいすると
豆腐を少し大きめの立方体に切って、湯通しをする
その間に油をニンニクで匂いをつけながら温め、長ネギ、挽肉を入れて火を通し、一旦引き上げ、豆板醤に火を入れて香りが立ってきたところに先程の炒めた長ネギ、挽肉を戻して調味料を入れて馴染ませたところに、湯通しした豆腐を入れて全体が馴染むように炒めたら山椒を入れて出来上がり。
というところでしょう。
しかし、動画内の広告は電子レンジで豆腐一丁を温め、その後、長ネギ・挽肉等に焼肉のタレをベースにした調味料と合わせ、こちらも電子レンジで加熱した後、一度取り出して水溶き片栗粉でとろみをつけて、その案を先程の豆腐にかけてできあがりというものでした。
しかし、それを麻婆豆腐と言えるのか・・・?
単なる餡掛け豆腐ではないか?という疑問が出てきました。
そもそも麻婆豆腐という料理の定義は何でしょう?
美味しければいいというのもありますが、基本を知らずに応用はない。
四則計算を知らずにいきなり方程式はあり得ないのと一緒で、基本というか、オーソドックスなものを知らずにいきなり応用問題を解かせるものではないかと思いました。
であれば、件の動画は「餡掛け豆腐麻婆豆腐風」であって「麻婆豆腐」ではないと思います。
麻婆豆腐を引き合いに出しましたが、これは日常でも同じことが言えるのではないでしょうか。
仕事で若い人達と付き合ったり相手方の若い方と接する機会がありますが、言葉の使い方ができていない。仕事をするのにその姿勢はどうかと思われることが多々あります。
また、以前とあるボランティア団体で活動していましたが、小学生でも躾のできていない子どもが一定数います。
中学受験するもいい、否、小学校の受験もいい。
それはその家庭の自由です。
でも、それ以前に基礎となる言葉遣いや公共の場での立ち居振る舞い、それを教えておくべきではないでしょうか。
その基礎ができていないのに、社会人として生活させるのはいかがなものか、そんなことを考えながら毎日電車通勤をしています。
今回も取り留めのない駄文にお付き合いいただきありがとうございました。