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仕組みでわかる電気基礎 ~第10話 化学電池~

電解質塩酸(H⁺Cl⁻)に亜鉛(Zn)棒と銅(Cu)棒を差し込むと、電池の出来上がりです。
亜鉛は銅より”イオン化傾向”(※1)が強いので、亜鉛は2個の電子を置いて
塩酸に溶け込みます。

だんだん亜鉛棒に電子がたまってきました。
ここで、亜鉛棒と銅棒を電線でむすぶと、電子は銅に向かって移動します。
途中にある電球を光らせ銅棒に着きます。



そして、電子は電解質のH⁺とむすびつき、Hとなり、


別のHと化合して、水素H₂になります。


その水素は泡となって大気に発散します。
Volterは、電解質に食塩(Na⁺ +  Cl⁻)を使いました。
Volterが作った電池は起動力(V)がさほど大きくなかったので、用いる時は、
電池を直列につなぎ使いました。
今でいう”電池の直列つなぎ”(※2)です。

そうすることで、明るい光を生みだせます。

※1 イオンになりやすい順位


※2 並列つなぎもあります。

発生する光は変わりません。
しかし、2倍長持ちさせることができます。

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