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人から忘れ去られることについて

この前行ったライブで「人はいつか終わりが来る、自分もそうだし、会場にいる人も。終わりがあるからがんばれる」と語っていた。

卒論の題材にした作品の著者は歳を取ることと存在を忘れられることに不安や恐怖を感じていたように思う。

自分はどうだろうか。
終わりまでの目的が特にない。
忘れ去られることが本当の死であるなら、今の自分はもう死んでいることと同じでないだろうか。

寝ているときによく夢をみる。
実際には実現できない光景であることが多い。
綺麗な家に住んでいたり、昔の友達が出てきたり、自分がすごく楽しそうにしていることもある。
綺麗な家に住むことも、誰かと並んで歩くことも、誰かと楽しいことを共有することもないからそんな夢をみるのだろう。
卒論の題材の著者は「亡霊と話すことが増える」と語っていたが、まさにこのこと。
自分の友達は元気だと思うが、夢の中でもう会えない人と会話をしているのだ。

ライブで「会いたい人に会ってください」と言ってていたが、それすら叶わない。

人と関わると迷惑をかける。
きっと他人はこの存在すら忘れている。
いい意味でも悪い意味でも。

自分の場合はもう終わっている。

笑うしかない。

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