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華麗に!荘厳に!仰々しく!Nightwishのテンション爆上げ5曲🤘🇫🇮

今日は11月の末日。冷え込みが本格化し、身も心も冬の準備に入る時期だ。こんな季節には、耳も自然と北欧仕様に切り替わっていく。寒々しい空気を一層澄み切らせるような壮麗な音楽、そして身体を内側から温めてくれるようなテンションの高いナンバーを求めるのがこの時期の習い性だろう。

そんな「冬を乗り切るサウンドトラック」としてふさわしいのが、フィンランドが誇るシンフォニックメタルバンド、Nightwishだ。華やかで荘厳、そして仰々しいまでのスケール感をもつ彼らの音楽は、寒い季節にぴったり。今回は、彼らの数ある楽曲の中からテンション爆上げ必至の5曲を厳選してお届けする。これを聴いて、北欧の凛とした風景と共に冬を楽しんでほしい。


1. Ghost Love Score

Nightwish史上最高傑作にして、フィンランドのメタル史においても際立った存在を放つ一曲。ハリウッド的な映画音楽のように分厚いオーケストレーションと、ターヤの貫禄たっぷりの神々しい歌唱は他の追随を許さない。『End of an Era』におけるこの曲の演奏シーンは神がかっている!失われた愛への郷愁から再生への意志へ帰結するテーマ性を鑑みると感慨深い気分になる。この映像さえ見てもらえれば、あとの4曲を流し読みされても私は満足かも!(爆)

2. Stargazers

そんなことを書きつつ、やっぱり無視されたら嫌だな(笑)「Stargazers」こそがNighwishとの出会いの一曲。荘厳なイントロから聴き手を引き込むし、シアトリカルなキーボードとソプラノヴォーカルの自己主張がせめぎ合う緊張感が終始保持されていてテンションが上がりやすい。とりわけメロディック系パワーメタルの愛聴者にはウケがいいと思う

3. Dark Chest Wonders

基本的にキーボードが主導権を握るこのバンドにおいてギターが主導権を握る点で特徴的な曲だろう。それまでの曲に比べて各段にヘヴィになっているのも特筆点で、それと拮抗するくらい荘厳なオーケストレーションを施すことでNightwishの音楽にしている。

4. Dead to the World

デジタルビートが嫌いなわけじゃないが「Wish Had I Angel」よりこっち。マルコとターヤのデュエットはNightwishのヒットポテンシャルの一つだった。お互い個性豊かで対照的な二人がヴォーカルを担当することで、人によっては聴き手を疲弊させかねるハイトーン続きのパートに豊かな起伏とコントラストが生まれたのだから。キーボードの音色が益々垢抜けてきたと感じたのも、この曲のイントロを聴いた瞬間だった。

5. The Kinslayer

Nightwishの起爆源&アグレッシヴ担当と言えばこの曲じゃないだろうか?エレガントなイントロから王道なギターリフへ入るところは、メタルの普遍的なかっこよさがある。とりわけ、Aメロのパワフルさはターヤじゃないと中々出せないカラーだ。そうか、あのオペラヴォイスはこういう使い方もあるのかと感心したものだ。


総括

Nightwishとの出会いは、高校進学後に訪れた中学時代のクラスメイトの部屋だった。彼とはSEX MACHINEGUNSを貸し借りする仲で、メタルという共通の趣味を通じて親しくなった。そんな中、Arch Enemy以外では初めて体験する女性ヴォーカルのメタルが、彼の部屋に流れていたNightwishだった。その斬新なサウンドに衝撃を受けた瞬間は、今でも鮮明に覚えている。

女性ソプラノの歌声がシンフォニックかつヘヴィな楽器群の波に乗るその様は、メタルというジャンルを越えて壮大な芸術作品のようだった。当時の自分にとって、Nightwishはメタルの新しい可能性を示してくれた存在だったのだ。

それから年月が経ち、冬の冷たい空気が流れる季節になると、Nightwishの音楽を自然と手に取るようになった。壮麗なオーケストレーションとダイナミックなギターリフ、そしてヴォーカルの劇的な表現力が、寒さを忘れさせてくれるばかりか、心の奥底にあるエネルギーを引き出してくれる。

今回挙げた5曲は、いずれもNightwishが持つ多彩な魅力のほんの一部でしかない。しかし、それぞれに共通するのは、リスナーを特別な物語へ誘う力だ。メタルファンであろうとなかろうと、一度耳を傾ければその世界観に引き込まれ、気づけばテンションは最高潮になっているだろう

Nightwishの音楽が心の中に灯すのは、ただの「寒さをしのぐ熱」ではなく、冬の澄んだ空気にぴったり寄り添う壮大な物語の熱だ。この冬、ぜひ彼らの音楽で心を燃やし、テンションを上げてみてほしい。

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