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#088【絵本】ぶたばあちゃん

今日もほっこり絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。




今日の絵本

『ぶたばあちゃん』

文/マーガレット・ワイルド
絵/ロン・ブルックス
訳/今井葦子
発行所/あすなろ書房(1995年)




この絵本のテーマは・・・

著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私なりに感じたこの本のテーマは、

【素敵な別れ方】





私が感じた事

先日『キツネ』という絵本を借りた時に、読みたかったのを思い出した絵本。

同じ作者コンビが手掛けた絵本です。

画風が全く違うのは、色使いのせいなのかな?
登場人物はぶたのおばあちゃんと孫娘だけ。

『キツネ』では心の闇を表現した二人が、
この絵本では心あたたかくなる世界を描いています。

心あたたかくなるとはいえ、
この絵本もまた『死』をテーマにした作品。



くたびれてベッドから起きられなくなったぶたばあちゃんは死期を悟り、ある日準備するために出掛けます。
残していく孫娘に面倒をかけないように…。
貯金を引き出しすべての支払いを済ませ、残ったお金を孫に渡します。

「ほらほら泣いちゃだめ」ばあちゃんが、いいました。
「ええ、あたし泣かない。約束する」孫むすめはいいました。
でもそれは、うまれてからいままでで、いちばんむずかしい約束でした。

『ぶたばあちゃん』より


ぶたばあちゃんの最後のごちそうは、この世界を目で、耳で、においで、肌で感じることでした。
二匹でゆっくりお散歩をしながら。

ぶたおばあちゃんの目に、木々や空や鳥や周りの風景がとても素晴らしく映っているように、絵本に描かれた絵はとても気持ちよく清々しく感じられます。
最後は、孫娘からとっておきの夜を…。

こんな風に生を終わることが出来たら、
どんなにいいでしょう。

死への恐れがなく、
この世界への未練も心残りもなく。

それには、
自分を律すことができて、
毎日をご機嫌に生きられて、
落ち着いて周りを見られる余裕があって・・・。

私もおばあちゃんになった時、
ぶたばあちゃんのようになれていたらいいなと思います。






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