今日も私は何もしませんように

職場には前日にミスすると内容が見えないように折られた手紙がペタッと貼ってあります。
何を間違えてどうしたらいいか丁寧に書いてあるありがたいものです。

しかし、あれがあると肝が冷えます
もうもう、ひえっひえに。
ああ！また何か迷惑をっっ！！
と、泣きたくなりますね。
しかも大概私の名前のメモしか貼ってないんで、本当に申し訳なく・・・
申し訳ないし情けないし。

発達障害クローズだけど、バレてるんじゃないかな・・・
いや、多分、そういう人は世の中にいると思うけどまさか職場にはいないよね。みたいな立ち位置なのかも。
別に100人いたら数人はなんらかの障害持ってるのが普通だけど、統計的にも。
とか思うのは自分が障害者だからでしょう。

なので「ミスの多いハズレスタッフだな」と思われてるくらいだろうとも思う。
いやそうなんですが。
優秀なスタッフさんばかりの中で、年齢に見合った落ち着きも、動きも取れず
呆れられた態度を取られても当たり前だと思う。

全く目も合わせてもらえなかったり、白けた態度を取られるのも当たり前です。
それに傷つくくらいの甲斐性はありますので、どうぞご勘弁ください・・・

仕方がない。びっくりするくらい私、役立たずなんだもの。
とも反省するのですが。
ショボーンと心が寂しいのも確かです。

それでもここで働かせていただいております。申し訳ないです。ありがとうございます。
と心の中で叫びます。

ミスは日付付きで全部メモして就業前に読み返すようにしているのですが。
昨日までやらなかったミスを突然したり・・・

心の闇の中でスポットライトの下、何度膝をついたことか・・・

この仕事がしたいから、
障害があるから「じゃあ、きのねさんはコレやらないでいいよ。」と言われるのを私は一番避けたい。他の人のやってることをやれないままではいたくない。
個体差が大きな障害なのであくまで私自身だけの話ですが、障害特性があっても、工夫次第で大概のことはできるようになるのも４０年自分と付き合ってわかっています。
自分を諦めたくないだけに職場に迷惑かけるなと思われることとも思いますが、
それでも私はここで働きたい。

自分しかできない仕事があればいいですが、今の職場にそんなものを作れる隙はないから甘えられない。
ミスしておいて厚かましいと思われても、
厚かましさは二十代の女の職場でしっかり鍛え上げられました。
もうミスでメソメソするような年齢でもありません。
最善はきっと辞表を出すことでしょうから。
それをしないのが今の私の職場にかけている１番の迷惑です。


ここに立てる感謝だけは誰よりも深く、私の前に立つお客様には一人でも笑顔でいていただけるよう。
心から願います。

必ずできるようになるために、同じミスをしないために。

「今日も私は何もしませんように」

何もやらかしませんように。
祈ってから、仕事場へは笑顔で立ちます。

これは私の中で・・・だいぶお綺麗だこと、と思っているからこそ誰にも言えない本音です。