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花の名と邂逅から、愛し合うとは話し合う事と知った
親愛なるあなたへ
ますますの寒さに、身を切られる思いだね。
あなたの街はどう?
今日はね、BUMP OF CHICKENの「花の名」についてお話したいな。
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花の名を一番最初に知ったのは、大学生の頃で、まだ発売される前。
大好きな音楽雑誌「JAPAN」の新曲レビューで、冒頭2行の歌詞が紹介されてたの。
「簡単な事なのにどうして言えないんだろう
言えない事なのにどうして伝わるんだろう」
私雑誌を買って、寮まで帰って読むのも待ちきれなくてね、信号待ちの時に読むんだけど、もうこの歌詞読んだ時涙止まらなかったよ。
どうして藤くん知ってるの?て。
どうして私の気持ちが分かるの?て。
花の名って、それまでの作り方と違って、藤くんが初めて携帯で文字を打って作るんだよね。
インタビューでは、自分の手書きの文字じゃなくて機械の文字の方がよりフラットに見れるから、みたいな事言ってた気がするよ。
私は藤くんの手書きの文字も温かくて大好きなんだけどね。
花の名はね、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の主題歌げんね。
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当時映画館一人で行くの趣味だったから、当然劇場内で花の名が聴きたくて行ったよ。
エンドロールに歌詞ごとフルスクリーンで映って泣いたよ。山崎監督なかなか分かってるじゃないか!(私はどこから目線😂)そう!花の名は歌詞ごとしっかり味わいたい曲だものね。
映画上映後ね、近くに座ってた70.80代くらいの素敵なご婦人がね、ふと私に言うのよ。
「最後のあの曲が本当に素晴らしいわね」って。
いきなり私に話しかけてくれた驚きと、BUMPをおそらく知らないだろうその人生の大先輩に、この映画の歌が彼女の心を動かした喜び、そのホヤホヤな気持ちを今わたしに伝えてくれた事。もちろん私がその曲目当てで映画観てるなんて彼女は知る由もないのに。
嬉しくて「本当に素敵でしたよね。バンプオブチキンという人が歌ってるんですよ」
とひとこと言うのが精一杯だったよ。
ご婦人と別れた後、
「ほら、やっぱりこの歌届く人に届いてるよ、藤くん。」て嬉し泣きしたよ。
映画繋がりでもう一本。
あなたは今年の映画陰陽師0はもう観た?😊
BUMPの「邂逅」が主題歌になってる。
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この曲は、大切な人を亡くした人の為の歌。大切な人を失い、残された側の気持ちを歌っとるげんね。
大切な人を失っている歌なのに、その曲のタイトルは「邂逅」っていうんだよ。
ただの「出会い」じゃないよ、「邂逅」だよ。
曲を聴き終わった後は、もうこの曲のタイトルはそれしか当てはまらないって思った。
失った人がいて、でもいつか自分も天国に行ったらその人にいつか必ずもう一度出会えるよね。だから邂逅なんだよ。
この曲を通して出会った、ある感想にもものすごく泣かされた。これだよ。
「大切な人が先に死んでしまい、それでも死後の世界もう一度逢える。1人残されて生きるこの期間、ありがとうが生まれた意味を探す期間にし、もう一度逢えた時に伝える、そんな猶予期間だと思えたら、大切な人を失っても、頑張ってこの先生きていけると思える曲」
本当にそうだなって思って泣いた。
陰陽師0、私にとって今年1番の映画になった。
好き同士なのに身分の違いで一緒にはなれない2人がいてね。両片思いなのよ。
男性の方が身分が低いの。彼女の方が身分が上。
彼はある日帝から、彼女に求婚を求める手紙を託される。「彼女をよく知るおまえからなら、彼女も私の手紙を受け取ってくれるはずだ」てね。
彼は断れなかった。
帝からの手紙を彼女に渡しちゃうのよ。それに彼女は大きく傷つく。
だって帝からの命には逆らえないでしょう?
手紙を受け取るイコールYesの時代だよ。
彼女は「どうしてこれを貴方が私に渡すのですか。」
って怒りに震えて聞くの。
「封を開けて読んでしまったら、私に断る権利などないのですよ。貴方はそれを知った上でこれを私に届けたのですか」って。
彼は彼で、自分みたいな身分の低い人間が彼女と一緒になるなんて無理だと思っているし、帝から手紙を渡されてね、それを貴女に届けないわけにはいかないんだと言う。
彼女は、彼が自分に断ることの出来ない帝からの求婚の手紙を届けたショックで、彼に「大嫌い!」と叫ぶの。ほしたらね、次の瞬間金粉で出来た巨大な龍に連れられて、現世から居なくなってしまうの。
消えた彼女を見つける為に、安倍晴明の力を借りて、彼は無意識の世界にたどり着くの。
金粉でできた彼女を攫った龍はね、
彼女の、彼を思う強い気持ちがあれほどの龍として現れたものだったの。
無意識の世界で、ようやく2人は再会することが出来て、ここで心を通わせるの。
どうやって心を通わせたと思う?
ただただ、名前を呼んで微笑み合うんだよ。
手も触れないの。
この時の2人の表情がなんとも幸せそうで穏やかでね。2人からの幸せな気持ちを受け取るように、周りには幻想的な草花が咲き乱れていくの。
そうして、現実世界に戻った時彼は言うんだよ、
「貴女が誰を好きでも私はずっと貴女が好きです」と。
そしたら彼女は微笑んでこう返すのよ
「私は帝に嫁ぎに行きます」と。
ニッコリと。少し瞳を潤わせてね。
こんな深い愛を初めて見たよ私。
誰かを好きになると、身も心もひとつになりたいと思うよね。それを願うものだよね、
ねぇ、あなたは愛し合うってなんだと思う?
私ね、愛し合うって、究極は互いに話し合うことだなんだなぁて思ってる。
話し合うって、お互いの気持ちを「聞き合う」ことだよ。愛し合うって話し合うこと、聞き合うことと同義なんだよ。
最後はここに行き着くんだなぁって思ったの。
改めてこれを教えてくれた本当に素敵な映画だった。
またエンドロールにかかる邂逅が、ほんとに良かった。
監督は、藤くんの歌声が劇場いっぱいに広がるように、音割れしないギリギリの音量まで上げるようにしたんだって。
その監督の思いにもまた泣けて泣けて。
劇場内で聴くBUMPの曲って格別よ、いつも。
今日私喋りすぎかも。
だっていつもあなたが聞いてくれるから。
だからね、ほんとにどうもありがとう。
心より愛をこめて。