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【絵本】どんなにきみがすきだかあててごらん 他2冊 /スキが溢れてる♪

こちらも『絵本の日曜日』でも取り上げられていて、
以前から読んでみたいと思っていた評判の絵本。

茶色のチビウサギとデカウサギのお話。

私が借りて読んだのは2021年9月のなんと、
36刷目の絵本。(初版は1995年)
それだけ大ベストセラー絵本なんですね。

2007,8年に、
シリーズの四季のおはなしが4冊発刊されていて、
そのうちの2冊、秋と冬を読みました。

ちいさなちゃいろいノウサギと
おおきなちゃいろいノウサギが
あきかぜのなかを、
はねまわります。
チビウサギが、みつけたものは?

乾いた木の葉のカサカサした上を歩くのって私でもちょっと嬉しくなります。チビウサギの跳ね回りたくなる気持ちが分かる^^追いかけっこして遊んだ最後は♪

『どんなにきみがすきだかあててごらん』あきのおはなし
サム・マクブラットニィ/ぶん
アニタ・ジェラーム/え
小川仁央/やく
評論社(2007年)


ちいさなちゃいろいノウサギと
おおきなちゃいろいノウサギは
ゆきののはらで、あそびます。
むずかしいなぞなぞに
チビウサギはこたえられるの?

あったかそうな毛皮のノウサギは雪の中でも跳ね回るんですねぇ。寒くないのか(笑)お外で目にするもので二匹はなぞなぞ合戦。最後のこたえは♪

『どんなにきみがすきだかあててごらん』ふゆのおはなし
サム・マクブラットニィ/ぶん
アニタ・ジェラーム/え
小川仁央/やく
評論社(2007年)


季節にぴったりな背景と表紙や見開き^^
なんといっても私はこのシリーズ題字がスキです。
(タイトル文字は佐藤直子さんという方が担当らしい)

さてシリーズの元となった絵本は、
二匹のウサギの、
「どんなにきみがすき」かのオンパレード!!

大きさがかなり違いますが親子ではないようですし、
恋愛対象でもないような気がするので友だちかな。
すきが溢れている可愛い絵本!

ちいさなちゃいろいノウサギは、おやすみのじかん。
おおきなちゃいろいノウサギのながいみみにつかまって、ベッドへいくところ。

ちいさなウサギは、
おおきなウサギにきいてみたくなった。

「どんなにきみがすきだか あててごらん」

『どんなにきみがすきだかあててごらん』
サム・マクブラットニィ/ぶん
アニタ・ジェラーム/え
小川仁央/やく
評論社(1995年)

図書館から帰り「よし絵本タイム♪」という時、
たまたま目の前に夫がいたので(笑)読みきかせすることになりました。

いつもの黙読ではなく声に出して読んでいて…。
可愛いくて微笑ましいストーリーにホッコリしながらも、そもそもどうしてチビウサギはこんなこと言いだしたのだろう?と考えていました。
可愛くて評価の高い絵本にかなり水を差すようですが(笑)

そうしたら夫の感想も…
「この本、一歩間違えば子どもに競争を植え付けてしまうなぁ」と。
お~、さすがひねくれ夫氏。でも言いたいこと分かる。やはり私もひねくれているのか(苦笑)



もう一度初めから読んで、読み聞かせの時に沸いた疑問
「どうしてこうなった?」を考えてみました。


絵本のはじまりは、そろそろおやすみの時間。
チビウサギが聞いてみたくなったのは、
デカウサギが自分がどれくらいデカウサギのことをスキか「分かってるのかな?」って気持ちから聞いてみたくなったんだと思うんですよね。

それがエスカレートしていって、自分の方がスキスキ~!!っていっている何とも可愛い痴話げんかのような、相手のことをどれくらいスキかくらべ
「きみよりぼくの方がスキなんだよ!!」ってことを比べているのです。スキのマウンティング?!



でも、テーマがスキ(愛情)だからよかったのです。
これが成績や勝負になっちゃうと
競争心を刺激しちゃうけど、
スキだから可愛いし、
競争していても微笑ましく見ていられる^^

それにいわゆる恋する女子が、
「ねぇ!わたしのことどれくらいスキなの?」って聞くスキ比べよりよっぽど素敵。
愛情って比べるものじゃないと思いますから。

きみよりもっともっとスキ!!ってことなんだったら…
私なら、スキ度合いが勝っててもわざと負けておくけどなぁ^^

たくさんスキがあふれているこの絵本。
読むとあったかく嬉しい気持ちになって、
ホッコリすること間違いなし。


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