人の心と、温かさに触れた話。
本当に衝撃的で、泣きそうなくらいに、
皆にとってはきっと当たり前なんだけど。「なにそれ。そんなことで?」
って笑われるかもしれないんだけど。
でも今日、初めて、いや、これまでも何回もあったのかもしれないけど。人の温かさに触れた話。気づいた話。
冷たくて、固く閉ざされてた心が柔らかくて暖かくなったこと。
心の奥に眠ってた感情が、冬眠から目覚めて、春を知ったような感覚。
長い冬眠から目覚めて。それまで、ずっと固く冷たい土の下にいたから。
外を見て。花が咲いていて。太陽の光が暖かく降り注いでいて。その時初めて春を知って。
みんな、ニコニコ笑ってる。春が来たねって、幸せそうな顔で。こんなにも世界は広かったんだねって、初めて気がついたみたいに。
血液が体中に循環して、心に血が通ったような感じ。世界中の全てが、私とこの世界を祝福しているような感じ。
高揚感とはまた違う。それよりも温かくて、持続的で。
柔らかいタオルケットにくるまった時の感覚に似てるかも。
使い古したタオルケットは繊維が柔らかくなってて、くるまるととても安心できる。
肌の上をふわふわ、無上の幸福に包まれてて。タオルケットの中は、優しい世界。
空を見上げれば鳥が歌い、地を見れば花が咲っている。足取りは軽やかで、空気は温かい。
この感情をなんて言葉で言い表したらいいかわからない。
この記事を書いている傍から、抜け落ちていきそうで怖い。
私が、初めて感じた感情。言葉にできないほどに、心を突き動かされて。
冷静に分析して、いつものように話を理論立てて、論理的に言語化してしまったら、
夢から醒めてしまうような。
無理矢理形にしてしまったらその瞬間から崩れ落ちてしまいそうなくらいに脆い気がして。
両手で掬い上げたら、指の隙間からさらさらと砂のように零れ落ちていきそうで。
とても愛おしくて、温かくて、ただただ幸せで、心が満ちてて。
言葉ごときでは表せない。
人の感情って、こんなにも愛おしいんだね。
コミュニケーションって、こんなにも温かいんだね。人って、こんなにも優しいんだ。
人の心に初めて触れた怪物みたいな心境…(笑)
私は人に愛されたかったんだずっと。普通の話を、感情のやり取りを、みんながやってるみたいに私もしてみたかった。
私にはそんなこと出来るわけないって思ってたから、
1人の方が楽だって思ってた。そう思い込まないと、辛くて耐えられなかったから。
生きていけなかったから。自分の心からずっと目を背けてた。
本当は、自分の思考とか論理的な話だけじゃなくて、もっと温かい話がしたかったんだよ。
ずっとしたかった。わたしにもできたんだね。
ありがとう。何を話したらいいか分からなくて、今まで冷たい態度をとってしまってごめんなさい。
それにも関わらず、諦めないで、ずっと話しかけてくれてありがとう。
「私」を見つけてくれてありがとう。見捨てないでくれて、ありがとう。
私はただ誰かに愛されたかっただけなんだ。誰かと普通に話がしたかった。
くだらない話を、感情を共有したかった。笑い合いたかった。
私にもできたんだね、そんなことが。みんなから見たら、当たり前のことすぎて笑われるかもしれないけど。
心が温かくて、すごく嬉しい。幸せ。すごい幸せだ。ふわふわする。
もっとこの感情を育てたい。感じたい。
小さな花のつぼみに、水を毎日少しずつあげるように。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、花開いていくのを一番近くで見守っていたい。
咲いたね、綺麗な花が咲いたねって。長かったね、本当に長かった。
でも、毎日水をあげていた甲斐があったね。今までのことは、全部、無駄じゃなかったねって。
笑い合えるようになりたい。
今はただ、この名前の付けられない感情と幸福を、そっと噛みしめていたい。もう少しだけ味わっていたいから。
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