「異様にうまい店」に行きたい
『コロンブス』騒動について、ちょっと思い出したことを書いておきます。ついでに言うと、今私は酔っ払っています。
あのMVにはヘンテコな描写が多い。類人猿たちはテレビで映画を見て楽しんでいるし、唐突に人力車が出てくるし、そもそもなぜあの3人が集まったのかも謎。
そんな中、コロンブスはエジソンに手紙を書く。「How can I fix the light?」
発明王エジソンは電球を社会に広めた重要人物とされている。(余談だが、テスラをいじめたのもこれが理由だという説がある)頑丈なフィラメントを求めて京都の竹に目をつけたエピソードは有名。だから彼なら「照明」を修理できるだろうと、コロンブスは踏んだわけだが、なぜコロンブスはエジソンについて知っているのか?もちろん彼は電球の直し方なんて知らない。私たちの大半も知らないが。
このMVに出てくる類人猿たちの文明は高度に発達しているので、この電球に入っているフィラメントも竹ではなくてタングステンかなんかだろうから、エジソンに聞いてもたぶん答えてはもらえないだろう。
もし私たちが逆にコロンブスの住んでいた時代のヨーロッパを訪れたとしたら、上の文脈を知らなくてもまさか電球があるとは思わないだろう。電池はギリギリある(バグダッド電池とか)かもしれないが、照明に使えるほどのパワーはないはずだ。
しかし、もしそこでジャガイモをご馳走になったら、あなたは疑問に思いますか?
疑問にとらわれたオタクがいたらしい。それが『ジャガイモ警察』。中世ヨーロッパだとまだジャガイモやトマト、唐辛子は導入されていないので、それらの作物が作中で描写されるのはおかしいと主張する人たちがいるそうだ。彼らは新型コロナの時に言われた『自粛警察』のような表現の元ネタらしい。
この人たちには『コロンブス』のMVはどう映ったんでしょうか。
時代設定がどうだろうと、それこそ『ONE PIECE』みたいに科学的に発達した世界が舞台でも電球が使われていることを想像しづらい私としては、ジャガイモ警察の言い分は分からんでもない。でも、『魔法陣グルグル』にジャガイモが出てきたことについて間違いだったとはとても思えないのだ。
ファンタジーものの漫画だからというのもあるけど、それだといわゆる「ナーロッパ(なろう系ラノベに出てくるRPG風世界観のことらしい)」全般に言えることだろうから、多分根拠としては弱い。というより、それが有名な店「異様にうまい店」の料理が食べたい。
なんなら、続編に出てくる「辛さが後から襲ってくる店」にも行ってみたい。激辛は大好きなので。
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