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#121【絵本】もしものせかい

今日は考える絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。




今日の絵本

『もしものせかい』

著/ヨシタケシンスケ
発行所/赤ちゃんとママ社(2020年)




この絵本のテーマは・・・

著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私なりに感じたこの本のテーマは、

【たとえなくなっても、離れ離れになっても…】
【心の中の世界】




私が感じた事

この本は、先日読んだヨシタケさんの

記事に下さったコメントで知った絵本。
ゆっくりする時間もなく寄った図書館で、ふと思い出して…たまたま配架されていたので借りてきました^^
(テレパシー⚡️でありがとう!ビビビッ)


ふしぎな世界です。
シンプルでいつもの可愛いヨシタケさんの絵。
きみに語りかけるボクの言葉。

え? もしものせかいって
なにかって?

もしものせかいは、
きみがくらしている
いつものせかいではなく、

きみのこころのなかにある
もうひとつのせかいだよ。

『もしものせかい』より


もしも…

大事にしていたオモチャのロボットが、お昼寝している間になくなっていたとしたら。

絵本はそんな絵だけのページからスタートです。



初めはパラレルワールドのお話かな?と思いました。
でもなんか違うような?


何度も読みました。



何処に行くのも一緒だったぬいぐるみ
寝る時は必ず持っていたタオルケット
お気に入りのおもちゃ

自分の分身を手放さなければならなくなった時、
大好きだったペットがお空にかえった時、

子どもたちに読んであげたい絵本なのかなと思いました。


なんでボクが
もしものせかいに
いかなくちゃいけないのかって?

なんでボクときみが、
そんなめにあわなくちゃ
いけないのかって?

『もしものせかい』より


もしもの世界、もっと深い意味があるのかも。子どもというよりこれもまた大人に響きそうな絵本です。


もしも私がこうしていれば…
もっと出来ることがあったなら…

もう叶わないこと出来なかったことを、
人は悔やみ考えてしまうもの。


大切な人を亡くしたばかりの方や、ずっとポッカリ穴があいたままの状態にいる方なら、すんなり読めてしっくりこの世界を理解出来るような気がします。

ヨシタケさんの可愛い絵とことばによって、
絵本を読み終わる頃には、
大丈夫なんだと気付かされ、
きっと背中を押されていることと思います。


シンプルだけど深い絵本。
やっぱり『メメンとモリ』も読まなくっちゃ!




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