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#112【絵本】こぶたくんのおはなしシリーズ1・2

今日もほっこり絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。




今日の絵本

こぶたくんのおはなしシリーズ1
『こぶたくん』

こぶたくんのおはなしシリーズ2
『しりたがりやのこぶたくん』

作/ジーン・バン・ルーワン
絵/アーノルド・ローベル
訳/三木 卓
発行所/童話館(1995年/1995年)




この絵本のテーマは・・・

著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私なりに感じたこの本のテーマは、

【家族愛】





私が感じた事

こぶたのオリバーくん一家の日常を描いた2冊です。

作者紹介によると、出版社に勤め子どもの本の世界に自分のすすむ道を見つけ編集者から作家となった作者が、世の中のこどもたちのために作られた絵本なのだろうと思います。

読んでいると主人公オリバーくんと妹のアマンダちゃんへの愛情を感じ、またそれと同時に作者の自分の子どもたちへの愛を感じずにはいられません。そして絵本を読む読者にもその感情を味わってほしいと願いを感じました。


オリバーくんが妹に悪さをした時でも、一緒に遊ぶ時も、なぜなぜと質問される時も、言うことを聞かない時も、とうさんもかあさんもおばあちゃんは手を焼きながらも怒るではなく諭すのでもなく、子どもたちの心を傷つけずに上手く子どもたちに寄り添います。

「じゃあ、やってごらん」と かあさん。
「ほしブドウも たくさんいれるのよ。
そのあいだ、わたし ひとりになる」

かあさんは、リンゴの木のうえに あがりました。
まえに とうさんがつくった いすに こしかけて、
ひとりぼっちで なにもしません。

『しりたがりやのこぶたくん』
ひとりでいたいのより

実際ママも疲れてたまには一人きりになりたい時がありますよね。でも子どもはなかなかママを一人にはしてくれないもの。
子どもたちだけでどろ遊びをさせ、かあさんは1人の時間を作ります。充分遊ばせてから一緒にお風呂に入ります。これは子どもたちも満足しますね~賢い!


かあさんの代理で1日子どもたちに手を焼いたおばあちゃんの返事も、小気味がいい。ちゃんと自分を大事にすることを教えている気がします。

「あした また、めだまやき つくってくれる?」

「あら、あしたは だめ」と おばあちゃん。
「あしたは、わたしが 休日を とるのよ」

『しりたがりやのこぶたくん』
かあさんの休日より



アーノルド・ローベルはこのシリーズの世界観をより印象づける役割で参加、絵でその優しさやあたたかさを表現していました。

絵本ってやっぱり『ことば』と『絵』と『ストーリー』があって、成り立つものだなぁと感じました。


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