楽園の塔編
黒魔導士ゼレフを悪神と崇める黒魔術教団の過激派が計画した天まで届くほど巨大な塔であり、フィオーレ王国沖合に浮かぶ無人島に建設されていた。
勿論彼らだけでは人手が足りず、教団は孤児院などを騙して子供を攫い強制的に働かせ、それでも足りない人手不足を補うべく近隣の村を焼き払い逃げ出した人々を捕まえ奴隷化して強制労働させていた。
楽園の塔の真の名称はRシステムと呼ばれ、死者をあの世から蘇らせるというもの。これにより、黒魔術教団はゼレフを復活させようとした。
結局、あまりに過酷すぎる無賃金労働に絶望と怒りを覚えた奴隷たちの反逆により暴動が発生し、解放奴隷の指揮を行っていたジェラールがゼレフの亡霊に唆されて憎しみの心に火を付けられたことにより、黒魔術教団はジェラールに皆殺しにされてしまった。
ジェラールはその後解放奴隷たちを言葉巧みに騙し、ゼレフを生き返らせるために楽園の塔を完成させてしまう(勿論、過去に何が原因で塔の建設が失敗に終わったかは本人が一番よくわかっているため、福利厚生を怠ることは無かった)。Rシステムはただ作っただけでは意味がないため、ジェラールは精神体であるジークレインを評議院に送り込んで言葉巧みに楽園の塔の危険性を煽り立てて緊急会議を開催し、エーテリオンを楽園の塔に叩きこませるという暴挙に出て、遂に楽園の塔を魔水晶の塊に変えることに成功した。そしてジークレインはウルティアと共に最早用済みとなった評議会を爆破、楽園の塔へと向かい本体と同化する。
しかし、妖精の尻尾及び旧楽園の塔組の妨害によりジェラールは撃破され、魔水晶の結晶体となった楽園の塔もバラバラに崩壊して海中に没していった。その姿はまるでバベルの塔を思わせるかのごとき、哀れな幕引きであった。
ジェラール(というか黒幕)によって働かされていたショウ、ミリアーナ、ウォーリーの三人は世界を見るために旅に出ており、その後も収穫祭編にてエルザの元気そうな様子を見て安堵している他、7年が経過した第2部でも元気な姿を見せた。
働かされていた人々
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