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Merry ChristmasとR.I.P.の好きなところ

親愛なるあなたへ。

木枯らしが吹いて頬がひんやりするようになったね。

もうすぐクリスマスも近いね。
私一年のイベントの中でもクリスマスって一番好きだよ。
あなたのクリスマスの思い出にはどんなものがあるんだろう。

ねぇねぇ
あなたはBUMP OF CHICKENのMerry Christmasは好き?
私は大好き。

当時は藤くんがクリスマスの事について歌ってくれるなんて…!!って衝撃がものすごくあった。
これも、スタッフさんからの提案で生まれてる曲なんだよね。

あぁ、あとMerry Christmasと両A面シングルになってるR.I.P.の曲もいいよね。
そうそう、このCDジャケットものすごい好きなんだよね私。
宇宙とお花畑って感じで。
あなたはお花では何が好き?


私は一番好きなのはかすみ草なの。
小学2年生の頃に出会ってから、もう不動のナンバーワンだよ。
白い小さいお花でフワフワでね、いつもバラと合わせて添えられる、バラを引き立ててるお花だよ。
そんな控えめな所も大好きなの。
これを前に友達にお話したらね、かすみ草の写真を送ってくれたんだ。
へへへ、いーでしょ~。

ほんでさ、私あとピンク好きだから、ピンク系のお花も大好きなの。お花では、柔らかい落ち着いた色味が好きかな。このR.I.P.のジャケット正にそうじゃない?
だからすっごく好きなの。
色紙サイズの原画があったら、額に入れて飾りたいレベルで好き。

R.I.P.もいい歌だよねぇ。
ちょうど私その頃、保育園に勤めながら、青年部のコーラスに入っててね。12月初旬に発表会があるんだけど、これに向けて歌の練習してた。
このコーラス部の構成は、男子女子共に中学生以上から30代くらいまでかな。
学校のコンクールとか合唱以外で歌うのって初めてで、ものすごく楽しかったなぁ。
先輩の、皆をまとめる姿を尊敬の眼差しで見てた。
この頃同じ年代の男性と話す楽しさも知った時だった。共通の目標に向かってる時ってモチベもお互い高いよね?高め合える感じが嬉しくてね。
その頃は絵に書いたような、スッキリ爽やかハキハキ喋る好青年みたいな人がタイプだと自分では思ってて。リーダーシップ発揮して皆をまとめあげていくような発言力もあってパワーのある人が好きだったし、そういう人と結婚したいなぁとぼんやり思ってた。

夫は全然真逆の人だよ
多分、それまで何も経験していない私だったら、好きになってなかった。
傷ついて痛みを知ったから、夫の良さに気づけたと思ってる。
この人と出逢えた事は私の一生の財産だよ。
私の生涯をかけてありがとうと大好きを伝えていきたい。(と言いつつしょーもない喧嘩とかも全然あるけどね、夫婦こそ一番面白い人間関係よマジで)

いっけない、また話が逸れちゃった。

Merry Christmasに話を戻すね。

私は最初の遠くからサンタがソリを引いてくるようなシャンシャンシャンシャン~て鈴の音色が段々近づいて大きく鳴っていく所から「めーりーめーれりーくりーーぃすまーぁす」て始まりつつ、すぐポロロろ~ん「嬉しそうな~」の歌い出しでもう心を掴まれるのよ。

この歌のさ、好きなところをツラツラ話してってもいい?

私この歌に出てくる色々な人物がまず大好き。
「大声で泣き出した 毛糸の帽子
空に浮かぶ星を取って 飾りたいと言う」

うううぅ~。可愛すぎる。そんな事言われてみたい。大きな梯子用意して、できる限り空の近くまでこの子をお空に近づけてあげたい。
(余談だけど、エリック・カールの絵本でほんとにこういうお話あるんよね。もしかしたら藤くん知ってたのかなぁ、なんて思ったりしてる)

「待ちぼうけ 腕時計 赤いほっぺた
白い息で 冷えた手を 暖めながら」

藤くんのこういう歌詞大好き。
この女性にこうやって待ってもらってる、彼女にとっての大切な人が私は羨ましい。自分を待ってる間にこんな風な気持ちで居て貰えたらと思うと、会った瞬間いじらしい気持ちいっぱいになるよ。人目を憚らず抱きしめてしまいそう。

そして何よりね、私はこの歌を唄うこの主人公がたまらなく大好きなんよね。愛しい気持ちいっぱいになるし「どうして私の事分かるの?同じ気持ちでいてくれてたの?」と泣きたくなる。

「許せずにいる事 分からない事 認めたくない事 話せない事」
この4つのうち、あなたが一番共感できるのはどれだろう。

私はこれ。「許せずにいる事」これしかない。
情けないくらいにこれなんだよ。
こんな事思っちゃいけないって思ってたのに、それもいいんだよって、自分の心まるごと肯定して貰えた気がしたよ。

そしてここからがまたいいんよね。
間奏でたっぷりメロディーを味わった後に、転調していく。
「信号待ち 流れ星に驚く声
いつも通り見逃した どうしていつも」

いつも通りなの?キミはずっとそうだったの?
どうしていつもって、もう思わなくていいよ、私がいるよ。大丈夫だよ。そんな気持ちになる。

そしてここからがいいよね。
「だけど今日はそれでも 嬉しかったよ」
嬉しかったよ、のメロディーがそれまでと違って音階の高い所から始まるの、嬉しかったよ(⤵)って。
分かるかな、伝われ~ぃ!

取り繕ったその場の言葉ではなくて、本当に心から嬉しかったんだな、てのが伝わるからすごく好き。
そして、それを嬉しいと思えるこの主人公をとっても愛しく思うのよ、私。

ここからラストに向かう所もいいよね。
ここでも「ラララ」と強く唄われる。

supernova以降、藤くんのラララにはすごく力強さが出るようになったよね。

「同じラララ」
「そうだといいね そんなこともないかな」
この対比がすごくすごく好き。

初めて聞いたのは22歳くらいだったかなぁ。
女友達とのクリスマスパーティーでの楽しい経験はいくつかあったけど、
好きな異性と過ごす事はまだ経験がなくて。
とっても憧れを持ってた。

でもこの歌は、ただ1人で過ごしてる自分にそっとそっと寄り添ってくれた。
私はわたしで、一人ぼっちの寂しさをしっかり味わって愛そうと思った。それでいいよ、って。
大好きな大好きな曲だよ。

R.I.P.もさ、大好きな曲なの。
この曲についてもあなたとお喋りしたいな。

ほら、さっき書いたけどこの時私コーラスやってたでしょう。この時に、強烈に仲間ってのを意識し出した。年齢もバラバラ、学生や社会人もいる男女混合メンバーでさ。コーラスだけじゃなくて、自分の体験談の発表会(自分の生き方とかについて原稿読んで発表するの)とかもあるし、そのイベント自体の役割(受付、案内係とかいっぱい)もあるから、毎週土日に近くの会場に集まって打ち合わせするの。イベントが近づくと、平日の夜とかも集まった。
そこで挨拶の練習とかもしてさ。
これめちゃめちゃ楽しかった。

体験談の発表の練習もあるから、私たちが挨拶練習してるすぐ側で、その発表の練習をしてる人とかもいてさ。上の先輩に聞いてもらって、アドバイス貰ったりしてるの。その人の発表内容は、個人的なお話も含まれるから、自然と耳に入るよね。その葛藤を抱えながら日々頑張ってるんだと思うと、泣きそうになった。なのにみんなの前では全然そんな姿見せずに明るい笑顔でさぁ、いいよね、とてもカッコイイと思ってた。

たまたまで集まったこのメンバー、私気づいたらみんなの事大好きになってたのね。
でも、イベントが終わったら、もうこんな風に集まることはなくなる。年一のイベントだけど、結婚したらもうこの所属ではなくなって、ひとつ上の既婚者グループに入るのよ。なんかこれをものすごく切なく感じてて。来年にはライフステージなどの変化でもう会えない人もいるんだ、て。
発表する前から、この練習期間からなんだかもう終わりに向かっている感じを強く思ってしまってたのね。
なんか、どうしようもないかけがえなさと、切なさを、終わる前からずっと感じてた。

そんな時のR.I.P.だよ。
藤くんは私のことを歌ってくれてるんじゃないかと思った。

「そこに君が居なかった事 そこに僕が居なかった事
こんな当然を思うだけで 今がこれ程」
最初の藤くんの透き通るようなこのコーラスで、あぁもう一気にまたBUMPの歌の表現が跳躍したと感じた。これすごい、ほんとに。

「そこに君が居なかった事 分かち合えない遠い日の事
こんな当然を思うだけで すぐに景色が滲むよ」

「悲しい事は宝物になった
君もきっと そりゃもう沢山持っているでしょう」
君に対して、そりゃもう沢山、て言うのがいいよね。
なぜそう思うかって、君の今の姿から、君の今までのたくさんのたくさんの悲しさを乗り越えた今だって事を、知っているからだよね。

「同じもの見られたら それだけでいい
同じ気持ちじゃなくても それだけでいい」
ここすごいタフで力強い。
それを表すかのように、この後のギター間奏むちゃくちゃカッコよくない?重低音で。
大切なその人の存在を大切だと想えるのであれば、もうその人が自分へどんな気持ちだとかいらないんだよ。大切なのはその存在そのものだから。自分とその人の関係性は重要でない。なんなんこの愛は。
こんな風な気持ち、私はこの頃まだ知らなかったから衝撃だったよ。

ラストの歌詞がほんとに美しいよね。
「地球で一番 幸せだと思った あの日の僕に 君を見せたい」

わぁぁぁぁ!!!!
てなった。

R.I.P.から、BUMPの曲1曲がさぁ、アルバム1枚分の事を歌い出すようになるんよね。世界観がぎゅっと詰め込まれてる。それくらいの表現をしてる。

大好きなインタビュアーの渋谷陽一さん(現在bridgeの編集長ね)がある時言ってた言葉大好きでさ。この頃のレビューで強く印象に残ってるものがあるの。確かこんな感じだった。

「永遠なんてない。終わりのない命なんてない。
だからこそ、今あなたと繋がっているその一瞬という点においてのみ、永遠を感じられる事が出来る。」

そんな事を確か言っててね。これにまた私は「うわぁぁぁぁぁ!!!」てなってたよ。

ほんとにそうなんだよ。

そして藤くんはそれを誰より知ってる人だよね。
ライブでいつも言ってくれるよね。
「僕は君の昨日も明日も知らないんだよ。でも今日ここに来てこうやって繋がってるんだ。」て。

藤くん、なんでこんな風に思えるんだろう。
藤くんにとって、会場にいる私達観客は、大勢の一人ではないんよね。徹底的に「一人一人と」繋がろうとしてる。

BUMP、ユグドラシルの頃くらいまでは小さいハコでライブしててね、グッと人気出たしてからドームとかでツアーを組むようになった。その時もファンからの反発だったり嘆きみたいのはあったみたいなのね。でもそれもインタビューで言ってた。
「会場の大きい小さいは、あんまり関係ないんです。5千人だろうが、5万人だろうが、そこにあるのは、俺と客さん、1対1の関係が5千通りあるか、5万通りあるか、それだけの違いだから。どんなに大きな会場であっても、1対1での繋がりである事には変わらないんです。」
これも嬉しくて泣いたなー。
なんで藤くんはこう思えるんだろう。

誰かと本気で繋がること、
大切な人と繋がること、
そのかけがえのなさと、寂しさと、温もりと、全部ぜんぶ知っているんだよね。泣き出したい程に知ってる。だからいつも藤くんの作る歌は、BUMPの音楽はこんなにも私の心に響くんだろうなって思ってる。

あ、あとあと。
もういっこだけ、あなたに聞いてほしい!

私このR.I.P.のMVもめちゃくちゃ好きなのよー。
藤くんの着てる、緑のザクザク編みのカーディガンあるよね?
あれめちゃめちゃ似合っとると思わんけ?
すーごい好きなの!!
あれと同じカーディガンが欲しいとどれだけ願った事か…笑
私もお揃いたかったーー!って。

はぁ~!今日も沢山話せてスッキリ!!

聞いてくれて本当にどうもありがとう。

心より愛をこめて。

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