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【女性理学療法士】なんで筋膜って流行っているの?
こんにちは。
アラサー女子理学療法士です。学生時代から何も進歩していない私が、無職からどうにか前に進んでいく活動記録です。
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前回は筋膜について勉強しました↓
沢山のアクセスありがとうございます。本当に励みになります♡
前回の記事では、筋膜が悪くなる(硬くなる)と身体の様々なところに影響が出ることを学びました。
ではなぜ、筋膜が硬くなってしまうのか?勉強していきます。
筋膜変性の要因
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前回もこの表を使いましたが、今回は筋膜の成分の中でもヒアルロン酸(HA)に注目します。
筋膜の成分のひとつである、ヒアルロン酸が筋膜変性に大きく関わってきます。
そもそもヒアルロン酸は保水性に富み、運動を滑らかに行うための潤滑剤として働きます。
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ヒアルロン酸は特に、深筋膜付近に豊富に存在します。
筋肉が滑らかに動くためには潤滑剤であるヒアルロン酸が必須ですが、このヒアルロン酸の粘性が高まる事で、(ベッタベタのゲル状)深筋膜の滑走不全が起こります。
筋肉が上手く働かないと…?想像通りです。
ROM制限、筋出力低下、疼痛など引き起こされます。
では何故ヒアルロン酸の粘性が上がってしまうのでしょうか?
(筋膜変性≒ヒアルロン酸粘性↑)
ヒアルロン酸の粘性が増大する要因は?
主に3つの要因があります。
ヒアルロン酸の濃度が上昇
PHの低下(酸性化)
温度の低下
一つずつ詳しく考えていきます。
1.HAの濃度上昇(運動•炎症•不動)
運動によってヒアルロン酸の濃度は高まります。
これは運動中の筋肉の動きを円滑にするためだと考えられています。
そして濃度が高まったヒアルロン酸は塊(ゲル状)になり粘性が増大します。
また、筋肉の損傷(炎症期)にもヒアルロン酸の濃度は高まります。
そして、不動によってもヒアルロン酸の濃度は上昇します。
2.HA、PHの低下
学校の授業で触れたことがあると思います。
運動により疲労した筋では乳酸が発生します。
(沢山歩いて怠くなったふくらはぎをモミモミしながら乳酸溜まってる〜なんて学生時代やりましたよね?笑)
乳酸により体内のPHは低下します。PHが低下するとヒアルロン酸の濃度が高まり、粘性が上昇します。
3.温度の低下
これは治療にも関わってくるところですが、ヒアルロン酸は温度の上昇によって分解されます。
つまり、温度が低いとヒアルロン酸は粘性を保ったままになってしまうということです。
筋膜への治療が流行っている理由
以上のことを勉強してみて、
・筋膜の重要性
筋膜の状態が身体全体の健康に影響を与えることが理解されてきている。
・慢性化した症状にも効果がある
マッサージだけでなく、痛みの根本原因を取り除くことができる。
・情報の拡散やセルフケアの普及
sns上で推奨され、さらにフォームローラーなどのツールが容易に手に入ることから専門的な治療への関心も高まっている。
このような環境から効果がでている筋膜施術を目にする機会が多いのかな、と思いました。
次回は筋膜施術には必須である用語を勉強しようと思います。