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漢字が読めない中一生

2021年01月26日から
 小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて149回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて146回目です。

 今日の話は、直近の学習支援での出来事。
 
 久しぶりに小学校4年生から学習支援に通っている生徒を担当。
 以前から落ち着きがなく、学習会開設時間の半分程度の着席率。
 兄弟がおり、同様な様子が見られました。
 中学生になって、多少落ち着いた様子でしたが今日は逆戻り。
 自分を知っているという気持も働いていたとは思うのですが、
欲求を我慢できない様子で、後半トランプゲームに参加。

 保護者から指示されている学習範囲を大幅に残してしまう。
 支援者としては、無理矢理学習をさせるという手だてはあるが、
それは、本人の意思を捻じ曲げるだけなので、したくない。
 しばらく様子を見ていると、10分おきに、
「もうちょっとだから、まってて!」と反応する。
ということは心の中では今やるべき事と、今やりたい事が拮抗中。
 ところが、目の前にある楽しさや面白さに勝てない。
以前より、心の中での反応が表に出ている点は変化だと思う。
 
 さて、学習時間も終わり今日の学習をどうするのか見ていたら、
友達にスマホを通して答えを教えてもらい、書き写していた。
 それでもわからない問題があると質問してくるのはいいのだが、
漢字が読めない!
「焦点→しゅうてん 実像→みぞう 虚像→くうぞう」などなど。
明らかに教室での授業を理解できていない結果。
ということは、日常的にその場の興味先に動かされている様子。

 本人の特性を理解したうえで、次の手を打ってみようと考えた。


宿題は、自分で考える。写しただけでは何も覚えない。
宿題は、学校学習の復習。もう一つの予習も考える。
③予習をして、自分がないを分からないのかをはっきりさせる。
④自分で今やるべきことを、明確にする。
⑤目標を立てる。
さてどうなることか??

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ

 学習支援には、
学習障害ギリギリのグレーゾーンの生徒が多数存在しています。
 そして、一人一人が異なる背景を持っており、
支援者は、生徒が一番理解しやすい方法を探しています。
 しかし毎日対応できないため、支援の穴が開いてしまいます。
 
 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかと言ったような、
日常に触れやすい立場にいます。

 そんな場所から、
生徒に対する助言を与えてください。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。



10.JAN.2024.ARAI

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