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数学を学習するということ

 学習支援で得た知見を基に色々書き始めて37回目です。

 小学校でさんざんやってきた算数は 数字に慣れることと四則演算原理  +.-.×.÷.()と=の役割を知るのが大きな意味でだいじな内容でした。
 
 特に四則演算の原理と優先順位はこれから先も 大切な知識になります。
 また()の使い方は どうやって計算手段を略せるかとか 計算内容をまとめるために必要なものです。

 殆どの生徒が=は答えを書く時の記号としか思っていないけれど 実は右辺と左辺は同じ値であること。右辺と左辺に同一な変数を与えても同じという重要な意味があります。このあたりを理解していると中学二年くらいまでの数学は理解しやすくなります。

 中学になると中身が「幾何」「三角法」「代数」「統計」「確率」などに分かれて学ぶことになります。

 中学校の数学で大事なのが どうやって学ぶかという点です。

 数学にはどうしてそうなるのかという原理があります。
 原理がわからないまま ワークブックや練習問題をいくら解いても あまり役に立ちません。応用がきかないからです。
 そこでまず大切なのは 覚えるだけでなく原理を理解し納得できたのかが大切です。
 友達にどうしてそうなるのかをしっかっり説明できるようになりましょう。

 問題を解く際に とりあえずやってみることをお勧めします。
 問題を考える時は「できるかできないか」ではなく「どうしたらできるか」を考えてゆくことで 考え方と解き方のヒントが見えてくるはずです。

 それでも解からないときは 解っているふりはせずに 先生に聞き 解るまでやってみること。

 だって 今まで知らなかった原理を学習しているんだから 解らないことは恥ずかしい事ではないんだからね。

ではなぜ数学を学ぶのでしょうか?
 小学校までの知識だと 計算をして答えを出すことと思っていませんか?
 数学で大切にしているのは 問題をどう考え どう処理し どうやって答えにたどり着いたかです。
 だから 途中式は必ず書きましょう。そうすることでどう問題を考えて 答えに行き着いたかを説明できるからです。
 これからの学習では 自分の考えを自分以外の人に解りやすく説明することがとても大切になってきます。
 途中まではやり方があっていれば 万一最後の答えが間違ってしまっても それなりに評価してくれることもあります。

 
保護者の皆さんへ
 学習は知的好奇心を呼び出さないと継続しがたいです。
 また 集中できる環境も大切で そうした外的条件が整わないままだと せっかくの学習意欲を阻害しかねません。定常的な学習環境が保てなければ 時間で区切ってでもよいので 必要な空間を提供していただけると 効果が上がります。ご検討ください。

17 NOV.2021.ARAI