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“ウチの親方が“詐欺に遭って屋根を修理した話し

去年の夏、「ウチの親方がお宅の屋根の一部が剥がれてるって言うてます。」と若い職人さんがやってきた。その時はそれ以上の話しもなく、親切なひとやなぁと思い主人に伝えるともうすぐ台風が来る、と言われていた時だったので屋根が飛んだらえらいこっちゃ!と屋根に登った。
2011年のデジタル放送になった時にうちのアンテナでは受信できないということでネットTVにしていてアンテナいらなくて外したいけど屋根に登るの怖くて無理、と言っていたのにすんなり屋根に登り、身長よりも高いアンテナを取り外し、屋根の釘が緩くなっていたところも増し締めして修理した。
あんなに嫌がっていたのに修理代払うのが嫌すぎて自分で直しよった、と思っていた。
裏の家が建築中だったので忠告してくれたのはそこの親方と思い、主人は忠告のお礼に冷えたオロナミンCを持って行ったが、「いや〜私やないですね〜別の職人さんかな〜」と言われた、ととりあえずオロナミンCを渡して帰ってきた。
その数日後、今度はスーツを着た二人組がお宅の屋根が壊れてるって来たのでいや、こないだそう言われて主人が直したとこです、って言うても歪んでる、とか、直ってない、とか言うので部品は取り替えてないけど中の木の腐りも確認して釘を打ち直したので歪んでるかもしれんけど確かに直しました!うちの主人は水道の漏水も穴を掘って調べるんです!!と言ったらやっと帰って行った。
その後世間では“うちの親方“詐欺なるものが流行ってるって言われるようになり、あれは詐欺やったんやとわかった。

我が家は築年数が古くあちこち傷んでくる。
主人は自営業でやる気になれば稼げると思うのだが収入はギリギリ食べていけるところをキープする。なので修理代が怖く雨漏りも水道の漏水も床のフニフニも建具の建て付けも自分で修理する。決して修理が趣味なのではない。
今回は自分で直したおかげで詐欺に遭わずに済み、アンテナも外せて結果オーライだったが私はちゃんと稼いでプロに任せればいいのに、とこっそり思っている。

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