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花の名を歌い出す前に、藤くんが伝えてくれた心からの言葉
親愛なるあなたへ
今日から2月だね。
今年の節分は2月2日らしいよ、知ってた?
ちょうど鬼のお面を友達からお菓子と合わせて貰ったからね、今年は子ども達と節分ごっこしてみようかなぁと思ってるよ。
今日は土曜日だったから、朝にBUMP OF CHICKENのホームシック衛星2024のアルバムを聴きながら家事をしたんだ。
まだ家族が寝ている早朝に、いそいそと1人洗濯機回したり掃除してると、段々頭がシャキッとしてきて気持ちいいんだ。
そうしたらね。
花の名が始まった時の藤くんの言葉が、すごくすごく胸に響いてきたの。
花の名のあのイントロ思い出してみて。
ギターでポロンって優しく音色が聴こえたと思ったら、藤くんこう言うの。
「ライブ始まっちゃったね。
ライブ始まっちゃったらさ、終わっちゃうんだね。
すげぇ寂しいよ 今からすげぇ寂しい。
でも唄うことしか出来ないからさ。」
藤くんがこう言い出しのは、いつ頃からのライブだろう。
「始まったね」とは言わないんだよね。
「始まっちゃったね」と言う。
始まるってことは、それは終わりがあるって事だから。
随分前のインタビューでさ、
「大切なものはそう多くなくて、でも数えるくらいのいくつかはあって。それに何かあったら泣いて崩れてしまう程なんです。大事なものはどんどん大事に、逆にどうでもいいものはどんどんどうでも良くなってる。年々それが強くなってるんです。」
藤くんこう言ってた事があってね。
このライブの中での藤くんの言葉は、正にその時の時間を、二度と戻らないお客さん達とのその空間を、誰よりもかけがえのないものだと感じてる証拠の、心からの言葉なんだろうなぁて思ったよ。
「寂しい」も、ほんとうに寂しいっていう色までついているような声で言うんだよね。
そして「唄うことしか出来ない」って、とてもとても優しい声で言って、唄い出すんだよね。
花の名、大好きだなぁ。
この日今いる君に向けて歌ってくれるのがありありと分かる。たくさん沢山歌詞変えもしてくれてさぁ。
私の大好きな歌詞に
「生きる力を借りたから 生きているうちに返さなきゃ」
って部分があるんだ。
生きる力を借りること、よくあるよね。
BUMP OF CHICKENの楽曲からもそうだし、時には何かの作品だったり、大切な人からだったり、するよね。
でもそれを「返す」って発想なかったよ私。
返さなきゃと動けるのって、すごく前向きで力強くて、それでいてなんだか泣きそうになるんだ。
返せるかもわからないのに、返さなきゃという気持ちを、ぎゅって抱きしめたい気持ちになるんだよ私。
それでね。
ここを、
「唄う力をくれたんだ 今夜のうちに唄にするよ」
って変えて歌ってくれたよ。
終わりがあるからこそ、繋がっている今を大切にして、そこにどうしようもない切なさを感じてる。
BUMP OF CHICKENの花の名が終わったあとの、客席からの拍手がまた、素敵だったよ。
聞いてくれてありがとう