言葉と想像力
我々が普段何気なく使っている言葉や文字は道具だと思います。
道具に例えるなら刃物。
だから正しく使うと非常に便利、しかし、使い方を誤ったり間違った使い方をすると怪我をします。
ただ、刃物と違うのは刃物は怪我をすると血を流すのではっきり見えるし形あるものだから見える。間違っても刃を握ることはしないし、刃先を相手に向けるということはしません。
しかし、言葉は見えないから傷も見えない。
文字も自分の手を離れたら相手がどう受け取るかは制御できない。
だから言われた側や受け取る側がどのように傷ついているのかわかりにくい。そこが怖い部分です。
かといって、怖がってばかりでは言葉や文字を使えなくなってしまう。
だからこそ、「向けた相手はどう受け取るのか」空想や思い込みではなく相手の心情を慮る想像力がないと言葉は暴走して向けた相手だけでなく自分すら傷つけます。
だからこそ、言葉や文字を使う時はその先まで見据えた想像力が求められるのだと思います。