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真っ青な薬が教えてくれたこと

ストラテラ
真っ青な薬です。ADHDに効果があります。
一錠500円。毎日3粒飲んでました。
(自立支援で1割負担になって助かった)

ストラテラ飲んでた時に
頭の中がすっかり棚の中に収まってる感じがして
これが普通の人の頭の中だと言われて
「え?チートじゃん??」(中学生の語彙力)
と思いました。
その時私の長年の謎が解けたのです。

母がなぜあんなに元気なのか。

子供の頃、外出して帰ってきて
父親が亭主関白だったのでどっかり座ってもう動かない。
母と子どもで動いて夕飯作ってお風呂作ってってするんですよね。
父にビール出し、つまみを並べて・・・

それがキツくって。
ともかく体重いし、ヘトヘトだし、外出の後って疲れているんですけど
そんなの誰でも一緒だと言われることですよね。
頭の中は濡らした綿が詰まってるみたいだし、身体中に力が入らないし、
「動きなさい!」って言われて半泣きで動いてましたが、
母は元気でパッパッパーって動くんですよ。
すごいなあって思ってました。
私だって疲れてるわよ!とも怒られましたが、
大人になったら自分もできるんだろうって思ってたのに、家へ帰るとどっと疲れるのは酷くなる一方で。

30歳の時にストラテラを飲んで、こういうことか!って思いましたね。
確かに疲れるんですが、疲れ方が全然違うんですよ。
出かけてきた楽しさも吹っ飛ぶような疲れじゃなくて、お茶の一杯も飲んだら、さて動こうかなってできる。
頭の中が整頓されると体も軽いんだと思いました。

落ち着いて物事も片付くし、

副作用で飲んだあと3時間動けなくなるのだけが私の「普通じゃない」ところの名残だったと思います。本人的に。

ただ、絵が描けなくなりました。
小説も書きたいと思わなくなって、
どこか自分なのに自分じゃない感じもして

薬飲む自分と
そうじゃなかった時の自分
どっちも本物だけど
どっちが本物なんだろうって。

なんとなくそんな思いがありつつ
でもストラテラ効果を謳歌してたのですけど

ある日、お腹の中に灯油缶があるみたいに
歩くとチャップチャップ言うようになって。
それが船酔いのように気持ち悪くなってしまい、
どうも胃の中に水が溜まる病気になってしまって飲んでる薬を辞めるしかないとなって。

それから薬は飲んでいません。

体に悪い薬なんだろうなって思うところは他にもあって、
やっぱり、頭の中がごちゃごちゃで疲れやすくても私は薬を飲んでない自分が自分なんだろうと受け入れることにしています。
そのうちまた飲んでみたい気もするけど(お酒が美味しくなったのと、本が100倍面白く読めたから、と医者に言ったら「飲むのやめようね」って言われました)

疲れないようにスケジュールを調整して
チョコラBB飲んで
気持ちを上げる方法を探せているのでそれを使って
40になった今はだいぶ自分なりにライフハックも進化してます
上手くいかない日もあるけど
それこそ皆んなそうらしいから。

子どもの時から薬を飲んでたらどうなってたんだろうとも思うんですけど
薬飲んでた方が良かった!
とも言い切れず。
学生時代の地獄絵図を考えると飲んでた方が良かったのかもしれないけど・・・
多感な時に、本当の自分とは?って悩みもあったらそれはそれで荒れたかもしれず。

別方向で考えると、体壊してたかもなと。
薬による体調の悪さを上手に説明できず、辞める判断が遅れそう。
大人の顔色をコッソリ読むタイプだったから、本当に倒れるまで飲んでたかもしれない。
それだけ心配だなあ。

青い薬はいろいろなことを教えてくれました。

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