勝ち取った有給休暇
後から来た新参者が自分と同等の立場になる事を良しとしない
女ってそういう所がある
特別仕事が出来る訳でもない私が、パートで入った会社で準社員になり、そして正社員になった
女性社員を増やして行こうという会社の方針と、年齢で選ばれたのだろう
今まで、パートから正社員になったのは男性だけだった事、私よりも遥かに長く勤めていて、仕事もずっと出来る人は年齢制限を超えていた為社員になれなかった事も、
いろいろと言われる理由になったのだ
なんで断らなかったの?
と直接言われた事もあったし、
社員なのに対した仕事してないよね
などといろいろと言われているのも知っている
もともと社員なのに
楽で簡単な仕事しかしていない人も沢山居るのに、言われるのは最近社員になった人、
私の事ばかりだ
ただでさえ、いつも頭の中はネガティブで、人の目を気にし、不吉な事を妄想し、怯え、妬み、嫉妬し、絶望し、落ち込む、というとてつもなくめんどくさい私が最近編み出した技がある
それは
会社には味方なんてひとりも居ない!
と考えることだ
人に期待をすれば裏切られて落ち込むし、
そもそも期待していなければ、
笑顔で、
お疲れ様〜!
なんて言われただけで
味方のひとりも居ない私なんぞに
なんていい人なんだ(涙)
となる
そんな訳で、今週も神経をすり減らし
トイレの便器にはハンカチを落とし
それでも頑張ったご褒美に、なんとか有給休暇を勝ち取る事に成功する
愛車でひとりドライブに行き、
山奥の川のほとりのお洒落カフェのテラス席で、抹茶のパフェを食べ、大好きな岸本佐知子さんのエッセイを読む
首の皮一枚でつながっている
って、それってすでに死んでいるのでは?
というくだりでひとり吹き出し
平日の昼間の素敵カフェで、不気味で怪し過ぎる女となり
隣に居たカップルの男性に気持ち悪い顔で見られるも、
さて、また来週から仕事頑張るか、
と、新緑の候のような清々しい気持ちになったのだ