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書ききれなくて匙を投げた、デュエルマス・ポケモン対戦概論

タイトル通りのものです。長いツイートです。
書きかけてこれめんどいな〜って匙投げたけどまあまあ長いし一応着地点は用意しときます。
ポケモン対戦の感覚はデュエルマスターズに近いのかも、と言う話です。


ここ数ヶ月間デュエルマスターズの動画を見漁っていたところ、どこかのデュエルマスチャンネルの視聴者層は「今日ポケ」チャンネルというポケモンのチャンネルの視聴者層と被っているという話が出ました。
自分は現在デュエルマスターズを競技的に遊んでいる身で、かつ過去にポケモンのオンライン対戦を競技的に遊んでいました。(ポケモンでこの言い回しはあまりされませんが、レートという制度の中でランキング上位を目指していたため、便宜上この言い方をします)
どちらも知っている身として、その視聴者層の被りを聞いてなるほどなーと思ったことがあったので言語化します。

オタクは基本的に思考が好き。何かを考えることって楽しい。であれば対人ゲームが大好き。もちろんポケモン対戦やカードゲームとは相性がいいです。
そこで、ポケモンといえばゲームの対戦の他にカードもあります。この2つは同じポケモンですが、ゲームとしての性質はかなり違うと思っています。
大きな違いはリソースに関わるカードにあると考えています。


リソースという言葉の意味を、ここでは「ゲーム中に使えるカードの量」と定義します。
例えばポケカの≪シロナ≫はリソースを産むカード、
デュエマの≪解体人形ジェニー≫はリソースを奪うカード、
ポケカの≪ツツジ≫はその両方です。


ポケカについても自分はオルタージェネシスからシャイニートレジャーのあたりまで遊びました。
そのあたりのカードプールでのポケモンカードの印象ですが、ポケカはリソースカードを上手に扱うことが重要なゲームです。対してポケモン対戦とデュエルマスターズはリソースから何をするかが大事なゲームです。
この違いはシンプルにカードとルールの性質です。
まず前提として、カードゲームは当たり前ですが「ゲームに対して影響が大きいカード」の使い方がかなり大事です。

それを前提において、まずポケカはリソースの産み方が派手。先に例に挙げたシロナですが、効果はこれ。

ポケカはこれを「メインフェイズ中」「1ターンに1枚」「先行1ターン目は使えない」という、ゆるーーーーーーい縛りのみで使えます。なんなら過去は先1禁止すらありませんでした。あとメインフェイズ中を縛りとして挙げましたが逆に言うとメインフェイズならいつでもいいです。手札をしこたま使ったあとこれしてもいいです。いいの❓
ポケカはこのレベルのカードがそのへんに転がっています。しかしそうすると逆にこれらの扱い方が大事になるわけです。
先ほどこのカードを「手札をしこたま使ったあと」使っても良いカードと言いました。ですがそれが、ポケカにおける絶対的な強い使い方とは言えません。例を挙げます。

ポケカにはハイパーボール(以下ハイボ)というカードがあります。

手札を消費して任意のポケモンをサーチするすごいカードです。シロナとこのカードをパッと見ると、

手札が4枚の状態からハイボで手札を消費しつつサーチ→サーチしたポケモンを場に出す→シロナ使用

の順で使うと好きなポケモンをサーチ&手札の枚数+2が出来ています。派手〜。
もちろんこの動きはめちゃくちゃ強いです。ですがポケカにおいてはこのくらいのリソースの産み方は当たり前で、それが最適解になるとは限りません。

かなりミクロな話です。
シロナの効果としては「手札を山札に戻す」効果もあります。
分かりやすい例だと、炎タイプのデッキを使っているとき、手札にシロナ、ハイパーボール、基本炎エネルギーが2枚あるとします。そして使用しているデッキ内に火打石を4枚、炎の結晶を3枚入れている構築だとします。

このとき、最終的に手札に任意のポケモンと基本炎エネルギーを手札に持ってきたいとき、ハイボ→シロナではなくシロナから始めるほうが良いです。
ポケカにはレスキュータンカというトラッシュのカードを山札に戻せる札も存在していますが、基本的にトラッシュより山札のほうが触れるタイミングは多いです。(ていうかそもそも毎ターン開始時にドローもあるため)
これはかなりわかりやすい例ですが、これよりも緻密なリソースの使い方問題がポケカには数多く存在しています。

上記がカード性質。ゲームの性質というか特徴としては、カードをプレイするときのコストが手札消費ばかりであることがあります。
場に生き物を出すための追加コストは必要なく、手札消費1でそれを行えます。どういうことかというと、手札のカードをプレイするリスクがかなり低いんですよね。
もちろん適当にベンチ(ポケカのクリーチャー用のフィールドはバトル場×1ベンチ×5で構成されています)に出したポケモンが自分の展開を阻害したり、相手によるベンチに触れるカードによって悪い方向に進んだり、といったリスクはありますが、カードをプレイする時のリスクとしてかなり小さいです。
これによって、ゲームをマクロで見たときに「リソースの使い方」の比重が小さくなっています。

長くなりましたがつまり、ポケカにおける影響力が大きいカードとはリソースに触れるカードなわけで、リソースをどれだけうまく産むかが大きな影響力を持つゲームなわけです。

対してポケモン対戦とデュエルマスターズは、限られたリソースから何かを繰り出すゲームです。
それも同じくカードの効果とゲームの性質に表れています。

ここはゲームの性質に焦点を当てた方が分かりやすいです。
リソースの定義を先ほど「ゲーム中に使えるカードの量」と言いましたが、これは「ゲーム中に行動できる回数」とも捉えられます。
そう言い換えるとポケモン対戦とデュエルマスターズの性質としての類似がわかりやすいかと思います。

両ゲームとも、ポケカに比べてリソースを産むことのハードルがかなり高く、限られたリソースで何をするかの方が重要です。
色々な切り口でそれは表れます。

デュエマにおいては「マナ」という要素がまさに大きな特徴です。
ザックリとシステムを説明すると、デュエマは基本ルールとして毎ターン1枚まで、手札のカードをマナゾーンという領域に置くことができます。
そしてプレイヤーはそのマナを使う(縦向きのマナを横向きにすることで使用でき、毎ターンの初めに向きが縦に戻る)ことで、手札のカードをプレイできます。
マナゾーンのカードは手札に戻せません。

以上が基本ルールになり、特殊なカードとしてマナを山札から増やすカードや、マナゾーンのカードを回収するカード、マナゾーンからカードをプレイできる効果を持つカードが存在しますが、それが主流ということはないです。

つまり、デュエマは毎ターン、ゲーム中にプレイできなくなるカードを選ぶ必要があります。これは分岐が多く不可逆の取捨選択で、デュエマを難しくしている要因であるとともに大きな特徴です。

その性質を踏まえると、デュエマではゲーム中に何が1番相手に効果的な一手になるかを考える必要があります。
この点はポケモン対戦にも通ずるところがあります。これを理解するために、ポケモン対戦の構造を大枠から考えます。

主流なルールのポケモン対戦は、6体のポケモンを用意してパーティを構築し、それを繰り出して試合をします。
6体のうちから3体を選んで、それらを1対1で戦わせるのがシングルバトル
6体のうちから4体を選んで、それらを2対2で戦わせるのがダブルバトルと呼ばれています。

どちらのルールでも、相手のポケモンのHPをすべて0にするか、試合時間切れの際の判定(残った手持ちポケモンが多いほうが勝ち、手持ちの数が同じならポケモンの総HPの数値が高いほうが勝ち)によって勝負が決まります。

自分がシングルバトルを主にプレイしており、初めに挙げた今日ポケチャンネルのメンバーもシングルを主にプレイしているので、今回はシングルバトル準拠の話をします。

ポケモン対戦のルールは先に述べた通りなので、プレイヤーが取る戦術は
①相手のポケモンのHPをすべて0にする
②自分に有利な状態を作り、時間切れによる勝利を狙う
のどちらかを目指すことになります。

そして、ポケモン対戦中に取れる行動は
技を使う
ポケモンを交換する
のみです。

そしてさらに技についてです。
ポケモンの技は分類が2種類あり、
攻撃技
補助技
の2つです。
攻撃技はその名前の通り、相手のポケモンにダメージを与えるものです。
補助技は自分と相手のポケモンやバトルフィールドに何らかの状態変化を起こすものです。




って、ここで止めたまましばらく経ちました。
結局何が言いたいかと言うと、まあ当たり前ですが対人ゲームというものはそれぞれの場面において最適解が存在します。その最適解が導き出されるまでの道筋が、ポケモン対戦とデュエマは近い考え方で、ポケカは違うという話です。

書きかけになっていたポケモン対戦について、概論で続けます。

ポケモン対戦は上記の行動の幅に加えて、1ターンに行える行動がひとつしかないため必然的に1回の行動の重要性が上がります。
そのためリソースを産むというより、それをどう使うかというゲームになっています。行動回数が少ないのだからそれはそう。

ポケモン対戦で行動回数を増やす方法は、相手のポケモンより
①素早さで勝り、先に動く回数を増やす
②耐久力で勝り、攻撃を耐えて動く回数を増やす
③補助技による状態変化(HP増減や特殊状態など)で自分が動ける回数を増やす
になります。

これらの要因を生み出すには知識、構築、プレイングの要求値がシビアです。

そのゲーム性はデュエマの方が近い、ということを結局言いたくて長々と書いてしまいました。
話をさらに戻すと、だからデュエマとポケモンの視聴者が被るのかな〜って思った、という、長いツイートです。

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