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#072【絵本】ひまなこなべ
今日は可愛い絵の昔話📚
記録として感想を書いています。
今日の絵本
『ひまなこなべ』
文 : 萱野茂
絵 : どいかや
発行所:あすなろ書房(2016年)
この絵本、要約すると・・・
要点をおさえた紹介文にチャレンジしています。
私の個人的な記録です(笑)
この絵本は、
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【物を大切にすることを伝えるアイヌの昔話】
私が感じた事
この絵本は北海道の先住民族・アイヌの昔話として伝えられているお話を、ご自身もアイヌ民族としてアイヌの文化を研究、継承されている萱野茂さんという方が加筆修正し出版されたもの。
産経児童出版文化賞で産経新聞社賞受賞。
絵を担当したどいかやさんは、
アイヌの絵本を作りたいという長年の夢があったそうで、今作でその夢が叶ったと奥付に書いてありました。
本文に入る前の1,2ページとあとがきは、
どいかやさんが書かれたそうで、
アイヌのことやこのお話を
より分かりやすくしてくれていて、
アイヌの先住民族が伝えたいことを
どいかやさんもどれだけ大切に思っているかが
伝わってきました。
丁寧に描かれた絵の可愛いこと!
くまも、その魂であるくま神も、
アイヌの人達の民族衣装も、
生活に使うその道具までも、
可愛らしいだけじゃなくとても興味深く思えます。
アイヌの人々は、
生きている私たちはもちろん動物や植物そして道具、
すべてのものに命があると考え、
粗末に扱わずに大切に使うこと、
その命をいただく時には、
感謝と共に心尽くしのお礼をすることを
生活に取り入れて暮らしてきたんですねー。
自然、動物など目に見えて生きているものはそう思えるものの、物・道具までも!ってことですよ。
物があって有難いなぁ〜って思う時あります。
密かに自分を守ってくれてたり、
助けてくれてたりしてるんだろうなって
思えたりする時もあります。
でもすっかり忘れてました…道具にも命あることを。
みんなエネルギーで出来ている。
だから繋がるし、映されるし、
共振しあうんだなぁと思いました。
人間は忘れてしまう生き物です。
だからこそ、大切なことを覚えていてほしいという思いで、大人たちは、楽しい物語の中にメッセージを入れこんで、繰り返し繰り返し、子どもたちに語り伝えようとしたのだなあと思います。
このアイヌの昔話で伝えたい大切なことって、
とっても自然であたりまえのことなんですよね。
日本人なら誰もが知っていること、
そして心に持っていること。
私のように忘れがちな人、
忘れてしまっているもっとたくさんの人に
伝わるといいなぁと思います。
アイヌのことにも興味がわきました!