なんで「勉強」をしなければいけないのか
昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に色々書き始めて56回目です。
小学校から始まる「勉強」って好きですか?
学校教育法っていう法律があってそこにはこう書かれています。
第五条 国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、
普通教育を受けさせる義務を負う。
教育を受ける子どもたちに義務があるんじゃなくって 保護者にあるようですね。だけど実際に教育を受けないでいると 困ったことになってしまう。
だって お金の数え方とか時間の見方といった
世の中の仕組みとかがわからないと暮らしていけないでしょう。
江戸時代には「寺子屋」というものがありました。
何をしていたかというと 主に「読み書きそろばん」です。
親の職業や本人の希望に合わせて何を学ぶのかを選んでくれます。
詳しくはこちらからどうぞ→https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/gakumon/page1-1.html#:~:text=%E5%AF%BA%E5%AD%90%E5%B1%8B%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1,%E3%82%84%E6%9D%91%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
ということは 文章が読めて意味がわかり 文字が書けて 計算ができれば江戸時代では困らなかった ということですね。
でも 江戸時代にはインターネットはなかったし
ラジオもテレビもゲーム機械もありませんでした。
そして なによりも今のように世界中の出来事が
直接毎日の生活に影響するなんてことも 少なかったようです。
つまり みんなが生きてゆく上で
知らなければいけないことが増えているということです。
「勉強」はそのためにあります。
いろいろな科目にわかれて「学習」をします。
「学習」を通して今まで人類が得てきた「知識」を受け継いでいるのです。言い換えれば 「勉強」を通して「文化」を得ていることになります。
だから「勉強」する必要があるんです。
もし みんなが「知識」を受け継がずにいると「文化」がなくなります。
ということは だれも新しいゲームを考えないし
おもしろい ユーチューブは見られないということです。
今よりもっと楽しく おもしろい世界を作ってゆくためには
一人一人が自分の興味を持ってこれからの世の中を考えることが大切です
どうか
「学校」とか「勉強」とか「毎日の出来事」を通して
自分が好きな事とか 興味を持てる事を探してください。
それが「勉強」の目的です。
ただ困ったことに
今の学校では集団教育をしているので
一人一人の「学習」の進み方に合わせてはくれません。
そして「学習」で どの程度「知識」が増えたのかを
「勉強」の成果だと思っています。
「知識」は学校で習っている科目などを通し
どれだけ考えることができるかにかかってきます。
別の言い方をすると「学際的な見方考え方」が必要です。
しかし 今の教育システムでは 義務教育でそこまではできません。
それは一人一人の「気づき」にかかっています。
だから義務教育の上に 高等教育があります。
そして「勉強」は一生続きます。
でも
何かに気づいた時って 楽しいですよ。
どうか 自分のために毎日を大切に過ごしてください。
保護者の皆さんや 生徒の学習に関係している方々へ
世の中の変化は急速にやってきます。
例えば 音楽はレコードがテープになりMOからCDへ
更にDVDからウェブへ変化しています。
子どもたちにとって 本人がその時に理解できる範囲を超え
急速に無限の電子世界へと拡大しているようです。
だから余計に
人類が今まで築いてきた「文化」を
しっかり受け継いでもらう必要がありそうです。
但し「学校での勉強」では賄いきれない部分が多くあります。
どうか機会を見つけて
お話しをしてあげてください。
その中から 子どもたちの不安や不満の種が見えてくるはずです。
30.MAR.2022.ARAI