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The Blue Hearts 全曲レビュー 前編

こんにちは。
はじめまして、別府鼓太朗と申します。
ここでは、僕の大好きな音楽、映画、小説、サッカーなど、気軽に色々発信できたら、と思っています!
よろしくお願い致します。

一発目の投稿は、音楽に興味を持ち、自分でもギターを演奏してみたいと思うキッカケとなった僕の愛してやまないバンド、The Blue Heartsの全曲個人的レビューにしてみたいと思います!

僕のブルーハーツとの出会いは17歳の時でした。家に親が持っていたCDがありそれを聞いたことがはじまりでした。
初期メルダック期のベスト盤、SUPER BESTでした。
泥臭く華麗に駆け抜けていく演奏、それにのった言葉の力。新しい世界が待っているような、そんなワクワク感が体を貫いたのを覚えています。
僕にとってブルーハーツは単なる音楽のジャンルや種類を飛び越えたものです。
生活や頭、体と直接繋がっているような気がします。

レビューに入る前に簡単にブルーハーツについて前説明をしておきたいと思います。(今さら必要ないかもしれませんが…)
【The Blue Hearts】
1985年に結成され1987年メジャーデビュー、8枚のアルバムを発表し、1995年に解散したロックバンド。
メンバーはVo.甲本ヒロトGt.真島昌利Ba.河口純之助Dr.梶原徹也

前置きはこのくらいにして本題に入りたいと思います!
アルバムごとに紹介していく形にしていきます!


1st THE BLUE HEARTS

1.未来は僕等の手の中
1stアルバムの1曲目をこの曲にしたことがある種のブルーハーツ宣言だったようにも思います。
1987年のこの国では、No Futureではなく未来は僕等の手の中だったんです。

2.終わらない歌
この上なくシンプルなコード進行にこれだけ胸を打つメロディを書けるソングライターはそういないと思います。
歌詞カードには表記出来ない言葉が出てくるのもこの曲のポイントの1つです。

3.No No No
「どこかの爆弾より目の前のあなたの方がふるえる程大事件さ」
僕にとってこの一節がこの曲の全てです。
ギターソロも最高です。

4.パンクロック
ヒロトの純粋なラブソング。
やさしいから好きなんだ。このフレーズは日本のパンクロックに一線を引いたと思います。

5.街
至高の泣きメロ。
みなさん、自分に言い聞かせましょう。
「今しかぼくにしか出来ないことがある」

6.少年の詩
曲名の通り10代のテーマです。
それを振りかざすわけでもない。見せびらかすわけでもない。
でも確かにあの頃僕らはナイフを持って立ってました。

7.爆弾が落っこちる時
2分ちょっとの反戦ソング。
ひたすら繰り返す「いらないものが多すぎる」
誰ひとり望んではいないのに…

8.世界のまん中
メロディはほぼ四分音符。これがブルーハーツが起こした革命だと僕は思っています。
ロックンロールをひらがなで歌ったということです。

9.裸の王様
このアルバムの中で、「偉い人」に向けて歌われたのは意外とこの曲くらいかもしれません。
「見えなくなるより笑われていたい」

10.ダンスナンバー
爆速ナンバー。もはや早すぎてダンス出来ない気もします。
「トーフにぶつかって」が印象的。
マーシーの歌うブルース調のVer.も最高です。

11.君のため
この曲がこのアルバムをさらに完璧なものにしている気がします。
あれだけの語りフレーズがちっとも寒くならないのがヒロトなんですよねぇ

12.リンダリンダ
言わずもがな大名曲。
歌い出し「ドブネズミみたいに美しくなりたい」で勝負あり。
こんなメロディはもう誰も書けないでしょう。

2nd.YOUNG AND PRETTY

1.キスして欲しい(トゥー・トゥー・トゥー)
坊主頭のヒロトが全力でキスして欲しいと歌うことが数え切れない感動を生んだと思います。
「生きているのがすばらしすぎる」の一節が怖いくらい演奏にマッチしています。

2.ロクデナシⅡ(ギター弾きに部屋は無し)
ブルーハーツの中でもかなり攻撃的な内容。
「ホントは僕のことが羨ましいんだろ」
ムカつく奴によく心の中で唱えたもんです。

3.スクラップ
自分でいること。これは特に初期のブルーハーツの大きなテーマですよね。

4.ロクデナシ
はじめて聞いたブルーハーツのCDの中でも特に感銘を受けたのがこの曲でした。
この曲を聞いて目の前がパッと光ったのを覚えています。
劣等生でかまわない!

5.ロマンチック
儚く、切なく、優しい。
ただのパンクバンドではないことがしっかり表れています。

6.ラインを越えて
マーシー節炸裂!ヒロトのハープも最高ですね。
マーシーが歌うとより文学性が増す気がします。

7.チューインガムをかみながら
チューインガムであることに意味があるんです。
この子供心がマーシーの大きな人間的魅力だと思います。

8.遠くまで
ビートルズ/Taxman風ベースライン。
ジャム/Start!も元ネタかな?

9.星をください
ブルーハーツの中でも屈指の泣ける曲。
童謡のような美しすぎるメロディライン。
そんな気持ちなんです…

10.レストラン
ブルーハーツのスカ。
陽気な曲調とは似合わないダークな詞。
この時期の日本の音楽シーンにおけるスカの存在感すごいすよね。

11.英雄にあこがれて
全男子のテーマ曲。
思い出すだけで恥ずかしい中学生時代の記憶がフラッシュバックします。

12.チェインギャング
はじめて聞いた時あまりに刺激的なしゃがれ声にびっくりしました。
歌というより独白のような重たさを感じたのを覚えてます。これぞマーシー。

3rd.TRAIN TRAIN

1.TRAIN TRAIN
リンダリンダと並ぶブルーハーツの代表曲。
これがマーシーの1つの頂点だと思います。
文学性を極めたような歌詞にキャッチーなサビ。ピアノの音色も刹那的な感じがします。

2.メリーゴーランド
ブルーハーツでは唯一のヒロト、マーシー共作。音楽的にはパブロックに近い気がします。

3.電光石火
初期ブルーハーツの典型的なスタイルの曲な気がします。
ほんとにこんなメロディ普通じゃ書けません。

4.ミサイル
曲名とは裏腹にゆったりした雰囲気の曲。
ギターのキラッとした音がいいです。
あんまり触れられない曲だけど個人的には凄い好きです。

5.僕の右手
電光石火とかと似たようなスタイルの名曲ですね。
ブルーハーツにしか使えない魔法がかかってます。

6.無言電話のブルース
これまでにはなかったような変化球。
このアルバムのダークな雰囲気はこの曲がかなり担ってる気がします。

7.風船爆弾(バンバンバン)
はじめてクレジットに河ちゃんの名前が。
深く考えずにノリ重視!バンバンバン!

8.ラブレター
純度100%のラブソング。
ヒロトが歌うことでさらに切なく、青春的な香りが。
あなたよ、しあわせになれ…泣けます。

9.ながれもの
カントリーっぽい牧歌的なナンバー。
歌詞もヒロトらしい優しさが詰まってます。

10.ブルースをけとばせ
マーシーが吠えた!
ブルースに乗せたマーシーの叫びはどこまでも力強いです。

11.青空
歴史的なメッセージも含めた、これぞ詩人真島昌利。
誠実さはマーシーの大きな人生のテーマなんだと思います。

12.お前を離さない
マーシーのコーラスが気持ちいい。
なんともいえない不気味な雰囲気がくせになります。


以上、前編はこの初期3枚のレビューになります。
最後までご覧いただきありがとうございます!
中編、後編に分けて全曲レビューしていきたいと思います。
よければ是非ご覧下さい!!


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