「席ゆずりますマーク」をサポートしましょう
”妊娠中の妻に席を譲ってくれたのはおばあちゃんでした”
2019年12月に長男を授かり、現在育児休暇取得中の椎野祐輔さんのメッセージが心に響く、「席ゆずりますマーク」の活動が素敵です。(ホームページはこちら)
非営利で「席ゆずりますマーク」(厚生労働省許可済)の作成・販売をはじめた椎野さんの活動は、人々の心に届き始めています。このマークを付けることはもちろん、SNSでの拡散やフォローも椎野さんの想いを社会に広げることになります。
このブログで紹介することも微力ながらサポートになれば幸いです。
この活動に賛同いただける方は、周囲の方にも声をかけていただければ嬉しいです。
席ゆずりますマーク誕生のきっかけ
奥様が妊娠9カ月の時に、電車で席を譲ってくれたのは、優先席に座っていたお年寄りの女性だったそうです。…まわりには若い人も座っていたのに。
椎野さんは、席を譲らなかったのは言い出すタイミングがつかめなかったり、勇気が出なかったりしただけで、そういう人もたくさんいるのでは?…と思ったそうです。
なかなか交わらない2つの気持ち
椎野さんは、「席に座っている側」の気持ちを次のようにまとめています。(HPより)
・席に座りたいけど、必要としている人がいるなら譲ってあげたい。
・席を必要としている人がいても気付けないことがある。
・声をかけてくれれば全然譲るのに。
そして、「席を譲ってもらう側」の気持ちについては次のとおりです。
・マタニティマークをつけているのに優先席を譲ってもらえない、自分からは声をかけづらい。
・普通の席でも、譲ってもらえたら嬉しい。
・混んでいて優先席までたどりつけない。
逆マタニティマークの発想
「おなかに赤ちゃんがいます」という「マタニティマーク」をつけることも勇気がいることだと思います。「思いやりのあるサポートをお願いします」という願いを発信するマークを付けても、「手が差し伸べられない」「気付いてもらえない」という時に味わう気持ちはいかばかりでしょう。
障がいのある方についてもしかりですが、助けを必要とする人が勇気をもって意思を伝えているのに、マークが社会に発するメッセージは一方通行です。
「席をゆずりますマーク」という“逆マタニティマーク”を登場させるという発想に触れて、目からうろこが落ちる想いがしました。
2つのマークが社会に揃うことで、サポートが必要な人の気持ちとサポートをしたい(してもよい)気持ちのギャップを埋める動きが進み、おたがいさまという双方向の流れになっていくのではないでしょうか。
2つのマークが発するメッセージのキャッチボールを目にして、暖かい気持ちの輪が社会の中に広がっていくことを切に願います。
Twitterに投稿された声
最後にTwitterに投稿された声を2件紹介します。(HPより)
私は妊婦時代、具合が急に悪くなった時も、またそうでない時も、たくさんの方に席を譲っていただきました。今度は私がお返しする番です。ぜひ、このゆずりますマークをつけたいと思います。
私は18歳なんですけど、この年代の学生って1番席に座っていて「譲らなきゃいけないポジション」だと思うんですよ。だって若いし、学生だし(仕事してないし)、体力ありそうだし。だけど席譲りましょうか??という一言がかけにくいんです。これって一言言うのにめちゃくちゃ勇気がいるんです。
椎野さんが立ち上げた「席をゆずりますマーク」の活動。
1人でも立ち上がる椎野さんの勇気と、優しい社会に変えていこうという強い想いに、大切なことを教えていだいた気がします。
【お願い】
この記事は、「席ゆずりますマーク」のホームページを参考にして、椎野さんの活動を応援するために書きました。椎野さんご本人にも内容の確認と了解をいただいています。みなさんの周りにも広めていただければ幸いです。
※「席ゆずりますマーク」の写真は、headlines.yahoo.co.jpより。
※「マタニティマーク」の写真は、yomiuri.co.jpより。