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クラブ・スーサイド 舞渕さん感想(ネタバレあり)

クラブ・スーサイドにどっぷりハマっています。
副会長で人望も厚い彼がクラブ・スーサイドに来た思いとは。
相変わらず長文で感想というか私見というか、みたいなレベルの文章ですが見てくださると嬉しいです。

・祝福
明陽さんさ…。でも祝福…。うーん…。疑問も残るけど、前の右睡さん突然死よりは綺麗な”やりたいことをやれた”最期だと思った。舞渕さんの真意はわからないままだけどね。でも人の感情に”共感”はあるけど”理解”はないから、わからなくていいのかな。舞渕さんは父親(獣物)になりたくない、という感情と家族としての愛に苦しんでいたんだね。そこも人間臭いというか。でもごめんよ明陽…。私には「お父さんの目に映りたい、自分も構って欲しい」に見えてしまった。嫌な部分が似るのは嫌だし、母親と妹を守りたい、まだ生きていたいという気持ちもわかる。でも「自分が止めるんだ」という高潔な意思は、「自分がお父さんの呪いになって、一生引きずって欲しい。一生一緒にいようね」の裏返しに見えるんだ…。ごめんね、絶対違うね。やめまーす!

・元凶
汚いと思ってた。思っていたから近づいていく。そうじゃなかったんだね。自分が醜かったんだね。父親を、家族を腐らせる元凶だったんだね、まるで桜だね。”祝福”以上に好きかもしれない。桜の話はこじつけかもしれないけど、ここに活きてくるんだと感動した。自分の置かれた環境、父親を傍観するだけの日常になれてしまった。でもその異常性をわかるだけの理性を持っていた。その点と点との繋がりが、彼をここまで苦しめてきたのだろう。一つでも違っていれば、こんな過程にならなかったのかもしれない。でも彼だからこそ成ってしまったんだ、獣物に。始まりは父親だけど、助長させたのは明陽さんになるのかな。確かに彼が詰られている、ということは書かれていなかった。対象でもないし止めもしない。だから妹は限界まで相談しなかったのかな。いや、でも”祝福”とはまた違うテイストで、人生とはボタンの掛け違いなのだなと思う。この明陽さんは気づいてしまったけど”祝福”の彼は気づかなかったから祝福、幸福な最期なのかな。自分が綺麗だと思ったままで最期を迎えたから百合になれたのかな。こちらのルートは”元凶”に気づいてしまったので獣物に。うーん、難しい。

舞渕さんの感情は「分かるようで分からない」という複雑なものでした。
ですが彼の葛藤や苦悩は共感ができ、彼の決断は苦しさ故のものだと納得できました。
ここでの感想は一意見としてのんびりと見てくださると有り難いです。
次回は舞渕さん 感想2です。


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