クラブ・スーサイド 舞渕さん感想2(ネタバレあり)
お久しぶりです。また2エンド終わったので書いていきます。
・陽光
そういやこれ乙女ゲームだったわ。それか百合なのか。いや、そんなカテゴライズは二人には無用だな。なんというか、舞渕さんがお父さんのことを醜いと感じたのは「固定観念で束縛されるから」だったのか、と納得できたシナリオだった。その固定観念を押し付ける”大人”になることへの恐怖だったのか。いやー、脱帽脱帽。一つのルートでは物語は見えてこないのが、より”一週間”という限られた時間と偶然の積み重ねなのだと実感できた。これが人生なのだなとしみじみ。”キャラ”とは人を簡単に固定できると共に、人を縛る呪いのようなものでもある。その”キャラ”という固定観念に囚われ続けていたのは、舞渕さんも一緒だったのだな。父親の側面だけ見ていて、自分を殻だけで見ていて、その事に林檎ちゃんは気付けたのだろうな。”自分”という縛りを解くには第三者の介入が必要な場合もある。新たな視点を見せてくれた、素直で”綺麗”な林檎ちゃんだからこそ、触れてみたくなるのだろう。二人の生活に幸あれ!
・開花
え…。な、え…。なにこのエンディング。林檎ちゃんに生きて欲しいって言われたら、そうなるの?そっか、届かなかったのか。でも、え…。色々妄想になってしまうけど?自己補完しろってことなの、このエンディング?開花したのってきっと舞渕さんの異常性だよね?きっと父親だけでなく、家族全員殺して裏社会で生きていくことを決意したって感じなのか?林檎ちゃんの言葉は核心を突くから、時には暴力にもなりうるってことなのか。正論じゃなく、かといっておためごかしでもないから、人を傷つけてしまうんだ。言葉にはそんな暴力性もあるのだ、とはっきり突き付けられたエンディングだな。生きていくこと。それは舞渕さんにとって”キャラ”を押し付けていることにしかならなかったのね。あの時のあの言葉一つ一つの積み重ねで人との関係は構築されていて、それが心に響くこともあれば刺さることもある。このルートでは言葉のもつ危うさに気付かされた。
舞渕さんルートは、その後を考えさせるようなエンドが多かったように感じました。
彼がどんな思いを抱いていたのか、正確には分かりませんが、共感できる部分をポイントずつで書いていったら長文になりました。
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