行きつけの歯医者
今日、一通のハガキが来た。
お世話になっていた歯医者さんが亡くなった。
奥歯の痛みが消えずさまよっていた歯医者難民の僕を救ってくれた歯医者さんだった。
とにかくよく喋る。そんな方だった。
そして開業時間も朝9時から夜の9時まで。
月曜から土曜まで1人と歯科衛生士さんでやっていた。
技術があるのになんであんなにも働き詰めだったのだろう。
僕の奥歯の悲劇は、新しいから良いかもと思っていった歯医者で起こった。
虫歯だったのだが、すぐに神経を抜きましょうと言われた。よくわからなかった僕はそのまま承諾。
手つきが怪しかった。もう後戻りはできない。
そして、神経を抜いたはずなのにずっと痛みが消えない。
再び通院するとなんだか怪しい手元でゴソゴソしてる。抜き損なったとかなんとか小声で言っていた。さらに痛みは続く。
それから無理やり被せ物をされたのだがとにかく痛い。なので子供の頃から行きつけの実家近くの歯医者へ。
神経は取り損なっていて、さらに化膿し、残った歯根にひび割れ。老歯科医はかなりの苦戦。それでもなんとか激しい痛みは消えた。
その後都内に仕事が決まり、そこから歯科難民生活。季節のたびに痛み、その時処置するも成果なく。
しかしそれから4件目にして、その歯医者さんに見てもらうと原因をあっという間に特定。
歯根を綺麗にしてジルコニアの人工歯にしたらピタッと長年の痛みが止まった。10年たっていた。
あれから6年。全く痛みもなく。虫歯にならないオーラルケアも根気良く教えてもらった。おかげさまで奥歯の痛みも虫歯もない。
突然の改装告知から一年。なかなか連絡がないと思っていたらそういう事だったようだ。
他の歯医者に行くのが怖い。いつかはこんな日が来るとは思っていたがこんなに早く来るとは。
本当にいい先生でした。
ご冥福をお祈りします。
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