優しさの真似事は優しさ
親愛なるあなたへ
本格的な寒さも到来して、何かと厳しい折が続くね。
風邪とかひいてないかな?
昨日は車でお出かけの道中ね、BUMP OF CHICKENのCOSMONAUT流して聴いてたんだ。
そしたら「透明飛行船」がすごく優しく響いてきてね。
透明飛行船のお話してもいい?
イントロはちょっと重めの低い音が重なったと思ったらすぐ藤くんの優しい声で「鉄棒が得意だったけど」とあの頃の思い出話みたいな感じで歌い出すんだよね。
「得意が苦手になっちゃった」
「それからどうした」
「おや忘れちゃったの 君は」 って
「おや」ってここで私は心がキュって鳴るんだよね
「精一杯 精一杯 笑ったでしょう」
「皆の前 あの子の前 取り繕って」
こういう事すごくあるよね。
なんでもない振りして笑うこと。
本当にズキズキしてるけど、一生懸命に笑う事、そうするしか出来ない事って、あるよね。
藤くんが「精一杯 精一杯 笑ったでしょう」て強く歌ってくれるから、寄り添うような歌声じゃなくて、強く歌ってくれるの。
私の代わりに歌ってくれると感じるから、ここに合わせて私も共鳴して、なんかすごくすごく泣けるんだ。
2番目の歌詞はさぁ、なんか寄り添うようにずっと芯をついてくる感じがいいよね。
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多分平気なふりは人生で
わりと重要なスキルだと思う
多岐に涉り効果示すので
使用頻度もそれなり
人の多くがその熟練者で
大概の焦燥は隠せるが
人の多くはその熟練者だ
大概はばれていたりもするが
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ここも好きなんだ。
藤くんの歌詞ってさ、これBUMPファンはあるあるな好きだと思うんだけど、助詞ひとつ言い替えでまた意味が変わったり、より強調されたりするよね。
これは強調の方。
1番好きなのはここからでね。
「優しさの真似事のエゴでも
出会えたら 無くさないように」
そうなんだよね。
そして最後は確信に変わってく。
「優しさの真似事は優しさ
出会えたら 迷わないように
出会ってる 無くさなさいように」
優しさの真似事は優しさなんだよ、
だから出会えたら迷わないでね、
と言いつつ、
もう君出会ってるんだよ、ほら、あれもそれもそうなんだよ、て
気づかせてくれる。
BUMP OF CHICKENの音楽っていつもそうよね。
最後は飛行船が雲の中進んでくような感じのメロディーで終わるのがまたいいんだよね。
透明飛行船。
透明ってこれまたその人それぞれの意味を持ちそうだよね。
あなたはどんな風に感じるのかな。
聞いてくれてありがとう。