【物語】ジャックと豆の木 ”No.12” Jack & the Beanstalk
私の好きなインナーチャイルドカードは【おとぎ話のタロット】とも言われている、物語をベースにしたカードです。
昔読んだことのある懐かしい童話や、意外と知らなかった物語もあったりして、カードへの理解も深まるかと、それにまつわる物語を読んで感想を記録しています(^^)/
今日のカード
大アルカナ12番、タロットでは吊された男のカード。
インナーチャイルドカードでは、ジャックと豆の木と紐づいています。
読んだ物語は?
『ジャックと豆の木』
再話・絵/ジョン・シェリー
訳/おびか ゆうこ
発行所:福音館書店(2012年)
『イギリスとアイルランドの昔話』
編・訳/石井桃子
画/J・D・バトン
発行所/福音館書店(1982年)
読んで感じたこと
この童話はイギリスの物語だったんですね。
小さい頃知ったお話と遜色なし、
覚えていたストーリーそのままでした!
しかし今回イギリスの昔話集を読んでいて、
ジャックが主人公のお話がなんと多い事か!
ジャックはジェイコブの愛称で、庶民に多い名前なんだそう。
庶民はとにかくしたたかでないと生きていけない!ってことで、抜け目がなくて人を騙したりできるくらい肝っ玉の据わった人になるんだよという願いから、名付ける親が多かったのかな?
私はキリスト教や聖書については全く無知なのですが…ジェイコブって旧約聖書のヤコブさんの事らしい。
ヤコブさんってそんな人だったんでしょうか?(笑)
たしかにこの物語のジャックも、初めは牝牛と豆をとりかえてくる位おマヌケさんなのに、巨人のところでは恐れを知らちゃっかりぬちゃっかり者。
物語とカードの関係(私の考察含む)
タロットの吊るされた男は、身動きの取れない状況や忍耐・我慢、そして臨界点に達していることの象徴。
インナーチャイルドカードでは、明け渡しの課題を意味しています。
母親と二人食べることもままならなくなって、
頼みの綱だった牝牛を売りに行く決断をすること、
交換した5つの豆を母親がやけっぱちになって窓から投げ捨てるのも、
豆の木をつたって未踏の地である天の世界へ行くことも、
ある意味「今いる次元から違う次元に移行する」ため。
それには今あるものや今まで通用していた考えを捨てなければできないのかもしれません。
まさに明け渡し、諦めの境地。
握りしめていたものを手放せることができれば、
おのずと手に入れる新しいものが見えたりするのかもしれません。巨人は、運命を変えるためのチャンスってことでしょうか。
巨人は「心の闇、恐れ・不安」として象徴され、この課題を克服するべく、ジャックは果敢に危ない橋を渡り、金の卵や金の竪琴をもって豆の木まで走り切ります。そして運命を変えることが出来た。
このカードが出るってことは、その気づきを知ることがメッセージ。ホント今の状況や人間関係を新たな視点でみることなのかもしれない。
あきらめ、時には肝心ですよね^^